OMM装備の反省と検討13 シュラフカバー
まだまだしつこくUL装備の検討シリーズ。
OMMではシュラフカバーを持っていきませんでした。
まあダブルウォールテント+1000g以上のダウンシュラフだったので必要は全くなかったのですが、今のところ考えている軽量ダウンシュラフだと、シュラフカバーが必要になってくる可能性も有ります。
また、テントもULダブルウォールじゃなく、防水シュラフカバー+タープという手も有ります。
実際にOMMでも超玄人のOMMerや、カリカリのULハイカーの人たちはそういう装備で参加していました。
アレですね。傍から見たら、死ぬほどカッコいい。
本人たちは辛いかもしれませんが、見る分にはとても楽しい。
趣がある・・・というか、あの感じ、いいですよね。
コロニアルっぽいというかフロンティアっぽいというか。
冷めたハートじゃ愛せやしない♪待ち続けても夜明けはこない♪
とか流れてきそうです。
だからというわけじゃないですが、ああいうスタイルもいいな、とか考え始めています。
勿論、稜線にあるテント場で出来るスタイルではないですが、キャンプ地さえちゃんと考えていけば楽しい山行になりそう。
雨降ったら最悪でしょうが・・。
という事で、今回はタープ・・と言いたいところですが、シュラフカバーの方の選定です。
むかしゴアテックスのシュラフカバーを持っていましたが、嵩張るし重たいし、結局使わず仕舞いでした。
今回はUL装備としてのシュラフカバー。
勿論、袋状のエマージェンシービビィはOMMで必携品ですから、これをシュラフカバーとして使用するのも全然アリなんですが、結露が嫌だし、快適性は劣ります。
これをグランドシートとして使い、シュラフカバーはしっかりとしたものを別に持つ、というものアリかも知れない、と思いましたので。
シュラフカバーの候補
候補1 モンベル ブリーズ ドライテック プラス スリーピングバッグカバー
価格 22,000円
重量 180g
素材 耐水圧20,000mm以上、透湿性35,000g/m²・24hrs
防水性も透湿性も高く、軽量な防水メンブレンを使用した2レイヤー素材。
内側にメンブレンが剥き出しなので、単体では使用できません。
その代わりに透湿性が途轍もなく高い。
インナーシーツと併用する事で単体に近い運用は出来そうです。
ただインナーシーツは肌触りやメンテナンス性を重要視している物ばかりで重量がかさみます。
オクタを使用したstaticのadrift-linerの様な保温性インナーシーツや以前紹介したシーツライクに使用できる超軽量ダウンシュラフが相性抜群に思えます。
かなり良いのですが、シュラフカバーだけで2万円越えはなかなか堪えます。
いや、買う時の価格は我慢できるのですが、貧乏性の私だとこの価格のシュラフカバーを雑に扱えず、神経を使いそうでなかなか手が伸びない。
候補2 モンベル タイベック スリーピングバッグカバー
価格 6,380円
重量 148g
素材 耐水圧約2,000mm、透湿性約7,000g/m²・24hrs(参考値)
モンベル公式では「防水性はありません」と謡っています。
タイベックは座ったり膝立ちになったりするとじんわり水が染みてくる事があるのと、シームテープ加工がされていませんから、縫い目から水分が侵入してきます。
ただ、タープとバスタブ式グランドシートとの併用や、シュラフの保温性アップを目的とするなら価格もお手頃でかつ超軽量、雑に扱えて丈夫、というタイベックはかなり有用だと思います。
バスタブ式グランドシート
候補3 sol エスケーププロヴィヴィ
価格 - 円
重量 227g
素材 耐水圧20,000mm以上、透湿性10,000g/m²・24hrs(生地の参考値)
私が圧倒的に引かれたのがこのエスケーププロビビィです。
防水透湿、高耐久素材のシンパテックスを使用している上に蒸着面が身体を輻射熱で体を温めてくれるので、保温効果は絶大です。
その上軽い!!solの通常のエマージェンシーヴィヴィよりも20gも軽い。
ただ、問題があって、手に入らない。廃版なのか・・・?
手に入らないと言われると欲しい。欲しすぎる。
しかも、シームテープ処理もされているので、完全防水。
つまりなんならコレ一つで最悪暴風雨の中でも過ごせる、という事です。
キツいでしょうけど死にはしないはず。
ただ、手に入らない。
という事で買えないものは仕方がない。
3FUL gear タイベック マミー型シュラフカバーレビュー
という事で3FULgearのタイベックシュラフカバーを購入。
アマゾンだと高いが、直接中国から購入したので低価格で済みました。
スペックは以下の通り。
価格 23$
重量 200g
素材 耐水圧約2,000mm、透湿性約7,000g/m²・24hrs(参考値)
シームテープ加工はなされていません。
本体200g、パッキングウェイトなら205g。
しかし結構カッコいい袋。ホント、デザインで言ったら日本製よりも中韓どころかベトナムインドネシア製の物の方が良い世の中になって来た。
これも老人の感性に合わせている弊害d・・・以下略。
出来は悪くないです。
全然悪くない。
素材は普通のタイベック。
シームテープ加工をしようと思えば、普通に売っている物でイケる幅。
こういうのでね。
ジップも普通のジップで止水ジップではありません。
顔回りは絞れるので、使い勝手はよさそう。
実際に寝袋を入れると、かなり余裕があります。
普通のシュラフカバーや、モンベルのタイベックシュラフカバーよりも一回り大きい。
総評
普通に使えます。単体で雨から逃れるのはなかなか厳しいと思いますが、
- タープとグランドシート併用時の防水に
- シュラフの保温力アップ+テント内面の結露からの防水
といった一般的な使用には十分に耐える上に安くて軽くて機能も充分。
ただ、所有欲を満たすアイテムではないですかね・・。
3FULgearは以前紹介したカーボントレランポールが最高に良かったので、それと比べると適当なプロダクトだなあ、という印象。
逆に言うと、それだけ雑に扱えるので、気軽なUL泊には最適かもしれません。