カモシカロングトレイル

トレイルランニング・登山・ULハイク・マラソン。書き捨て御免。※本ブログはプロモーションが含まれています。

OSJ ONTAKE2022 オンタケ100k走ってきました

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OSJ ONTAKE2022 オンタケ100kに参加してきました。

今回のレースも私は家から車。

途中、名古屋から来た友人を拾って木曽路を北上。

話すことが多すぎて、会場につく頃には喋り疲れてました・・・。

駐車場入口で駐車場利用料金と引き換えに駐車票を貰うんですが、係の方に「車中泊でいいですね?」って言われ、「まさか中止決まったのか?!」と一瞬思いましたね。

しかし雨の中、本当にお疲れ様です・・。

 

その後、大雨。駐車場も既に田んぼです。

雨の緩んだ隙に選手受付に行くと、ずーっとお会いしたかった彩の国100マイル女子優勝歴のある最強ランナーの黒田さんと初めて、悲願のサイラーとなった試走王に再開することが出来ました。


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他にも数人の方と挨拶をさせていただき、車に戻る。ご飯を食べたり仮眠したり・・・は出来ず、ずっとしゃべくり倒していました。

しかもその間、外は大雨、大雨・・。


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時折小雨になりますが、今日は泥んこ遊び間違いなしです。

正直「中止にならねーかな」と思っていましたね。

しかし、そんな祈り(!?)も虚しく、100マイルの選手たちが出発。我々もスタート地点で見送りましたが、どの方も装備が個性的というか、よく考えらているんだろうな、という印象。そしてなによりも超強そう


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超速そうじゃなくて超強そう。わかりますかね?

 

まあそんなこんなで我々も雨の中で24時にスタートするんですが、かなり気温は高かったので、レインは上下とも着ずにスタート。

並ぶのが遅かったのでほぼ最後尾からです。

最初は10㌔以上ロード、という感じだったので、遅めのジョグペースで。

しかし・・・皆さん、速くない?!全然前に行けない。

ロードを調子よいペースで進んでいたら後で痛い目見る気がするんですが・・。

と思っていたら、なんと舗装路は15キロ以上続きました。

良かった、抑えて入って。

絶対に足に残りますからね、ロードのダメージ。トレランシューズで走ったなら尚更。

上でも書きましたけど、絶対に速すぎる入りだった人が多いはず

しかし、傾斜ついてくると、皆さん歩き始めました。

ここで仲間と別れで、私は走り続けます。

登りで沢山抜かし続けて、下りで何人かに抜かされる・・・みたいな事を第一関門くらいまで繰り返し、ざっくり500人くらいは抜かしたと思います。

しかし想定していたよりも登りが多い

 

第一関門ではトイレとウォーターサーバーに長蛇の列。私は1300ml持ってスタートして、多目に飲んだつもりですが400mlしか使っていないのでウォーターサーバーはパスしました。

その後も登りで抜かし続ける。下りでは少し抜かされる。

第1ステージの最高点、西俣山への登りでちょこちょこ歩いてしまうように。

まあ無理しても仕方がない。

そして西俣山からは一気に下る。

最初のロード区間と併せて、この下りで相当なダメージが残った人も多いはず。

私は登りを急ぎ気味にして、下りはノロノロ脱力、ロードも飛ばさず来たのでまあ大丈夫でしたが、実は一緒にサブ12を目指していた仲間に未だに追いつけず

半ば諦めていましたが、松原スポーツ公園前のロードで追い抜いていた様です(必死で全然気づかなかったw)

そうそう、この松原スポーツ公園前2キロくらいにある集落のおばあさん、長い間ずーーーーっと応援してくれていました

本当に感謝です。

 

そして松原スポーツ公園でデポバッグを貰い、装備の入れ替え。

6時をゆうに超えて到着。当初の目標、サブ12は絶対無理であろうタイム。

ここで目標を次年度の100マイル出走権獲得のライン、14時間切りに切り替える。

 

しかし仲間たちも続々とリタイアするし、屋根の下から出ようとしたら大雨・・・。

心折れる。

そうそう、どうやらリザルト見ると100kはエントリー1300人、内1100人くらいがスタートし、ゴールしたのは70%くらいみたいですね。

 

私も本当はリタイアしたかった。しかしどうせリタイアしたくなると予測し、松原スポーツ公園の5キロ手前くらいでカフェインピルを飲んだんですよ。

カフェイン抜きをした上でのカフェインピル200gは超効きます

疲れも吹っ飛び、やる気が溢れてきます。

もう出るしかない。

レース前の自分頭良い。弱い自分をよくわかってるわ。

私はマイプロテインのカフェインピル使っています。マイプロ、送料無料なくなってしまったので、少額品ならアマゾンのマイプロテインショップから買うのが安いです。

デメリットは「帰りの車の運転中に途轍もない眠気に襲われる」です。所詮は元気の前借り。

でも良いんです。私の場合は、リタイアするであろう自分をリタイアさせない為に使っただけなので。

ちなみに効果に疑問を持ってはいけません!スパシーバ効果が薄れます!ハラショー!

