カモシカロングトレイル

トレイルランニング・登山・ULハイク・マラソン。書き捨て御免。※本ブログはプロモーションが含まれています。

【追記:簡単に折れました】最強の呼び声高いULペグ MSR カーボンコアステイクのレビュー

ウルトラライトペグの最強の呼び声高いカーボンコアステイク

今現在、登山やハイキングに使用する最強のULペグはなんだろう、というアンケートを取ると恐らく1位はダントツでこのカーボンコアステイクだと思うんですよね。

 

ただ、このブログの読者さんなら知ってると思うんですが、私としてはニーモのエアピンが攻守最強だと信じて疑いません。

以前記事にもしつこいくらい何度も書いています。

ulhike.com

ただやっぱり自分で使用して最強と言われるペグと比較して見たいな、と思い、今回購入して見ました。

MSR カーボンコアステイクのスペック

全長 15cm

総重量 5.75g

シャフト素材 カーボンファイバー芯、アルミコーティング

先端素材 アルミ

 

やはり重量が異次元です。

この重量は例えばチタンのネイルペグやプラペグという、シーンによってはギリギリにペグとして使用できるものに多い、6gという重量よりも微かに軽い・・・。

それでいて、しっかり15cmのフルサイズ。太さもある。

スペックだけ見たら確かに1本1500円という値段分の価値はあります。

重量だけならテラノバのULテントに付属してくるチタン製のペグ(昔はペグ兼串として単品販売もされていた物)がなんと2gという軽さなのでそれには劣るのですが、実用的なペグとしては最軽量のこのペグ、値段もまあ納得です。

 

さて、では実際の重量を測定。

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細引きは自分で付けました。込々で6gはスペック通りか。

細引きを付けていないと抜くときに大変なので注意!

 

しかし持った感触も嬉しくなるほどの軽さ。

というかこの見た目。

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惚れ惚れするカッコよさです。

 

先端のアルミもカッコよい。加工精度も高くて美しい。
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ヘッドは接着処理だけなので恐らく叩いているとここが破損する事が多いのか・・・と思って調べてたら、やはりここが抜けてしまうケースが有るみたいです。
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しかしまあ「モノ」として1500円の価値はあるなあ。

飾っておきたい美しさです。

 

早速遊びで使ってみました。

叩いて叩いて抜いて引っ張って入れて。

 

エアピンと同条件で一緒に使ったりして。

使ってみると、多くの人の感想と同じく、やっぱり叩くとしっかり入っていきます。

そして強く叩いても折れそうな不安もなく、更にヘッドが大きいので叩きやすい。

 

写真の場所は下が砕石の上に薄い土、という場所ですが、砕石を押しのけながらしっかり入ります。

よくテントに付属しているアルミのVペグなんかよりずっと安心して叩けます!

貫通力の高さはエアピンに匹敵する。

叩きやすさはエアピンよりずっと高いです。

ただやはり、Vペグとか十字ペグ、エアピンに比べても抜けやすさはありますね。

引っ張り角度なんかは気を遣うと思います。

 

また、実際に折ったわけではありませんが、しなる感覚からして、踏まれたら結構簡単に折れてしまう様な予感は有ります。

 

そしてやっぱり先達の方々のご意見の通り、先端部がすぐに削れてしまいます・・・。

塗装だけではなく、先端のアルミごといっています。

形状とアルミの硬度の問題なんでしょうね。

これは実用上な問題ないと思いますが、そこそこ悲しいです。

 

まとめ

良い点

  • 軽い!(6g未満)
  • 叩きやすい
  • 意外と抜けにくい
  • カッコよい

悪い点

  • 値段が高い(実売1400円~)
  • 横からの力には弱い(折れやすそう)
  • 収納性は悪い

ペグを全部これにすると結構場所を取るのと、保持力が弱くなる雨なんかで苦労しそうですね。

地面が緩いと、普通のVペグよりも格段にするっと抜けてしまいます。

ただ、ビバークツエルト用や予備のペグとして持っていく分には、この6gという軽さは武器ですし、なによりカッコいいですよね・・・。

 

という事で私は予備のペグとして持っていく事にします!

が、これ以上は買い足さないと思います。

しかし本当にカッコいいw男心をくすぐるギアでした。

 

【2024/8/15追記】簡単に折れました

あれから何度か使用してきましたが、結果として踏んだら簡単に折れました。
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4歳児とのテント泊で使用していて、あまり必要のない箇所に打ったので中途半端に刺していたところ、息子が踏んだら一発で逝ってしまいました・・・。

 

お陰で皆さんに内部構造を紹介出来ます。
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内部のカーボンは、よく見る繊維を織ってある構造ではなく、木材と同じように縦に繊維がある構造にしてるようです。

表面をアルミで覆う事で硬度を上げ、おそらく更に強度を上げているんですが、表層アルミがある程度まで曲がり、降伏点を超え急激に塑性変形を始めたアルミがカーボンの繊維を切断していってる様に見受けられます。

 

叩いているうちは全く強度に不安は感じませんが、やはり踏むとダメですね・・。

 

ペグは根本近くまで打ち込むというセオリーをおざなりにしていた私のせいなんですが、まさか14キロの子供が踏んだだけで折れるとは・・・。

トホホ、です。

 

そう考えると折ろうにも折れず、曲がっても簡単に直せて石すら貫き簡単に扱えるニーモのエアピンの優秀さに改めて驚嘆します。

 

正直、わたしはカーボンコアステークはオススメしません。

エアピン最強!エアピン買ってね!!

 

ulhike.com