OMM装備の反省と考察シリーズ第5弾・ウルトラライト火器
OMM奥美濃ではエスビットポケットストーブに、青固形燃料25gを6個(予備のエスビット純正固形燃料ミリタリー14g×3個も)を持っていきました。
総重量258g。そこそこ軽いと思います。
しかし、ポケスト+固形燃料の組み合わせは、強風下ではほぼ使い物になりません。
また、燃焼効率も火力が低すぎて低温下ではかなり低く、アルコール系燃料は低温だと気化が遅くなって火力か弱くなる為、風防は必須です。
という事で、今回は以前から使っているウインドスクリーン(120g)も持っていきました。
袋なども合わせた合計重量、約400g。
ただこの装備だと濡れても火が付く固形燃料、壊れないポケスト、風に強いウィンドスクリーン、という事で、本当に安心なんです。
今まで何度も使ってきた、やはり自分が圧倒的に使い慣れている火器を選びたくなっちゃんですよね。
しかし、今回のOMMでは
- 1Lのシチュー(下調理済)の加熱
- 梅酒を割るお湯
- 朝のコーヒーのお湯
- カップヌードルのお湯
で最低でも使う予定てした。
そこまで火を使うとなると、重量当たりの発熱量の低いアルコール系火器は不利になっていくので、アルコールが主材料である固形燃料の最大のメリットであるストーブ自体の軽さが打ち消されてしまいます。
じゃあエスビットの純正固形燃料なら石油系だからええやろ、と思いはするんですが、確かにグラム当たりの発熱量はアルコール系の倍なんで軽くはなるんですが、煤がつくんですよね・・。
あの煤がクッカーのそこに付いて、その煤が他の物、ウェアやザックに付くので、普通は拭く道具を持っていくんですが、煩わしいしそれはそれで重くなります。
あと臭い。だから嫌われがちです。
ちなみにですけどエスビット、って言えばあの純正固形燃料自体の事を指していた記憶ありますけど私のまわりだけでしょうか・・?
最近は全然、そういう言葉の使い方を聞きません・・。ホントどうでもいいけど。
ところで、エスビットしかないと思われているあの感じの固形燃料、ほぼ同じ(ヘキサエチレンテトラミンなんちゃら)が実は普通に売ってます。
エスビットよりもわずかに安いです。
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あまり変わりませんが。
そして長期保管には向いているので、エマージェンシーセットの中身は私は常にエスビットを入れてます。
話が凄く逸れたな・・。
で、もう一度言いますが、OMMでは沢山火を使うので、アルコール系燃料のメリットである火器本体が軽量で済むというメリットが重量当たりの発熱量が低いというデメリットに打ち消されていきます。
簡単に言うと、110OD缶は缶の重量100g、中身100gくらいなので、110サイズのOD缶を使い切るくらいから、火器類全てのパッキング重量も、OD缶の方が重量あたりの発熱量で有利になってくるんですよね。
だから今回の私が用意した火力なら、シングルバーナーの方が使い勝手、使う時間なんかを考えてもよさそうだな、と思ってきました。
もう一度軽量化装備をおさらい
想定は・・
- キャンプ地到着後のコーヒー200ml
- しっかり目の夕食炊飯
- お湯割り用のお湯300g
- インスタント系朝食の湯沸かし
- 朝のコーヒー200ml
- 予備200gのお湯沸騰2回
今回と同じような想定です。
多すぎる様な気もしますけど、やっぱり温かい物を身体に入れたい。
で、おさらいですけどもう一度それぞれの想定最軽量重量。
固形燃料ストーブ
エスビットチタニウムストーブ 13g
固形燃料25g×6個 150g
エバニューチタン風防 17g
ライター 10g
合計 190g
チタニウムストーブの使用を想定。
しかしポケットストーブと比べると燃焼効率は間違いなく下がるはずです。風防があっても果たして・・?
