カモシカロングトレイル

トレイルランニング・登山・ULハイク・マラソン。書き捨て御免。※本ブログはプロモーションが含まれています。

ENLIGHTENED EQUIPMENT Revelation 850 30°F Down Verレビュー

 

登山用のキルト型ULシュラフが欲しい

理由1.OMM寒いっぽいから

突然ですが、キルト型のULシュラフが欲しい

今年のOMMは北八ヶ岳北麓。おそらく氷点下になる事が予想される・・というか風が吹いたら体感-10℃くらいになってもおかしくはない。

まあマイナス10℃って我が町の冷え込んだ真冬の朝の気温なんで大体想定は出来るんですが、去年の想定していた様な装備、エアドライト140+シュラフカバーでは多分寒い。

ulhike.com

 

ulhike.com

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という事でもうちょっと暖かいシュラフが欲しい!と思ったんです。

理由2.軽いのに暖かいし寝心地良い

で、なんでキルト型なのか、というと、やっぱり暖かさと軽さの重量比。

ロフトが潰れる背中側を排しているからダウンをより効率的に配置出来ること。

そして寝袋と違って、普通の布団の様に無意識に身じろぎで換気出来る(デメリットでもある)ので、暑かったり蒸してたりで寝苦しい、という事が少ない(らしい)。

また、私は坐骨神経痛持ちなので、寝ながら股関節を回したりするので、脚の稼働範囲が広いのはメリット。

理由3.親子テント泊に使える

そしてそして、広げて毛布の様に使えるキルトなら親子でキャンプ・テント泊にも使えるんです。

息子3歳が今めちゃくちゃキャンプや登山に興味を持っているので、来年からは必要になってくる。

理由4.普段も使える

で、その一枚の布団的に使うなら、布団カバーをすれば普段から羽毛布団として使えるし、ソファでのひざ掛けや、デスク仕事中の足冷え対策にも使えます。

理由5.買った値段よりも高く売れる

なにより、今ULギアの人気がめちゃくちゃ高くなっていて、ULギアは在庫寡少、インフレと円安で今後定価から値上がりが必至で、人気の物はほぼ間違いなく買ってしばらく使ったものでも買った値段よりも高く売れると思われます。

・・・。

やや言い訳気味だけど、妻にはそう説明しています・・・。

でも本当にそう。

キルト型ULシュラフの候補

選択条件

  • 軽くて暖かい
  • 開いて布団の様に使える

もうこれだけです。

更に言うと、あるとベターなのが

  • 撥水ダウンであること
  • 撥水生地であること
  • 850FP以上
  • ある程度信頼できるメーカーな事

撥水されているとやはり乾きが違いますし、ダウンの質も高ければ高いほどやっぱり嬉しい。

しかしながら、ダウンのFP表示って嘘をつかれても比較しないと全然わからない(膨らみ方と重量でなんとなくうさん臭さはわかる)ので、信頼できるメーカーの方が良い、と私は思います。

フィルパワーは20年くらい前には日本のメーカーも散々嘘表記していました・・というかOEM先に騙されていたり、OEM先もダウン業者に騙されていたり、みたいな事も。

だからメーカーはわりと重要です。

では候補。

 

候補1.Jolmo Lander800FPダウンキルト

製品重量/ダウン重量 635G/350g

使用ダウン 800FP

使用下限温度  3℃まで

サイズ Mサイズ:190cm ×140cm

価格 約18000円程度

アマゾンで人気の中華ダウンキルト。アリエクで人気のAEGISMAXのダウンキルトと似たような商品。

どちらも・・というか他の中華ダウンキルトもそうですが、実物使用レビューを見るとフィルパワーのわりに膨らみ方が少なくて怪しい。

どちらも英語圏のレビューをみるとフィルパワー盛ってるよね、という意見も。

また、シングルキルト構造なので、もし本当に800FPのダウンを使っているとしたらロフトが潰れる非常にもったいない作りをわざとしている事になる・・・。

ただ、値段を考えると十分すぎるほどのモノ、という評価。

確かに日本の650FPのダウンキルトなんか使う事考えたら絶対にこっちの方が良いと思います。

細かい所は後ほど紹介するエンライトのレベレーションとよく似ているみたいで、まさしくプアマンズレベレーション。

候補2.LITEWAY SLEEPER QUILT 870



製品重量/ダウン重量 560G/280g

使用ダウン 870FP+撥水ダウン

使用下限温度  -2℃まで

サイズ Mサイズ:190cm ×140cm

価格 49,500円

ウクライナの新進気鋭のULギアメーカー、LITEWAYのダウンキルト。

ライトウェイはロシアのウクライナ侵略を機に世界中で認知度が上がり、現在あまり手に入りません。

このキルトもまさにレベレーションのコピーに近いですが、ポンチョ使用時に首を通す穴があるのが特徴。

価格・機能ともに惹かれましたが、手に入れる手段がなくて断念。

 

候補3.CUMULUS キュムラス QUILT350

 

注・リンク先は別のダウン量モデルのみ取り扱いの場合も有ります。

製品重量/ダウン重量 600G/350g

使用ダウン 850FP

使用下限温度  -4℃まで

サイズ Mサイズ:??

