2024年2月のアシックスのトレランシューズ2種類新型発表
アシックスのゲルトラブーコ12とトラブーコマックス3が発売されました。
アシックスのトレランシューズってもうめちゃくちゃ良いと思うんですが、いつもイマイチダサいんですよね。
そう思いながらみてみたんです。
ゲルトラブーコ12
トラブーコマックス3
あれ凄いカッコいい?
おかしい。凄くカッコいい、この色。
何度見てもカッコいい。
青ドン!黄色ドン!オレンジドン!!みたいなアシックスっぽい色じゃない。
虎 走
とか書いてないし。
しかしわからない。本当はもうアシックス脳だからすべてのアシックスのシューズがカッコよく見てる人間になってしまっているのかもしれない。
例えばソーティーマジックのこれとかめちゃくちゃ良い!って子供たちに言ったら
「いや絶対やめて派手過ぎる!」と言われたし。
でもカッコいいよね。カッコいい。
という事でね。買っちゃいました。ゲルトラブーコ12を!!
アシックス ゲルトラブーコ12レビュー
ゲルトラブーコ12は、アシックスのトレランシューズのメインブランドであるトラブーコシリーズのコアになるモデルです。
しかしゲルフジトラブーコだったりトラブーコだったりする、分かりにくいブランディングやめて。
アシックスの「フジ」というトラレンブランド展開もやりたいのかやりたくないのかイマイチ分からないです・・。
アシックス、多分ですけどまた今年もシリーズラインナップもブランドもちょこっとずつ変わるので、トラブーコとかフジってついてればトレラン用だと思えばいい。
アシックス側としてはスピードタイプというかアスリート目の物でハイクオリティのものに「フジ」って使って、ロングディスタンスやレジャーよりのハイクオリティのものにトラブーコって使いたい感じなんだろうけどとにかく分かりにくいです。
さて外観。
うわっ、カッコいいい・・・(アシックス脳)。
いやマジでカッコいいアルトラみたいで(小声)。
まず重量ですよね。
GEL-Trabuco 12の重量は26.5cmで307g。
結構重いですね。前情報無いので280gくらいに考えていました。
ちなみに私はいつもアシックスは26.5か26.5のワイドか27.0なんですが、こいつは岩稜帯に持っていく事が多いはずなのでピッチピチを選びました。
サイズ感としてはトラブーコマックスより微かにキツめ、アシックスのロードの一般的なランシューとほぼ一緒です。
ただ、先に書いちゃいますが履いてると1週間ほどで少々伸びますので、試着時はピッタリが良いと思います。
アッパー素材は伸縮性が大きいけど硬くて丈夫そうなメッシュアウター層と柔らかくてきめ細かい布の様なインナー層に分かれています。
通気性は程よく、吸水性も低いのでこれは狙い通り。
つま先は透明なウレタン系の保護がなされています。
これがめちゃくちゃ硬くて丈夫。
様々なトレランシューズの中でもトップクラスの保護力だと思う。
つま先ぶつけやすい人はありがたいのでは。
ヒールカップは硬めかつ厚くてしっかりしています。
つまり脱ぎ履きしやすく踵のホールド感も高いはず。
ミッドソールは高クッショニング素材のFFブラスト。
踵のこのループ、私は大好き。
履くときに重宝するし、手がかじかんでいる時にも脱ぎやすい。
しかも干すときにも使えるので便利。
アシックスのトレランシューズに最近よくあるように、紐を止めておけるゴムがシュータンについています。
というかこのシュータン、アッパーと一体化しているので、小石やゴミが入りにくそうで良いですね。
アウトソールはアシックスグリップの三本足ラグ+穴あきタイプというおなじみのやつ。
アシックスグリップは止まらないわけない。
ちなみにラグは深ければ深いほどドロドロの場所でもグリップしてくれるんですが、硬くしないと硬い地面で違和感出るので、ラグの深いシューズは硬い物が殆どで、硬い素材は岩の上なんかで滑りやすいので難しい所です。
こうやって見てみても満足感高いシューズですね。トレランシューズの相場が2万円~なので、定価で15400円でこの作りならコスパはトップクラスです。
売価だとルナサンダルと同じか安いくらいですよ!?