クッカー次第ですが、クッカーの中にひとまとめには出来そうではあります。
ただ、やはりチタニウムストーブを信用しきれない。
ポケスト+ぐるりと囲む風防の安定性は求められない。
アルコールストーブ
エバニューアルコールストーブ 34g
エバニュー チタンゴトク 13g
エバニュー チタン風貌 17g
VARGOプラボトル200ml 29g
アルコール200ml 160g
ライター 10g
合計 263g
固形燃料の場合と比べると火力が強いのでお湯が早く湧く。
・・・でもゴメン、正直アルコールストーブなんてまともに使ったこと無いんだ・・。
家でコーヒー沸かす程度しか使ったことありません。
だからごめんなさいこの情報に何の意味もない。
しかし本人の想定だとこれくらいいるだろう、と真面目に考えて書いているので許してほしい。
アルコールが固形燃料より必要になるわけはないはずなんだけど、使い慣れたものはギリギリまで削れますが、知らない物は余裕を多く持ちたい。
だから現在の想定だとこんな感じです。
シングルバーナー
フェムトストーブ 57g
プリムスOD缶110 213g
合計 270g
これが一番シンプル。イグナイター付きなのでライター必要ないし(故障怖いので要事前点検)。
何より、調理時間も準備時間も撤収もめちゃくちゃ早いし。
デメリットは中途半端に残った缶が無限に残っていくという事。
これがキツい。よく怒られる。
しかしやはり、次回はこれだろう、と。
雨が降ったらなかなか管理が難しい(バーナーは濡れるとずっと不調になったりする)けど、軽い、風に強い、寒さに強い、楽。なにより簡単。
そして前回の400gとくらべると130gも軽くなるわけですから、装備更新するメリットは十分にありそうです。
え?25gのバーナー、あるって?
うーん。
自分で管理使用した事はありませんが、アレの燃え方、ヤバくないですか?
私も別に専門家でもなんでもありませんから細かい事は分かりませんが、あの燃え方、Oリング。
命を預けようとは思えません。また、風に弱すぎる。
風防とライターを持っていく事を考えると、重量はフェムトストーブと一緒になってしまうので。それならフェムトストーブで良いです!
イマイチならすぐに売れますし。
BRSだと値段が安すぎて送料手数料でメルカリで売る気にもなりませんから。
という事でレビュー!です。
正規品最軽量シングルバーナー・フェムトストーブのレビュー
保管袋は安っぽいです。
傷防止なので仕方ありませんが、重いし。ゴワついているし。メッシュで良いのでは、と思います。
中身もカッコよさは無いかな・・。
私、よくレビューでカッコいいとかダサいとか書きますが、人類は数万年前から機能性よりも見た目を優先してきましたので。
黒曜石とか縄文土器とか。ペニスケースも骨飾りも。
だから重要なんですよ、見た目は!
しかしココ。
ゴトクを回してセットしていくんですが。
ちゃんとカチッ!と止まる。
こういうトコロ、たまりません。ザ・日本製って感じ。
物の作り込み自体は大したこと無いんですけどね、コレ。ものとして。
でも値段の割にはなかなか良いです。
重量は公称通り57g。
保管袋入れると63g。
この袋はどうにかしたい。
ダサい重いゴワゴワしてるフィット感も無い。
おまけに100均みたいな縫製。見ているだけでイラつく袋です。
こんなの今時ありますか???無い方がマシ。
で、クッカーを乗せて使ってみると・・・。
これくらいならド安定します。
試しにお湯を沸かしてみる。
イグナイター付きなので楽。とにかく作業が早く済む。
結構滑らかに火力調節できますが、キャンプ用と比べると当然火力は弱いので、そっちに慣れていると「アレ?」って思う。
しかし見た目と音以上に火力は強く、室温20℃、真冬の200mlの水道水を沸かす速度はなんと・・・!
68秒。
速い。普通に凄い。
しかし上に載せるのはφ20cmくらいまでの器具にしておいた方が無難ですね、恐らく。
あと写真にとれませんでしたが、吹き出し口に風貌があるので、結構風には強いです。
キャンプ用の強化力のむき出しの吹き出し口のヤツとかよりはずっと安定して火が出ます。
フェムトストーブのレビューまとめ
- 発火装置付き57gは最高
- 安定感はイマイチ
- 風邪にはちゃんと強い
- 安い(実売6000円~7000円ほど)
結論:これでいきます。
使い勝手良すぎ。帯にも襷にも丁度良い。
ただ、作りと見た目はsotoの方が・・・・