ウルトラライト界隈のペグ、品数大杉問題
装備を色々とウルトラライトに更新しているのは読者様もご存じの通りですが、ペグに関しては実は全く触れてきませんでした。
というもの、「テントに付属しているペグが一番そのテントに合ってるに決まってる」と考えていたからで、更にシェルター用のペグもそのテント用の物を流用して持ち歩いていました。
といってもペグなんて付属の丈夫なV字や十字ペグでも15g程度。
例えばULアルミペグの代表格であり、色々な会社にOEM供給しているDAC社のアルミペグが11gで、その差たったの4g。
ウルトラライト界隈で超人気のMSRのカーボンコアステークが6gでその差9g。
9gだと8本で72gですから、けっこう大きい気がしますが、使いどころが限られるのと、1本1500円オーバーと、めちゃくちゃ高額なのがネック。
私はコイツを石でガンガン打ち込めるメンタルを持ち合わせていません・・。
そんなんならペグなんか別に適当でええわ、と思ってたんですが、まあスリーピングシステムであそこまで軽量化したならこだわってもええんじゃないかな、と。
で、色々と探していたんですが、ウルトラライト界隈のペグ、めちゃくちゃ種類が多いんです。
そもそも、ウルトラライト界隈と言っても、キャンプメインの人・物と、登山メインの人・物が有って、ペグだとそれがごっちゃになって扱われているので、探すのがめちゃくちゃ面倒くさいです。
多分ですけど、皆さんもそうじゃないですかね???
大して変わらないじゃん。って。
それでも色々と調べていたんですが、トレラン・登山の玄人界隈でわりとよく出てくるペグが有りまして。
それが今回紹介する、NEMOのエアピン・ウルトラライトステークです。
NEMOエアピン・ULステークレビュー
スペック・詳細・使い方
素材 7075アルミ
サイズ 2×15cm
重量 10g(実測9g)
7075アルミ(硬度に特化したアルミ合金)を使用したスティックペグです。
一般的なテーパーになっているので、根本まで打ち込むことで土・砂が締まり、抜けにくくなる特徴があります。
重量はスペック上は10gですが、概ね9gちょいくらいです。軽い。
ガイライン(ガイロープ)の通し方は、〇→〇〇→〇〇〇と印が有るので迷いません。
このように先に向かってテーパーがかかっているので、根元まで入れると結構しっかり固定されます。
ガイラインのかけ方はめちゃくちゃ簡単で早くて楽です。
もうこの時点で良さそうな感が強い。
ちなみに、自在を使わないとなると余ったガイラインの端が気になるかもしれませんが、ある程度からこのようにクルクルと巻いておけばいいと思います。
そしてこのように、2重くらいに巻くとめちゃくちゃ強くて、思い切り引っ張ってもびくともしません。
ペグ自体の強度も、かなり強いです。イメージしていたより数倍強い。
少なくとも手では曲がりませんでした。
それにアルミのスティックペグなので、多少は曲がっても元に戻せます。
「折れる」という事はまずありませんので、なんというか、かなりソリッドなアイテムでとても自分好み。
ただ・・。
この黄色はどうなんでしょうかね。
私は黄色って一番嫌いな色なので、これはどうにかしてほしかった。
実際に使ってみて
実際に何度か使ってみました。
まず思ったのは、自在・テンショナーが無いと、ガイラインが絡まったりすることが激減する事。
取り回しもなんか気を遣わなくて済むのがとても良いです。
また、思いっきり叩いても全然平気。
石に刺さる形で打ち込んでしまっても、全然平気でした。
そして意外と抜けにくい。
やはり側面が平面で、広く土を捉えるので、テンション方向には抜けにくい。
あと、物としてよく考えられていて、壊れることもほぼないので、かなり愛着を持てるギアだと感じました。
強くテンションのかかる場所用に十字ペグと一緒に運用したのですが、正直全てこれでも良いかもしれません。
まとめ
良い点
- 軽い(9g)
- 丈夫(もし曲がっても直しやすい)
- テンショナーが不要
- 値段も手ごろ
悪い点
- 色がダサい(主観)
欠点が無いです。
このペグより軽いペグは多いし、このペグより丈夫なペグもあるし、このペグより安いペグは多いのですが、総合的に欠点がない(スティックペグ自体が欠点が少ないですが)。
そのうえ、自在金具が必要ない便利さ・簡易さがとても良い。
しかしながら柔らかい地面では石で抑えたりする必要もあるかもしれませんが、めちゃくちゃ柔らかければ木の枝をペグ代わりにすればよいので問題なし。
硬い地面は、逆にほとんどイケる感触が有りますが、通らなければ石を使えばよいので。
汎用性の高さと便利さ、意外と手ごろな値段でオススメです。
私ももう1セット購入してしまいました。
よくペグは最低2種類を持っていく・・・とか言ったりしますが、コイツなら1種類で十分な気がします。
ちなみに、ガイラインは以前からnemoのULガイラインキットを使用しています。
軽くて丈夫です。更にはどこにも説明書きがありませんが、反射素材を織り込んであるので、夜間のヘッデンの光を反射して、引っ掛けられるような事もありません。
視認性はかなり高い。これもオススメです。