実使用レビュー
モノは良くても履いてみないとね。という事で10日ほど使ってみました。
ロード30km、トレイルいろいろと20kmほど。
履き心地・フィット感
まず、先に書いちゃいましたが、アッパーがめちゃくちゃ伸びるのでフィット感はかなり良いです。
しかし踵はもう少し深い方が良かったかも。ホールド感自体は強めで安心感強いです。
履いていると他のシューズよりも結構伸びてくるので、試着時はピタピタが良い気がします。
最終的に表記サイズ通り、いつものサイズ感に落ち着くと思います。
これはほんと人によりますが・・。
グリップ・プロテクト
グリップはめちゃくちゃ高い。アシックスグリップですから当然ですね。
雨のツルツルの石の上でもしっかり止まれます。
ビブラムのメガグリップとアシックスグリップはその点は本当に安心ですね。
その分、夏のアスファルトの上だとネチャネチャ溶けちゃうのが玉に瑕ですが仕方ない。
プロテクトは最高です。トレランシューズとしては、多分私史上最高です。
つま先はめちゃくちゃ硬いので思い切り石にぶつけても大丈夫(多少は痛い)だし、アッパーもかなり丈夫なので擦っても全然平気、跡すらつきません。
登山用・ハイク用に使う方にもオススメですねこれは。
勿論、登山用ならゴアテックスバージョンもオススメです。
走り心地
ロードでの走り心地は悪くありませんでした。
300gを越えているとは思えないほど軽快に走る事が出来ます。
走り心地はゲルカヤノっぽい気がしますけど、剛性感は強く、もうちょっと勝手に転がる、所謂ライド系の感じもします。
FFブラストのモチっとしたあとトンっ、と返ってくるクッション感がジョグでもテンポ走でも走りやすい。
まあしかしロードのシューズとしてはぜんぜん安いエボライド以下だと思いました。
しかしトレイルに入ると凄い。
突き上げ防止プレート(アシックスの言うロックプロテクションプレート)がデコボコを感じさせない強さを発揮するし、剛性も高いのでサーフェイスを気にせずガンガン進めます。
小石を蹴っても全くダメージも無いし、ソールもそこまでデカくないので、岩場のテクニカルな下りでもソールの引っ掛かりなしに進めます。
これは厚底トレランシューズよりもずっと良い。
クッション性はトラブーコマックスの様なクッション系トレランシューズには敵いませんが、剛性が高く、プレートでしっかり衝撃を吸収してくれるので、疲労感はこっちの方が低いかも知れません。
あと、これは私だけかも知れませんが、伸縮性が高くてしっかりとフィットさせられるのにズレだりしないので、下りで全然つま先が当たらない、というのが良かったです。
下りを走り続ける、オンタケみたいなレーズでは良いかも。
ただ、雨に対しては相変わらずアシックスのトレランシューズはイマイチだな、と思いました。
つま先を完全に密閉しちゃうので、水抜けがめちゃくちゃ悪いです。
プロテクトJ1なんかで指を保護しておけば良いんですが、結構シビアになった時に気になっちゃいますね。
まとめ
良い点
- あらゆるサーフェイスで最高のグリップ力
- かなり高いプロテクション
- 程よいクッション性
- 伸縮性が高いが丈夫なアッパー
- コシが有ってほどけにくい靴紐
悪い点
- 踵のループが使いづらい
- ちょっと重い
- 踵のソールを狭い場所で引っ掛けやすい
- 水抜けが悪い
取り立てて軽くない、重くない。
フラットでも高ドロップでもない。
穴が開いてるわけでも、カーボンプレートが入っているわけでもない。
特徴が本当に無い、というか欠点の無いシューズです。
日本のトレイルならどこにでも連れていける、連れて行ってもらえるシューズ。
一足しか持たないならゲルトラブーコ12はかなり良い選択肢だと思います。
それに実売13000円程度なので、お財布にも優しくてありがたい!オススメです。