
超軽量の寝袋が欲しい
久しぶりの更新です。
以前よりトレランテント泊、ULテント泊のスリーピングシステムについては色々と書いてきました。
基本的には私はエンライトのキルトが最上だと思うんですが、真夏のアルプスのテント泊には一番薄いものでも、オーバースペックなんですよね。
もちろんそれは私がムーンライトビビイというビビイサックとシュラフカバーの中間みたいな製品を愛用しているからなんですが、以前から「ビビイやシュラフカバーと併用するならアクティブインサレーション系のシュラフライナーが良いのでは?と思っていました。
そうなるとOMMのコアライナーか
スタティックのオクタのライナーだろう、と。
他にもポーラテックアルファダイレクトを使用した寝袋なんかも有るのですが、入手性が悪いので却下。
色々と検討した結果、耐久性から考えて、アドリフトライナーを購入して見ました。
STATIC スタティック Adrift Linerレビュー
製品の概要
-
多用途性: 夏山でのシュラフ代わり、春秋や高山でのシュラフの保温性向上、山小屋泊でのシーツ代わり、車中泊など、幅広い用途で使えます。
-
保温性と通気性の両立: 帝人フロンティアが開発した特殊なポリエステル繊維「Octa®CPCP®」を全面に採用しています。
-
この素材は、中空構造と8本の突起を持つ特殊な形状で、デッドエア(動かない空気の層)をたっぷり含んで高い保温性を発揮します。
-
同時に、余分な熱や湿気は外に逃がすため、蒸れにくく快適です。
-
軽量・コンパクト: 独自の素材と構造により、軽量かつコンパクトに収納できます。
-
速乾性: 吸水率が低く、汗などで濡れてもすぐに乾くため、連泊や長期縦走にも適しています。
-
マミー型: 足元にかけてシェイプされたマミー型で、体にフィットし保温効率を高めます。首元はドローコードで絞ることが可能です。
-
環境への配慮: 2023年秋冬モデルからは、リサイクルポリエステルを53%使用するなど、環境に配慮した素材や製造方法が採用されています。
主な使い方
-
シュラフの保温力ブースト: 今お持ちのシュラフの中にアドリフトライナーを入れることで、保温性を大幅に向上させることができます。これにより、より寒い環境でも快適に過ごせるようになります。
-
夏山での単体使用: 比較的温暖な夏の低山などでは、アドリフトライナー単体でシュラフとして使用することができます。
-
山小屋泊のシーツ: 山小屋での宿泊では、寝具の汚れ防止のためにシーツとして使用できます。
-
ビビィとの併用: 防風・防水性のあるシュラフカバーやビビィと組み合わせることで、より軽量なスリーピングシステムを構築できます。
スペック
-
素材: Octa®CPCP®ポリエステル100%(内リサイクルポリエステル53%)
-
重量:
-
Short:210g
-
Regular:240g
-
-
サイズ:
-
Short:長さ 約160cm
-
Regular:長さ 約180cm
-
-
原産国:
-
繊維・生地原産国:日本
-
染色:日本
-
製造国:日本
-
-
ケア方法:
-
柔軟剤、漂白剤は使用できません。
-
手洗い、または洗濯ネットに入れておしゃれ着洗いモードなどで洗濯が可能です。
-
乾燥機、ドライクリーニングは不可です。
-
今回購入したもの
今回はSサイズでSugiliteを選択しました。
狙いは「オクタは肌にピッタリの方が温かい」ということと軽量化です。
実施用レビュー
スタッフバッグが付属していますが、これがまた薄くて軽くてカッコイイです。

スタッフサックの重量はたったの7g。

スタッフサック込みの重量で192g。

公称の210g+スタッフサックの8gよりも26gも軽いです。
単純にシュラフライナーとしても最軽量のレベルです。
分かっていたことですが、オクタcpcpなので、見た目がカッコよかったりはしません。


裏のフカフカ感は本当に気持ちが良いです。

首元は絞る事が出来ます。
175cmの私がこのSサイズ使用で、首元でしっかり絞り切れる感じです。
頭まで入れたい人は男性ならレギュラーサイズが必要です。

伸縮性もあるので、中で胡坐をかくことも楽です。

実際に、普段の睡眠や近所でのテント泊テスト、直近では南アルプスでも使用してきました。
単体で使用すると、風が吹いただけで寒くなる事が多いです。
やはりこれはビビィと併用するのが最適だと思います。
逆に、家の中で、風の無い環境下でしようすると、極めて寝心地が良いです。
薄手の羽毛布団や就寝用のタオルケットと比べても、段違いに寝心地が良いです。
ですから、普段用にもめちゃくちゃオススメです。
また、先日、南アルプスのテント場で、ゲートウッドケープの下でムーンライトビビィと併用、服装は上がアルファダイレクト、下がカルフワタイツで使用しました。

気温は夜間10℃まで下がり、小雨が降っていましたが、気温が15℃まではこれで快適に寝られました。深夜10℃まで下がった時間は、少し肌寒くて何度か起きてしまいました。
レインシェルを着るか、身体に巻くか、と考えましたが、その必要もなく、また寝られる事が出来る程度の寒さでしたが。
まとめ
良い点
- ライナーとしては価格も高くない
- ライナーとしては圧倒的に温かい
- ビビィと併用すれば真夏のアルプスまでは使える
- とにかく軽量!
- 通気性と伸縮性が高く寝心地が良い
悪い点
- 単体では保温力は低い
- 入手性が悪い
- 保温性を考えると安くはない
ライナーとして考えると、これほど温かいものも寝心地の良いものも有りませんし、軽量です。
シュラフ替わりにするには力不足ですが、トレイルランナーやULハイカーなどの割り切って睡眠をとる人にとっては、充分採用に値するシュラフになると思います。
ただ思うのは、アクティブインサレーション系の生地は、例えばレインウェアを上から着る様な、ある程度気密を取る生地とピタリと貼りついていると段違いにあたたかくなりますから、DIYで7Dの生地なんかと縫い合わせてしまうのも手かな、と思います。
現在購入する事が難しくなっていますが、ビビィやシュラフカバーを使用する方にはかなりオススメです。
![[OMM] Core Liner Orange OH013O1000 [OMM] Core Liner Orange OH013O1000](https://m.media-amazon.com/images/I/31TJstUEdjL._SL500_.jpg)
