カモシカロングトレイル

トレイルランニング・登山・ULハイク・マラソン。書き捨て御免。※本ブログはプロモーションが含まれています。

トレイルランニングレースの雨の日の装備・準備まとめ


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今回、オンタケ100に参加して、ほぼ完全に雨に対応することが出来ました。

流石に長い間、テストにテストを重ねて来ただけに、トラブルはまったく無かった。

次回レースに参加するときの為に、備忘録として残したいので、ついでにシェアします。

初心者の方の参考になれば幸い。

 

雨の日のトレラン装備

雨具・レインウェア

私はゴアウェアのゴアテックスシェイクドライを使っています。

過去記事参考。

ultratrail.hatenablog.com

ultratrail.hatenablog.com

 

ただ、発汗量が著しい夏季であれば、シェイクドライだろうがなんだろうが、ムッレムレになるので、実用的にはほとんど変わりません。

生地自体の透湿性よりも、脇下ピットジップなんかがある方が快適。

夏季であれば、気温15度を下回るようなレースはほとんど無いと思いますから、ある程度以上の強度で走るなら、雨具は着る必要ないと思います。

ただ、停滞する時は命綱になります(オンタケでも低体温になった方が数名いたそうです)から、持たない選択肢はありません。

エマージェンシー装備として割り切れば、とにかく軽いレインウェアが良い。

軽くてコスパも高いノースフェイスのストライクトレイルフーディーが最近は人気ですね。

 

 

気温が低くなる秋口なんかはシェイクドライの透湿性の本領発揮なんですが、完全防水ではないので、豪雨だと不安が残るのと、擦れ・引っ掛けには弱いので注意が必要です。

また、どちらにせよ、秋や春は防寒装備は絶対に別途必要。

下は、恐らく通常は夏なら履くことは有りませんが、停滞の防寒も兼ねて、レインパンツは必ず持っていきます。

 

 

ただ、私はパタゴニアのトレントシェルパンツなんですが、登山系のレインパンツは靴を履いたまま脱着できるものが多いのでオススメなんです。

画像はモンベルバーサライトパンツ

とにかく、レインパンツも、山に入るならもっていかないという事は考えられません。防寒・防水が期待出来るので、ケガをしてDNF、なんて時に、悲惨な目に遭わなくて済みます。

 

ミレードライナミックメッシュ

ミレーのドライナミックメッシュの様なドライレイヤーは、雨のトレランレースでは、熟練者の着用率80%を超えるんじゃないでしょうか。

私はミレーのドライナミックメッシュが愛用品。

過去記事。

ultratrail.hatenablog.com

今だとイオンがまるっきりパクリの製品を出しているんですが、何百時間も掛けて準備してきたレースにパチもんを着ていく気にはなりません、正直。

そもそも価格差なんて、たかが3000~4000円程度。100回は着られますから、一回30円とかの差ですよ。

イオンの方は吸水性も低く、撥水性も長持ちしない、というレビューも有りますから、わざわざ安物に逃げる理由もありません。

 

で、ここからは私だけがやってると思うんですが、色々なウェアとの組み合わせをテストした結果、アディダスかナイキのコンプレッション系・かつ速乾冷却系のウェアが超相性良いんですよ、雨の中走るのに。

アミアミで吸い上げられた水分がすぐにコンプレッションウェアに逃げて、更にあっという間に乾いてくれるので、今回のontake100の土砂降りの中でも、常に上半身はドライでした。

これ、大袈裟じゃないんです!!

試してほしいわあ。

 

 

こういう、夏用の物。

ただ、一つだけ問題があって、コンプレッションウェアの流行が去り、かつ技術革新も無くなってきているので、以前の様に背中が立体メッシュ、前は超薄、肩は・・みたいに切り替えバンバン、お金に糸目をつけずに10,000円、みたいな高機能品がないんですよね。

私はレースだけに着る昔の物をずっと使っています・・・。

もう一つ問題、それはダサい

コンプレッションウェアなんて、今時ダサいんです。

しかしそれでも着たくなるほどの高機能な組み合わせだと思っていただければいいと思います。

 

ソックス

ソックスは本当に色々と試し、試行錯誤しました。

まず、綿は当然NG。コレは雨が降っていなくてもダメです。

化繊かウールか、だと思いますが、

  • 化繊は速乾性がウールよりも高いが保温性が低い
  • ウールは保温性が高いが夏だと靴によっては蒸れる

と、まあ、一長一短です。

私は気温が下がり、かつズブズブの中を走る夜間は登山用ウールソックスのダーンタフを。

 

ultratrail.hatenablog.com

朝からは、インナーファクトのスキンソックスにしました。

 