価格 約60000円

ダウンキルトといえばキュムラス、と言われるほど人気のポーランドのメーカーです。

現在の閉じて寝袋、開いて布団、いいとこどりの使い方も出来る、というキルトを考えたメーカー?だと思います。

ダウンの品質による暖かさが定評ありましたが、縫い目の構造上、ダウンが寄ってきて朝には真ん中が薄くなりやすい・・という声も。

とにかく人気で今は手に入りにくいです。

 

候補4.エンライトイクイップメント レベレーション 30

製品重量/ダウン重量 545G/365g

使用ダウン 850FP

使用下限温度  -1℃まで

サイズ レギュラー/レギュラー:192cm ×137cm

付属品:コンプレッションバッグ、収納袋、パッド用ストラップベルト

価格:約6万円

今現在圧倒的人気のエンライト。

最近、新しくダウンキルトを作る各社はこいつの構造を丸パクリしているメーカーがとても多い。

まさにダウンキルト界の横綱。

日本のショップでは完全に売り切れ状態が続いていて、恐らく今後は値上がり必至です。

とにかく細かいところに手が届く作りが秀逸・・・なんですが、それは後ほど。

という事でお分かりだと思いますが、今回はエンライトのレベレーションを購入しました。

 

エンライトイクイップメント レベレーション30°Fレビュー



本国サイトから購入

今回は本国サイトから購入、個人輸入しました。

FedExなので安心だけど送料は高い。あとFedExは関税が必ず掛かるイメージ。

カスタマイズして

  • ダウン量
  • 850FPor950FP
  • サイズ縦横
  • 生地色・生地薄さ

なんかも選べるんですが、今回は時間がないので即発送して貰えるストック品を発注。

950FPの7Dとかで作ったらヤバイくらい軽い物が出来上がります・・・!

ちなみに、例年11月にセールするようなので、急いでいない人はセールを待つのが良いと思います。

他にもエニグマという中二心をそそられる名前の、足元の開けないタイプのキルトも有ります。



はい。

発注から5日で到着。早っ!!

そして箱小さい。

あと軽すぎる。

保管用の袋に入っているんですが、これがめちゃくちゃカッコよい。

ただ、他の多くのシュラフメーカーの保管用の袋の様に、メッシュの方が完走には良いかも。

まあメッシュの袋は別に百均で売っているので問題有りません!

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そして開けるとこんなものが。

シール。カワイイ!

 

各部の作りを見ていきましょう。

良き。

心配していた足元も恐らく通気はしなさそう。


うむむ。
使う前からわかる。

これはよい。

あるじゃないですか。

時々。見た瞬間から惚れてしまう物。

例えばゴアテックスシェイクドライとか。

帝人オクタのウェアとか。

エバニューのti570クッカーとか。

マウンテンハードウェアのニンバスとか。


 

あ、ちなみにニンバスは二人用を今年のOMM用に買い足しています。

これも間違いなく在庫無くなると思って早めに買いました。

インフレだと売る時も同じような値段になるので、ハードル下がるんですよね・・。

 

余談が過ぎた。

で、そういう一目見た瞬間から惚れてしまうギアですよ、これは。

 

という事で早速気温6℃の中、我が家のベランダで寝てみました。

 

結果。

うむ。めちゃくちゃ暖かい。

立体キルト構造なのでしっかりとロフトが膨らんでいて、外気を感じません。

だけじゃなく、マミー型のシュラフと違って身体を自由に動かせるから身体が凝らない。

そして暑いと気はちょっと身じろぎすればシュラフ内の温度が下がるので、快適そのもの。

しっかり目に固定してしまえば普通の寝袋と変わらない使い勝手にはなるが暖かいので、逆に

を大きく下回るような寒い時はそんな使い方に変わると思います。

ちなみにすべての付属物混みで600g切ります。

収納袋はかなり余裕があるので、適当に突っ込んでいけば収納できるし、コンプレッション掛ければ半分以下にはなりそうです。

 

そしてポンチョの様に使えばダウンジャケットも必要ないかも。

いや、これは素晴らしい。

いや、これは素晴らしい。

 

多分、悩んでいる方は皆さん買った方が良いです(キッパリ)。

 

まとめ

良い点

  • 軽くて暖かい撥水ダウン
  • 作りが良いし使い勝手も良い
  • 普段も布団やひざ掛けとして使える
  • 夏の親子登山の二人用掛け布団としても
  • 開いて夏、閉じて初冬まで使える
  • ポンチョとしても使える

悪い点

  • 国内で買えない
  • 生地が薄いので多少気を遣う

私の大好きな某超有名ULショップこのエンライトのキルトに出会って、キュムラスのキルトの取り扱いをやめた、と言っていましたが、めちゃくちゃわかる、と思いました。

とにかく欠点がない。

別にこのページから買ってもらえるリンクも用意してないのでレビューが適当で申し訳ないですが、絶対買って損はしないと思います。