カモシカロングトレイル

トレイルランニング・登山・ULハイク・マラソン。書き捨て御免。※本ブログはプロモーションが含まれています。

コミコミのパッキングウェイト436gの全天候型スリーピングシステム

以前紹介した、ULソロシェルターとUL防水ビビイサック。

ulhike.com

 

この2つ、実は組み合わせて使う前提で買ったのです。

というのも。

  • 気密的にはダブルウォールと同等になるので暖かく、温度が外気、シェルターとビビィの間、ビビィの中、シュラフの中と段階が細かく分けられるので、結露も分散される。
  • 内部結露してもシュラフカバーが防水なのでシュラフは濡れない。
  • 強風にも普通のドームテントよりも強い(破損しないという意味で)はず。
  • 水没にも耐えられる(これは庭でテスト済み)。
  • 虫の侵入も防げる。
  • グランドシートも兼ねているのでパッキングウェイトがめちゃくちゃ軽い。

と、組み合わせる相性がめちゃくちゃ良いではないか、という発想です。

 

重量的には

  • ソロシェルター162g
  • ムーンライトビビィ211g
  • ペグ9g×7本=63g

の合計436gです。

やはり、グランドシートが必要ないのが効いています。

 

例えばビビィシェルターの定番、ヘリウムビビイはほぼ同等の450gですが、グランドシートを持っていく事を考えると、500gを大きく越えてきます。

ULキャンプでは人気のタープ泊やフロアレスという手もありますが、DCFの幕やグランドシートにして、エスケープビビィを使ってもやはり400gは大きく超えてきます。

その上、虫、強風、大雨、シュラフカバーの内部結露・・・などなど、なかなかUL初心者の私には厳しいハードルが沢山。

 

重量と安全・快適性を考えると、この組み合わせがベストだという気がしたのです狭いけど!

最初はjuzaのライトアンドイージーシェルターもかんがえていたんですけどね。

 

 

 

庭で何度かテストしましたが、やはり大雨でも台風でも問題なく過ごせました。

しかし問題は高山で使えるか?です。

 

ということで、組み合わせをテストしに、北アルプスに持っていきました。

 

とあるテント場。

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この前日も台風だったので、ガラガラです。一日でここまで来るのはなかなかしんどいので当然か・・。

普段は美しいソロ女性ULハイカーが沢山いるという話だったのにゴリゴリの人しかいなくて泣きそうになりました。

その上水枯れてるし・・・。

水枯れてるのは本当にヤバかった。

個人的には身体を拭かずにシュラフに入るのはめちゃくちゃ厳しかった。

次の日も水無しで2時間近く歩かないと、だったし。

まあ良い、レビュー。

 

みてみて、コレ素敵。f:id:ultratrail:20230916101227j:image

なんかクスクス笑われていた気がしますが気にしない。

 

ここで遭難している人がいます!みたいな見た目。

カッコいい。

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中に何かを置くスペースはほぼありません。
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ザックは二つの石の上に置いて、その石の間にシューズを入れておくスタイル。

ザックはある程度防水じゃないと無理だな、と思います。

 

実はココ、登山を始めた頃に知って、ずっと行きたかった場所。

行けない事は無かったんですが、憧れていた場所なので、自分のタイミングで行きたかった。
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早々にご飯も食べ、あとはシェルターの入り口を全開にして、夕暮れを楽しみました。

その後も、ずっと開けっ放しで星空を眺めていました。

画像はイメージです。

スマホでは撮影出来ませんでした・・・。

しかし画像よりもずーーーーっときれいで明るい星空を見ながら寝るのは最高でした狭いけど。

そのまま寝てしまいましたが、10時頃から強風が吹いてきたので、起きて入口を締めました。

そこから10℃を少し下回る程度まで下がりましたが、強風下でもまったく寒くなく、心地よく過ごせました狭いけど。

 

朝4時に起きると、シュラフカバーの内側は、股間やお腹の当たりの汗をかきやすい場所で、微かに湿っぽいかな???くらい。

夜半までむしろ暑かったくらいなので、しかたないかな。

シェルターは上部が結露、滴るような事は無し。

想定通り、かなり結露の抑えられるスリーピングシステムだな、と思います。

 

中学の理科を思い出して考えるに、結露を抑えようと思ったら、換気して湿度自体を低く維持する事以外に、ある程度気密を取った空気の層を何段階かに作ってやればいいんですよね。

住宅の3重ガラスの樹脂サッシと同じ考えです。

結露の仕組みと原因  より引用


シュラフ内の快適温度は30℃~、不快と感じる湿度は70%~と言われていますが

 

今回、起床時は温度計では

  • シュラフ内31℃
  • シュラフカバー内23℃
  • テント内17℃
  • 外気10℃

と、ほぼ理想的に段階的な温度差になっていました。

結露が少なかった理由だと思います。

 

それにしても、テントがめちゃくちゃ小さいからか、起床時でもテント内の温度がかなり暖かいように感じましたね。

 

しかしこれらは雨の降っていない、外気の湿度が低い状況下なので、悪天候下ではまた違ってくると思います。

 

ちなみに、今回就寝時は以下のものを身に着けていました。

 

ulhike.com

ulhike.com

 

ulhike.com

 

ulhike.com

 

この装備で5℃くらいまでなら快適に寝られそうです狭いけど。

 

ホント狭い!!狭い!!狭い!!

175cmの私でギリギリ。

夜中に持病の坐骨神経痛が痛み始めて、股関節のストレッチがしたかったんですが不可能でした。

着替えも一苦労。

ご飯食べるのはラーメンとかはかなりギリギリです。

それでもビビィ泊に比べたら快適。タープ泊よりも安心。ツエルトよりも強い。

そして軽量なので、慣れればかなり気軽な登山が出来そうです。

 

なにより、ビビィ泊特有の、星空を見ながら寝られる、という感動は素晴らしかった。

ムーンライトビビィ、かなり品薄ですが、ムーンライトギアさんやGRIPSさんを覗いていればそのうち入荷するかも知れませんので、皆さんも試してみて下さい。

 

まあランナーでアルプスのテント泊で軽くしたいなら、普通にクロスオーバードームを買うのがセオリー通りで正解だと思いますけどね・・。