実質的にトレランだとイトイックスドライマックスインナーファクトの3つが選択肢だとおもうんですが、寒くない雨の日だとインナーファクトの五本指ラミーソックスが私は一番調子が良いです。

 

 

水を吸うと少し締り、更に強靭になるというラミーのお陰なのか、足指(特にアーチ周り)の疲れも軽減される気がするんです。

後ほど上げる、プロテクトJ1と併せての使用で、トラブルがほぼ皆無になりました。

これは雨の中1000キロ以上走って色々と試した結果なので、わりと自信をもってオススメします。

なにより、代表の方が、積極的に日本のトレイルランニングに利益を還元してくださっている方なので、そういう応援の意味でも愛用を続けると思う。

もちろん、性能によりますが、今のところは安心して使えます。

 

防寒具

雨の日でも真夏は防寒具必要ないよね、という人もいますが、ケガや病気をし、風雨の中、防寒具無して助けを待つ、というのはいかにも心細いです。

私は即席のバラクラバにもなるメリノのバフは必ず持っていきます。

 

 

また、メリノウールのベースレイヤーがあると、かなり生還確率も上昇すると思います。

ウールは濡れてもさほど保温性を失いませんから。

 

 

雨の日のトレイルランニング準備編

ワセリン

もはや必須とも言われるワセリン。

メーカーはなんだって良いのですが。

私のオススメは、顔や上半身はうっすら(ベタつくので)、下半身はこれでもか、と塗りたくるのが吉。股間なんかにも必ず使います。

また、メリノウールのソックスとワセリンでの足保護はなんだか相性がいいみたいでメリノならワセリンでもノントラブルで過ごせます(私は、です)。

 

プロテクトJ1

足の保護といえば、プロテクトJ1かガーニーグーかテングバームみたいになっていますね。

私は一番人気のプロテクトJ1しかつかった事が有りませんが、これでまったく問題ありませんし、コスパも一番良いので、今後もこれを使っていくと思います。

コツは、「思っているよりも大量に塗りたくる」だと思います。

ソックスが吸っちゃってもなお皮膚に残るくらい塗ってあげるのが良いと思います。

 

 

 

シューズの撥水フッ素コート

忘れがちなのが靴の撥水加工です。

シリコン系は蒸れやすいので、フッ素が私はオススメです。

コツは、

  • しっとりと濡れるくらいにしっかりスプレーする事
  • 継ぎ目・縫い目は念入りに

です。

これをやるだけで、靴の中が濡れてくるまでの時間が全然違います!

そしてなにより・・・靴を洗う時が全然らくです!洗剤要らず。

お金がないよ、という方は、ダイソーにある撥水スプレー(注:フッ素はこのシンプルなパッケージのヤツです!)でも全然効果あります。

ただし、小さいので、これだと2足が限界です。

ちなみにザックやウェストベルトなんかの、スマホ入れるポッケにもスプレーしておくと安心です。

キャップの前立ての部分とかも。

自分の身体にスプレーしたらどうなるんだろう?といつも思っていますが、怖くて出来ません。

誰かやってください。

 

雨の日のエマージェンシー装備

トイレットペーパー・おしり拭き

登山だと、最悪の場合に備えてトイレットペーパーを持っていくのが普通です(ティッシュだとかなり長時間残りますから)。

いやいや、そもそも野クソなんてするなよ、という人もいますが、もちろん最悪な時に備えて、の話です。

ただ、トイレットペーパー、土砂降りだとすぐに溶けてしまいますから、ハッキリ言って使い物になりません。

そこで私は赤ちゃん用のお尻ふきを数枚、ジップロックに入れて持っていきました。

使い終わったらそのままジップロックに戻して持ち帰ります。

今回は幸い使いませんでした、というか、私は山に入る時は必ずストッパを使うので、まあ大丈夫です(やっぱり薬なのでオススメはしません)。

 

とにかく、お尻ふき、アルコールが入っていなくて、ありとあらゆることに使えるので、超オススメです。

 

蒸着アルミシート

アルミ蒸着シート、サバイバルブランケットって、実は濡れるとあまり輻射熱を返してくれません。

つまり、身体を保温するのに効果が減少します。

もし使うなら、雨具の下にくしゃくしゃ、っと巻き付けるか、レインパンツが無いなら単純に濡れを防ぐ程度の効果を狙って使うのが良いと思います。

 

ultratrail.hatenablog.com

 

とまあ、色々と書いてきましたが、あくまで自分用の備忘録。

採用してみるにしても、あまり鵜呑みにせず、しっかりと調べて試してみてからにしてください。