カモシカロングトレイル

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災害の備えにもオススメ!超絶コスパ・伝統のビリー缶「DUG焚火缶」レビュー



ファミキャン用のクッカーセットが欲しい

実は先日、4歳の息子とテント泊登山(といってもちょっとした山)に行ってきました。

子どもとテント泊する、というのは以前から計画していまして。

ただ、私はソロ用の装備しか持っていないので、急遽不足している物を買い足すことになったんです。

テントは以前OMMでも使用した、ニンバスUL2というマウンテンハードウェアのウルトラライト自立式テントがあるし、シュラフはエンライトのキルトに二人でくるまればどうにでもなるかな、と思ったんですが。

ulhike.com

ただ、そうなるとマットは二人用の物が欲しくなります。

という事で、以前から何度か買っている、中華製ブランドの中では輸出を意識していて評価の安定している、soomloomの物を購入しました。

結果から言って全然十二分に使えました。コスパを考えたらコレもオススメなんですが、特別書くことも無いのでこれ以上は触れません。

 

そしてやっぱりクッカーのセット。

子供と使うには私のUL系クッカーたちでは小さすぎるし使い勝手も悪いし・・という事で、今後のファミリーキャンプ・ファミリー登山用に、と、クッカーを探していたところ、DUGの焚火缶という面白い物を教えて貰いました。

これ、とにかく安い!

しかも家族5人には十分すぎるセット、丈夫、軽い、と、文句の付け所が無い、と言うことで即ポチしました。

先に言いますが、家族持ちの皆さんには本当にオススメです!見ていって下さい。

 

ビリー缶(ビリーポット)とは

そもそもですが、ビリー缶(ビリーポット)は、キャンプやアウトドアで使用される多用途な調理器具です。

もともとはアメリカの西部開拓者たちが使用していた歴史のあるクッカーで、現在でもそのシンプルで機能的なデザインが人気で、オーストラリアでは同じようなものを単に「Billy」と呼び、特にホームレスの皆さんに愛されているそうです。

その特徴は

  • 持ち手が上についていて、直接火にかけたり、吊るして煮炊きすることが可能で、蓋はフライパンや取り皿として使用できる
  • 素材はステンレスやアルミ製が一般的で、軽量で熱伝導率が高い
  • とにかく簡素で丈夫な作り
  • スタッキングできる様に大中小などサイズ違いのシリーズとなっている物も

有名なものはHOTTON社がブルドッグというブランド名で出していたビリーポットで、現在ではヴィンテージ品として高値で取引されています。

画像引用:トレファクHPより

それを真似て無数のクッカーが世界中で作られまして、例えば発展途上国の毎日の調理なんかでも使われまくっているわけです。

 

それのコピ・・真似て作られてる物の中でも人気があるもののうちの一つが、DUGの焚き火缶です。

DUG 焚火缶の概要とスペック

Sサイズ

本体:H103×φ127mm(1160ml):117g

蓋:H51×φ122mm(440ml) :71g

Mサイズ

本体:H110×φ153mm(1880ml):150g

蓋:H47×φ146mm(620ml):78g

Lサイズ

本体:H122×φ180mm(2960ml):203g

蓋:H48×φ175mm(980ml) 蓋:103g

素材

本体・蓋ともにアルミニウム(アルマイト加工済)

取手:スチール(ロットによってステンレス製も)

定価

SML三点セット税別4700円(中国製)

概要

DUGは元々はイギリスのメーカーですが、業績不振の為廃業となり、EPIGasで有名なユニバーサルトレーディングがブランドを引き継いだようです。

現在は中国製。

アルミ製なのでとにかく軽く、私が心待ちにしている、発表されたのに全然販売されないエバニューのTi Pot 1900の202gとほぼ同じ要領のMサイズで本体・蓋を合わせても228gと、26gしかかわりません!

しかもこちらは蓋はフライパンとしてつかえるし、値段は3点セットのうちの一つと考えると、10倍近く違います。

一時期なぜか大人気となってプレミアの付いたメスティンの丸型クッカーと考えて貰えばほとんど間違いなく、当然アルミで熱伝導率も高いので炊飯や煮物など、様々な料理に使えます。

 

【ダグ】DUG焚火缶レビュー

入手性は現在のところ、かなり良いです。

アマゾンで普通に購入できます。

ちなみにナイロンケース付き。分厚いナイロンで、ちょっと安っぽいです。

 


では開封ドン。

表面は梨地アルマイト仕上げです。

シーズニング不要です。

そもそも私はアルミにシーズニングとか不要だろ派ですが・・。

 

作りは悪くないです。

取っても垂直でちゃんと止まります。

 

良くも無いです。

 

蓋はこのように、フライパンにも取り皿にもなります。

作りに関しては特筆する事は無いです。

無いです。つまりこれで実売4000円くらいとか安すぎん???という事です。

 

唯一、スタッキングすると取っ手がキュウキュウで出し入れがしずらいという事が作りでは気になる。

 

ちなみに、エバニューの570がジャストフィットでスタッキング出来ます。

下の写真はエバニューのti570、ti400をスタッキングしたところ。

ラプンツェルフィットっていうんですっけ、こういうの。とにかくそんな感じでピッタリ!!

 

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実使用レビュー

実際に4歳児とのテント泊登山に使ってきました。

こどもと二人、同じものを食べるならSサイズを一つ持っていけば充分でした。

 

意外だったのが、蓋がしっかりとほぼ密閉されるレベルで締められるので、コトコト調理や食べ物の保管にも便利です。

これは丸形だと密閉度がイマイチの物がおおいので、明確に優れていると思いました。

 

ただ、その蓋を取り皿として使う場合、平面に取っ手を出した状態で置くと、取っ手が斜めに取り付けられているせいで、邪魔で浮いてしまうんですよね。

取っ手をしまってしまえばよいだけなんですが、熱い物を食べる時は取っては欲しいので、これはマイナス点。

 

しかしこれは所謂伝統のビリー缶全体がそうなので仕方ないか。

 

チタンの高いものばかり買ってきましたが、正直これで不足ありません・・・!

まとめ

良い点

  • とにかく圧倒的に安い
  • 蓋を閉めるとかなり密閉度が高い
  • ULが売りの商品並みに軽い!!
  • 簡素な作りなので壊れる心配はない
  • 直火でもガンガン使える

悪い点

  • 蓋は取り皿としては使いにくい
  • テンションが上がるモノではない
  • ナイロンケースがダサい
  • スタッキングした時にキュウキュウすぎる
  • IH調理機は非対応

 

正直、ものとして見た場合に特筆する様な工夫も魅力も無いんですが、たった4000円でこれだけのクッカーが手に入るというそれだけでコスパが高いです。

そして軽くて丈夫!!

一生手入れ要らずで使えますし、直火でもガスでも使えるので、災害への備えとしても持っておいて損は無いと思います。

いつホームレスになっても安心。

ファミリーキャンプ用としてはこれだけでイケるくらいだと思うので、某メスティンの様に高騰する前に買っておくのは手かも知れません。

 

私はゆっくりと煤の付いたベコベコのビリーに育て上げようと思います!