超軽量なウルトラライトクッカーを検討
はい。
OMMでクッカー2つを持っていくという愚行を悔いている私は、ついに軽量クッカーを検討しました。
仕方ないんだよね。
夜はちゃんと美味しいものを沢山食べる、というのが昔から私の登山スタイルでした。
トレランはほとんど日帰りだったし。
で、改めて色々と調査・検討してたんですよ。
まずクッカーについて調べたことをおさらい。
今回のウルトラライトクッカーの選び方
クッカーの材質
今回欲しいクッカーの素材はチタンです。
山岳用クッカーにはチタンとアルミと有ります。
基本的には金属製品のうち、軽量性と強度が求められる箇所にはこの二つが多く使われています。
そしてチタンの方が重量当たりの強度がある、所謂「硬い」んですが、実際のところはアルミに様々な金属を加えたアルミ合金も同重量でかなり近い強度を出せるので、加工性や生産性・コストなんかの面で、圧倒的にチタンより上です。
テントポールや航空機部材なんかでもよく使われているのはアルミ合金。
しかしながら、「硬い」アルミ合金は難点があって、プレスによる絞り加工というのが苦手です(割れちゃったり罅が入ったりします)。
だからアルミだと、クッカーはどうしても意外と重くできてきてしまいます。
なので、クッカーみたいなプレスの丸絞り加工で作る物で、軽く硬く作ろうとしたら、チタンが最適・・となって、やっと出番がやってくるのです。
また、口述しますが、プレスは圧倒的に日本の技術力が高いので、我々としてはまあチタン一択ですね。
クッカーの必要容量・大きさ
今回欲しいのはコーヒーカップとしても使えて袋麺のラーメンが作れるサイズです。
形にもよりますが、500mlでギリギリ、800mlくらいだと大きすぎ・・・ですね。
一泊で、自分だけの分を調理するなら、それくらいでも十分です。
あ、これは本当にあくまで私がOMMデ必要そうな物を言っていますので。
必要な大きさは人によると思います。
チタンクッカーのメーカー選び
エバニュー一択です。
決まりです!それ以外ないです!
中華製とか色々と有りますが、ギアオタでなければエバニュー一択なんです。
異論は認めない。
軽さ、値段、作り。
どれをとってもトップです。
ギアオタの人はこのブログのレベルを遥かに越えていますので読んでいただかなくて結構です。
普通の人はエバニュー。絶対にエバニュー。
あとはサイズを選ぶだけですよ。
ブロックで言えばレゴ。
ドラクエで言えばⅢ。
モビルスーツで言えばケンプファー。
それくらいテッパンなのがエバニューのチタンクッカーです。
よく頑張ってる中華メーカーより30%くらい薄く作っていますね。
絞り加工を薄板で作る、というのはめっちゃ難しいんです。
製造条件も温度とか色々で変わるし。
製造機械だけじゃなく、現場の製造技術も必要なレベルになるので、そういうのは日本の技術ある工場じゃないと無理です。
エバニューの一部製品は、新潟の燕市の商工会議所の協力で作っているそうですが、確かに深絞り加工の得意なプレス工場があるんですよね。
私はそういうことだと勝手に思っています!
そう考えると本当にうれしいです。
日本にまだまだ世界が作れないものがある、というのは良くないですか??応援したくなりますよね。
そういう意味でもエバニュー一択ですよ!
ダイヤモンド金物は砕けない
あと。
「刃物・金物は壊れないから高いものを買え」
というのは私のお婆ちゃんの教えです。
コレは本当にそうだと思いました。
特に今、良いナイフ・包丁はメルカリとかヤフオクで、間違いなく買った値段より高く売れます。
昔何万円もしていたカスタムナイフなんかは、相場はこの20年で10倍くらいになったのでは。
コレが安物だとゴミになりますから。
包丁なんかの刃物は砥げば痩せますが、素人なら死ぬまでは使えます。
鍋なんかの金物も同じく。
良いものはもちますからね。
しかも変わらぬ値段で売れますし。
ゴミになるもの買うなら、子供も使えるような良い物を買った方が良いです!
その方がエコですしね!
いや、今はSDGsとか言うんですっけ?とにかく環境によさそうです。
エバニューのチタンクッカーから選考
以上の4つが候補。
それぞれ重さとか色々上げようと思ったけど面倒なのでやめた。
だって、私は蓋が必要なくて、容量的にも丁度良いのだから、Ti570一択なんですよ。
蓋が必要になれば別売りであるし。
買うかどうかは迷いませんでした。
というのも、EVERNEWは毎年2月1日に値上げがあります。
2021年も2022年もチタン製品は値上げしました。
これもう絶対に買っておいた方がええやん!!となりましたので。
エバニューTi570のレビュー
スペック
容量 570ml
サイズ 外径120(内径110) × 高さ61mm
重量 55g
素材 チタン
重量55g。ヤバい。
内径は250サイズのOD缶にジャストになるように作ってあります。
また、それはチタンポット400と同じでもありますから、110缶を入れたチタンポット400を中に入れることが出来るので、それも良いな、と思いました。
ディティール
ええと、もうこのウルトラライト装備のレビューシリーズ、恒例ですけど、持った瞬間軽すぎてビビる。
持ち手のシリコンは上のみ。
これは他のチタンポットと違うところ。
でも上だけって変。使いづらい。
よって、こうします。
ふむ最高。
OD缶の中(250サイズ)をスタッキングしてちょうど良いサイズ。
頭が飛び出るのでフタは閉まりません。
そもそも買ってないから良いけどね!
で、評判が良いのがこの目盛り。
アルファ化米系に必要な160ml、カップヌードルリフィルに必要な330ml、沸騰上限の450mlの目盛りが付いています。
ちなみに袋麺はだいたい500mlのお湯が規定量ですが、まあ普通の山屋はスープ飲み干す様に濃い目で作るのでこの450ml目盛りでならなんとか溢れず作れます。
別にソーセージ2つくらいは入る。
OMMで持っていったメスティンとソロクックS。
合わせて380gなり・・。
ここにはポケットストーブと夕食に下茹でしたシチューの具500g、カップヌードルリフィル、をスタッキングして持っていきました。
シチューを二杯分、あと梅酒お湯割りを作るためのこのセット。
どう考えても重い。
ti570一つにするだけで325gの軽量化になる!凄い!
という事で大満足ですぜ旦那。
なぜ蓋を買わなかったか?
何故蓋を買わなかったのか、と言いますと、熱源をシングルバーナーにしたからですね。
火力が強くなれば一気に温度は上がるので、蓋のメリットは薄くなります。
逆に弱火調理とか固形燃料とかの時間を掛ける加熱をするなら、蓋の効果が覿面に出てくるので、蓋は欲しくなりますね。
コレ一つで大丈夫?
シングルバーナーなら手早く調理していけるので、パッパと作っていくしかないです。
お湯割り用のお湯もサッサと作り、空いたウォーターボトルを活用する。
それでかなり軽量化されるんですから、しめたものです。
最後にもう一度言います・・・!
エバニュー、2月1日によく値上げするから買っておけ。
あと、エバニュー以外を探すのは時間の無駄。