OMMの装備を再考しています
OMMの装備反省会と再考。
実はかなりこの一カ月で爆買いをしていますが、書く暇がないので少しずつ書いていこうと思う。
OMMにまた参加できるかどうかは不確定要素が多すぎて分かりませんが、デフォルトの山装備、私は今までずっと普通の登山の延長にあって、ウルトラライトとはかけ離れていました。
だから、そのデフォルトの山岳装備をウルトラライトで統一しておくのも悪くはないな、と思って装備の更新を進めています。
ウルトラライト装備孝・シュラフ
今回、持って行ったのが、中華シュラフの定番、Soomloomのダウンシュラフ。
650FPのダウン800g封入、重量1200gというウェルター級のシュラフです。
これは以前レビューしました。
私は昔からダウンに関しては「封入量こそパワー」って信じていまして、とにかく大量にダウンが入っていれば暖かいに決まってる、暖かければ寝られる、次の日も元気に歩ける!というスタンスでしたから、常にオーバースペックで選んできました。
しかしながら、やはりシュラフだけで1200g、というのは舐めすぎてたな、と反省。
想定氷点下3度のところ、5℃くらいまでしか夜も下がらなかったので、寝汗せ書いて起きるほどでした。
色々と調節してなんとか過ごせる程度で、出来るだけ軽い装備に変更する事に。
ウルトラライトシュラフ選考・候補
候補1・ナンガ ミニマリズムゼロ
表地:7×7dn ナイロンリップ 裏地:7×7dn ナイロンリップ
内部構造:横型ボックスキルト(上面) 縦型シングルキルト構造(下面)
フィルパワー:UDD DX(770FP)
下限使用温度:0℃(NANGA基準:エキスパート向けの下限使用温度目安になります。)
ダウン量:180g 重量:約325g
サイズ
使用時:幅:80cm×高さ:210cm(身長:178cmまで)
収納時:直径:13×高さ:20cm
一番最初に惹かれたのがナンガのミニマリズムゼロ。
ウルトラライトといえばこのシュラフ、というくらい人気。
ジッパーや底面のボックスキルト構造を簡略化して極限まで軽量化を図ったモデルです。
下限使用温度零度とはある物の、恐らくエマージェンシービビイやシュラフカバーと一緒じゃないとそれは難しいと思います。
総重量325gでそこそこ評価も高いので購入直前までいったんですが、値段(40000円弱)で二の足を踏む。
ちなみにハーフという製品もあるけど、情報少なすぎて検討すら出来ない。
軽くて良さそうですけど。
候補2・OMM マウンテンコア125
重量 - 380g
サイズ - 肩幅65cm×195cmのロングマミーシェイプ
収納サイズ – 21 x 13cm
製品仕様 PointZero® – 100% 22gsm ナイロンリップストップ生地
ダウンプルーフ DWR(耐久性撥水)加工による高い防風性と防水性
Primaloft® ACTIVEを使用した化繊シュラフ。
一般的なプリマロフトと違い、インシュレーションをそのまま織ってあるので、肌に直接触れます。
OMM会場にも有ったので少し触りましたが、肌に起毛構造が直接当たるので、暖かく感じます。
やはり濡れても保温性がそこそこもつことが化繊の最大のメリットです。
また、化繊としてはあり得ないくらい収納時に小さくなるみたいです。
しかし保温性から考えるとやはりダウンには勝てない。
悩みどころ。
価格は35000円ほど、と化繊としてはかなり高額です。
候補3・イスカ エアドライト 140
重量 - 300g
ダウン量 - 140g(90/10 750フィルパワ- 撥水ダウン)
サイズ - 70cm(肩幅)×180(全長)cm
収納サイズ φ10×18cm
結論から言うとこいつを買いました。
購入した決め手は軽さ(300g)と値段(約20000円)です。
しかもこいつ、サイズが一回り小さいので、ダウン量のわりに暖かいはずで、かつ他のシュラフのインナーとしても使えるな、と思った次第です。
似たような製品がキュムラスから出ていますが、価格はゆうに倍以上。
ダウンのFPは若干あちらのほうが良いですが、足元の暖かさはこちらの方が上、というレビューも。
キュムラスは撥水ダウンがウリですが、こちらもしっかり撥水加工済みダウンなので安心です。
ということで引き続き、エアドライト140のレビュー。
イスカ エアドライト140レビュー
開封。
ちっさい。
凄く小さい。ペットボトル1本程度です。
ここまで小さいのは驚き。しかもやはり軽い。軽すぎる。
ただ、こんなに小さい袋に入れるのは大変だろうな・・・と思ったんですが
こういう2重構造になっていて、上の絞りでまとめた後に押し込んでさらに2段目を引っ張って小さくする、という感じなのでそこまで大変ではないです。
見た目はこんな感じ。
クシャクシャ。
どうでもいいけどこういう小さい袋に入れたまま保管・販売するのやめてほしいわ。
ロフト回復するまでめっちゃ時間掛かります。
ちゃんと回復したのは手で解したあと、更に2週間後くらいですよ・・。
構造はシンプル。ただの袋。
だからこそ逆に使いやすい!巾着みたいに閉めちゃえば首から下はかなり密閉度が高くなります。
底面にはループも有るので、テントに固定したり干したりにも使えます。
画像だと微妙な色ですが、意外とカッコいい色です。かなり気に入りました。
で、インナーシュラフとしてセット。
丁度よい。
一般的なシュラフのインナーとしては超良いです。
シュラフのインナーシーツ、重いと300gくらいはふつうにあるので、そう考えるともうインナーシーツは少なくとも必要ありません!
値段も20000円と安いし。
この組み合わせの状態で、上下スウェットで外気氷点下3度の車内で寝てみましたけど、暖かすぎて汗かきました。
想定通り、使い勝手が良い!
そして、恐らく次回のOMMでの使用方法。
袋型のエマージェンシービビイが必携装備になっていますから、この組み合わせだとシュラフが300gで準備出来た事になります。
・・これでも十分に暖かい。
ある程度結露はするでしょうが、撥水ダウンで安心ですし、表地も撥水加工してあります。
自分から出た輻射熱が反射して外側からもシュラフを温めるので、異常に暖かく感じます。
だから玄人はこういう組み合わせするんだろうな・・。やっと理解出来ました。
そしてこの小ささ。
これで前回のOMMから重量は4分の1。容積は3分の1になりました。
温度によっては首から上が寒いんじゃないか・・・と思いますが、ダウンフーディーかメリノのフーディーを必ず持っていくので、寒ければそれで良いだろう、という考えです。
まとめ
良い点
- 軽い(300g)、小さい(φ10×18cm)!
- 足元はダウンが多いため、意外と暖かい。
- 構造が簡単で雑に扱える。
- ソファなどでも足を入れて普段使いも全然出来る。
- アイデア次第で他のアイテムと組み合わせやすい
- やはり撥水ダウンは安心。
- めちゃくちゃ安い!
悪い点
- これだけでは寒い、絶対。
- 狭いので太っている人には絶対に無理。
今回は大正解な買い物でした。
また、年初からダウン製品の値上がりが酷いことになりそうなので、全てのダウン製品、今のうちに買っておいた方が良いと思います。
こんな感じで来年の夏までには第10弾くらいまで装備反省会を書きたいと思いますので、長い目で待っていてください!