先日、ハセツネCUPが行われ、女子では高村貴子選手が女子大会記録を塗り替え、優勝しました。
ハセツネに関して私は大して知らない、というか奥多摩でやっている事すら知らず、最近まで群馬かどこかのパスポートが必要な地域でやっている物だと思っていたのですが、関東の方には、とても人気・かつ由緒あるトレランのレース(本当は「山岳競走であってトレランではない」らしいですが)です。
そういうレースであり、また、コースや開催時間・時期もほとんど変更なしでこれまでやってきているので、トップ選手やシリアスランナーの様な時間を目標と定める方にとっては、ある意味今の自分の力がよくわかる、指標となるコースのレースなのかもしれません。
ところが、来年からコースも変わってしまうそうで、これで伝統のコースのハセツネの大会記録は高村貴子選手、上田瑠偉選手が所持したまま、幕を閉じる、ということになりそうです。
ハセツネのコースが変更になる理由は、「コース上に国立公園の特別保護地区があるから」だそうです。
特別保護地区がコースに含まれた場合、国定公園ですらトレランのレース開催の許可は下りず、国立公園はまず間違いなく門前払いされていますが、ハセツネだけは伝統ある大会なので見逃されてきた、という事の様ですね。
確かに、中央アルプスも国定公園になったせいで稜線を走るようなコースは絶望的になったし。
今までハセツネだけはその伝統を尊重して見逃されてきた・・悪く言えば特別扱いされてきた、という事でしょう。
それが終わる、と。
環境省が国立公園内を走るトレラン大会の取り扱いについての指針を公表していますが、ここに「自治体が主催者・参加者に徹底させるルールのチェックリストの例」が載っています。
国立公園内におけるトレイルランニング大会等の取扱いについて | 自然環境・生物多様性 | 環境省
ここのPDF。
見てみて下さい。
これ、どうでしょうか?
今のトレランのレース、全然守れてねーっすよね・・・。
- 適正な人数制限→出来てない。大渋滞の大会多々。
- 適切な数と場所にトイレ→半分くらいの大会でトイレ問題発生。
- 靴底の洗浄を徹底させる→してない。告知すらない。
参加者側も。
- 登山者とすれ違う時は丁寧な声掛け→してない。無言で追い抜くアホ多し。
- 集団走行を行わない→無理。どかない人が必ずいて団子になる。
- ゴミは原則として持ち帰る→道の駅に捨てる奴、大杉
・・・。
特に、このチェックリストの例(あくまで例)になんども書かれていて気になったのが、「登山者への配慮」ですよ。
ホント、配慮出来ない奴多すぎなんですって!!
知らずに登山に来たらランナーがひっきりなしに下ってきて、「なんでワイがオマエラ優先してやらなかんねん!!」ってなるの当たり前じゃないです???
それなのに無言で、しかも走って下りのすれ違いするヤツとか多すぎですって!!!
以前甲斐駒登ってる時に勢いよく走って下ってくるランナーに「速いですね(ニッコリ)」と声掛けたら「余裕だよ!」って走って擦れ違っていきましたよ。
アイツとかホントバカなんだろうな。そもそもなんで明らかに年上なこっちが敬語なのにタメ口なんだ。悟空かよ。
サイヤ人なら仕方ないけど。
え?私?アタケシですか?
自慢じゃないですけどレースだろうが普段だろうが、登山者優先してます、かならず超丁寧に甘いマスクで挨拶・感謝してます。ゴミも拾ってます、レース走れば終わるころにはポッケパンパン、ジェルでカッピカピです。
褒めて下さい。
でもソレ、普通ですよね。
じゃないとホント無理。
それくらいはしないとこのスポーツ、ホント辺鄙なクソ林道を走るレースかスキー場を上り下りするレースしかなくなります。
例えばあなたの家の前の道を「あ、ジムカーナのレースやるんで当日バンバン車飛ばして通りますから。夜通しやるんでヨロシクっす!」
とか言われたら
「危ねえうるせえ眩しい!!おまけにあいつら態度わるいわ!」
ってなりませんか??
私はなります。なんなら反対しますよ。
それが、参加者は腰が低いヤツらばっかりでちゃんと挨拶するし、こっちがすれ違う時にレース中でも毎回超徐行とかしてたらどうでしょう。
大会も朝から晩くらいまでに終わって、その後も地元の商店が賑わっていたら???
全然地元の受け取り方も違いますよね。
というかホント、お金落とせって。
なんで大会開いて貰えてるとおもってるんだ。
地元の全く関係ない人からしたらただ我慢するだけのイベントなのよ。
その家の人たちが家の前で応援してくれてたりしたら立ち止まって一礼してもいいレベルの話だろ。
ちょっと熱くなってしまった。
とにかく、自分をトレランの枠から離して客観的に見てみると、トレランのレースってマジでかなり慎重にやらないと嫌われる一方なんですよね。あたりまえ。
最後に小さい小さい我が町の話。
昔、第一次スケボーブームの頃、公園でたくさんのボーダーがいたんですが、物凄く嫌われてたんです。
しかし、自分たちで「このままじゃアカンよね」ってなって、声を掛け合ってマナー向上に努めて、市に掛け合って開いている河川敷にスケボーパークを作らせてもらい。
そこでも時間も使い方も守り掃除もしてマナーよく。
そのお陰で更に公営のスケボーパークを作ってもらい。
今ではしっかりスケボーの文化が脈々と続いていく、田舎には稀有な町になりました。
とまあ、こんなところに書いても仕方ないんですけどね。
こんなブログまで読んでるような人はマナーも良い人だから。
マナー悪い人というのはそんな情報必要ないから読まないもんな。
とにかく、自分たちくらいはちゃんとマナーよく、おりこうちゃんで過ごしたいな、と思いましたまる。