先日ニコ生配信者が生配信中、富士山で滑落事故を起こしました。
詳しい事は分かっていませんが、フェイクである事を祈るばかりです。
全ての登山者は映像をご覧になったほうが良いと思います。
あの状況に陥った事がある人はほとんどいないでしょうから・・・。
本当に怖い、怖い。
彼、アイゼンもピッケルも持ってなかったそうですが、トレッキングポールを持って登っていたようです。
最近、流行していますよね?トレッキングポールを持っている登山者は本当に多くなったと思います。
私も登山はじめたころはすぐに膝が痛くなったりしていたので、トレッキングポールに頼りっきりでした。
当時はまだ国内でも販売していた、コンパーデルというオーストラリア(オーストリアだったかもしれない)のメーカーのトレッキングポールです。
私が登山を始めたころは、まだ「ダブルストック危ないよ派」と、「ダブルストック便利だよ派」が2chでバチバチやっていたのを記憶していますが、スポーツ用品店が登山の初心者さんに勧めるものとしては今、三種の神器(ザック、登山靴、雨具)の次に買うべきアイテム、という扱いらしい。
そういわれると、ツアー登山なんかでまだまだザックがピカピカの人ばかりのパーティーは、ほぼ全員、トレッキングポールを持っている。
ただ、凄い気になるのが、トレッキングポールはもうどのスポーツ用品店でも売り場を作って数種類も売っているのに、未だにツェルト的な物はsolのエスケープヴィヴィくらいしか置いていないお店がほとんど。
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需要もないんでしょうが、それにしたってもうちょっと、啓蒙の為にも置いておいてくれてもいいのに、なんて思います。
話を戻しましょう。
私は最近はずっと、トレッキングポールはつかっていません。
今は山で疲労で足が痛くなる、という事はほとんど無くなったし、出したりしまったりとか邪魔なので、持っていく事が無くなりました。
しかしながら先日のレース。
このレースは珍しくトレッキングポールを使用可なのですが、私は悪路になる事を予想して、トレッキングポールは端っから頭にありませんでした(一応車には積みました)。
でもなんだか結構疲れて来た時に、道端に丁度良い長さの堅そうな良い感じの木の棒が二本落ちていました。セットで。
「これはいい感じの木の棒だ!」
と思った私は、そのいい感じの木の棒二本セットをダブルストックの様にして使ったら、超良い感じ。グイグイ進みます。
緩やかな上り下りが続く区間でしたが、そのいい感じの木の棒のお陰で楽しく勧めました。そのあとすぐ捨てましたが。
トレランでも時と場合によってはトレッキングポール、あると良いのね、と今更ながら思いました。
長くなると特に必要になってきそう。
しかしそこから前を走る皆さんを追い越すときにトレッキングポールを使っている人の使い方を見ていましたが、皆さんポールの使い方がうまい。
あくまで私の私見ですが、登山者に多いのが
- 緩やかな登りでは自分よりだいぶ前方に地面に突き刺すようにする
- 急な登りでは腕の力で体を持ち上げるように進む
- 下りで足より先にポールを差して体重をのっける
こんな感じの人が多い。というか昔の私です。
一番重要なのが帰るまで膝に痛みが出ない事だったので、そういう使い方をしていました。
しかしトレイルランナーを見ると
- 緩やかな登り・下りで歩調と同期させて軽く地面を押して推進力として使っている
- 急な登りでもサポートとしてしか使わず、あくまでメインは足で登る
- 下りは完全にバランスやリズムを取るだけに使う
こんな人が多かった、特に女性はハンパなく上手な人ばかりでした。
もちろん下手な人もいましたし、ドロドロの下りでポールを手に持ったまま引っかかったりする人もいるにはいましたが、ハイカーの様に杖みたいにして使う人はほとんどいなかった。
こればっかりは登山者みんなは真似した方がいいと思う。
上手にポールを使いたいなら、トレイルランナーの動画を見た方が早い!
「膝がどうしても痛んで・・・」という方は、その前に、やはり筋トレですね!
筋トレすれば下りで膝は痛まなくなります。
これは実体験ですが。
また、トレッキングポールもトレラン用で良いのではないか、と思います。
「丈夫でないからダメ」という人もいますが、今思うと、昔の自分の様に、体重預けるような使い方をしているといつか事故に遭うと思います・・・。
だから私が今勧めるなら、超軽量のトレランポール!
あと、ここからは完全に雪山初心者の、私の独断と偏見なのですが。
雪山に登山に行くのに、トレッキングポール(ストック)はいらないと思う。
もちろん、スキーするなら別です。
ほぼ平坦!みたいな場所なら良いのだと思いますが、日本の雪山なんて急斜面ばっか。
トレッキングポールやストックに体重を預けて登っている人もいますが、まあまあ危ない気が。
バランスを取る為なら良いのですが、疲れてきたら腕で支えちゃいますもんね。
やっぱりピッケルを持って、足で登り降りする、というのが、基本だけれども一番安全だと思う。
それと関連して、最近は短いピッケルが流行っていますし、初心者に短いピッケルを薦める人・記事も多いですが、アレってどうなんでしょう。
テッカテカの斜面で短いピッケルとか、腰が逃げてバランス取りにくいし、フカフカの雪なんかだと、深く刺さるからなんで持っているのかわかんないほど役に立たない。
滑落停止の為だけならいいんですが、滑落しない為にはちゃんと身長にあった、むかしから使われてきた60cm~70cmくらいの長さが使いやすいと思います。
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よく、「緩やかな場所ではストックで、急になってきたら短いピッケル」という使い方を目にしますけど、荷物は多くなるし、緩やかならストックすら要らないし、万が一を考えてピッケル持っていたいし、急になっても長いピッケルで別に歩幅が短くなるだけで困らず行けるし、本当に急な斜面ならピック使うし。
短い方がカッコイイですけどね、ピッケル。
そういえばカッコいいから!という理由で、アイスクライミング用のダブルアックスを持っている初心者の人を目にした時はぶっ飛びました。
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飾るだけなら最高の選択です!