 

で、第2ラウンドに突入。

まずはロード、ですが、雨足は強くなり、気分は落ち込みます・・。

ここまで最後尾から大量にランナーを抜かしてきましたが、このあたりからなかなか抜かせない人がチラホラ出てきます。

うわ、こんなに強いの!?って人に何人も会いました

このあたりになると下りがヘタな人とか、ドスドス登る人とかは皆無になります。

誰も彼も強い。

これは私の得意な雨のレースじゃなかったら、恐らく太刀打ちできないんだろうな、と。

雨はね。今まで千キロはゆうに超えて練習してきていますから。オンタケの為に。

雨を言い訳は出来ない。

この傾斜もそうです。まったく予想通りの傾斜ばかりで、この傾斜とそっくりの道、林道をずーーーっと千キロは練習してきたんです、この3か月は。

言い訳は出来ない。

 

開催場所も近いし、恐らくレースへの準備的には私は相当アドバンテージが有るはず。それでもなかなか抜かせない。

凄い人たちってこんなにも沢山いるのか・・・。

 

そうこうしている間に第三関門に到着

ここでは素麺など、沢山のフードも有って、雨宿りも出来て、滞在するランナーも多いです。

私は水だけ補給し、30秒で出立。これで30人は抜かせました。

 

あ、でも目標は自分のタイムだけなんで、順位は別にいいんです。

ただ、他のランナーを全部自分だと思って抜いていけば、ベストを尽くせるんじゃないかな、と思ってただけで。

エイドでゆっくりする自分。座り込んでスマホを見る自分。下りで飛ばし過ぎる自分。ケアを怠る自分。

そういう自分を抜かしていくんです。

 

あ、今カッコいい事言いましたね。これメモっておいてくださいね。めっちゃカッコいい事言いましたよ!

 

 

・・ええと、そしてエイドを飛ばせるのには理由が有って、今回、めちゃくちゃ補給食を持っていきました。

基本的にはピットインエナジージェル(ゴミがベタ付かないんで好きなんです)なんですが、これだと170kcalですが

それに合わせて、スポーツドリンクと塩飴で1時間あたり220g、私の体でエネルギーに変換出来る最大値にちかい糖質は取りました。

そして、それプラス、介護用の脂質メインの栄養補助食品を毎時間摂りました。

 

これ、本当に調子良いです。

きっかけは皆さんご存じのトレイルバターを試した時に、長時間エネルギー切れを感じなかったからです。

Trail Butter(トレイルバター) メープル&シーソルト / 4.5oz オールナチュラル・グルテンフリーの体に優しい補給食 トレイルランニング 補給食、行動食、エネルギー補給

ただ、これだと一度に750kcalで多すぎるのが面倒なのと、価格もめっちゃ高い

対して、このスティックゼリーだと1本80kcalで、ジェルの補助的なカロリー摂取としては丁度良さそうじゃないですか?しかも一本15gと軽くて、70円未満と安い。

 

それでずっと試していたんですが、やはりちゃんと動けるんです。

とはいえ、吸収が遅い感じなので、レース2時間前から接種する感じにしました。

おかげで、エネルギー切れは全く感じず。エイドもスルー出来ました。

話を戻しまして・・・。

 

そして第三関門の大エイドを出た途端、超が付く大雨。これもチャンス。ただただひたすら走ります。

10分以上誰とも会わずに走ると、雨が止んだくらいにランナーたちに追いつきました。


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これがまた強い

さっきまでとはまた、もう一段レベルが変わった気がします。

登りで抜かしても、同じ登りで抜き返されます。

下りも力を使っていません。もうこれは抜くのは半ば諦めました。

と、ここで気づく。

 

14時間切り、ギリギリやぞ。

 

でも大丈夫。今日は下りの足を全く使っていない。下りで抜かされてもまったく気にせず、ただひたすら温存してきました。

最後の長い長い下りに賭けます

しかし最後の登り、登り切ってからのダラダラトラバースが長い事、長い事・・・。

これには本当に焦りました。OSJの距離表示を信じるな、と諸先輩方が言うので、不安でいっぱいですw

 

何度も諦めそうになりますが、前後のランナーたちもギリギリなのに気付いているのか、集中してペースを作っています。そのお陰で、何とか気持ちをキープ出来ました。

そして最後の下り。

残していた足を存分に使ってダッシュです。

それでもやはり疲れがどっと出て、足は残っているのに心拍が上がってペースを上げきれません。しかし我慢。

ここで沢山のランナーを抜きます。

しかし、1名、そんな私をとんでもない速度で抜いていくランナーが・・・バケモノかよ、という感想。

アレは誰なんだ。

 

そして結果・・・。

14時間切れました!


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練習、装備、補給、天候、全てがハマりました。

ハマっていないのは私の実力だけ

あとはコースが思ったよりも厳しく、あれでは12時間は絶対に切れませんでしたね、私では。

 

累積獲得標高3200m。スントのBAROでの計測なので、かなり正確に近いと思います。


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レース終了後、仲間を待っていて、気づいたらもう19:30になっていました。

完走を目指して死力を振り絞って帰ってくるランナーたちの美しさ。あれはライブ放送してほしいですね。

恐らく、先に帰ったランナー達もスマホを見ながら応援したいはず。

いや、寝てるか。

 

とにかく、沢山の方にご挨拶出来て嬉しかった。

そしてボランティアの皆様、本当にありがとうございました。

感謝してもしきれません。

 

ええと、今回のレースは自分としては70点。

計画通りにすべていったけどただ実力が足らなかった。

面白おかしく書こうと思ったけど、その気力がまだ戻っていません!

読んでくださって本当にありがとうございました。

ちなみに画像は半分以上、試走王にいただきました。これもありがとうございます!