1マイルウェア?いいえ10マイルウェア
唐突ですが皆さん1マイルウェアって御存じですか?
こういった、家から1マイル(約1.6km)の外出に着ていく服装のこと言うそうです。
部屋着と外出着の中間的な服で、僕たちおじさん世代の言うスポーツミックスに近い感じ。
まあ簡単に言うとちょっとカチっとした(カチッとしたって言い方おじさんっぽいよね)パジャマの事ですね。
我々の頃は上下ジャージで出歩いているヤンキーが無数にいたので、わりと受け入れやすい若者文化です。
そういう気軽なファッションってまあなかなか良いと思うんですけど、ただ我々ランナーだと思うじゃないですか。
だったら走れるウェアにしたい。
1マイルじゃなくって10マイルくらいはいつでも走れるウェアにしたい。
というのを去年位から思っていて、通勤ランする事もあり、普段着も割と走れるけど外出もできるよね、みたいなウェアを集めています。
そんな時にノヴァブラスト4の先行販売の情報が。
しかもオールホワイトとオールブラックあるじゃん!!
という事でホワイト買おうと思ったら速攻売り切れ(その後復活したみたいですが)。
仕方なくオールブラックを即ポチしました。
アシックスを定価で買う??と思う方もいると思うんですが、ノヴァブラストは3もあまり安くならなかったんですよね・・・。
という事で即買いレビュー。
アシックスノヴァブラスト4レビュー
ノヴァブラスト4とは
ノヴァブラスト(NOVABLAST)は、アシックスが発売しているランニングシューズです。ボリューム感のあるデザインながら、履いたときに軽さと反発性を感じられる軽量性と反発性を備えたシューズです。
クッション性と反発性を兼ね備え、レースからトレーニングまでさまざまなシーンで使用できます。
2022年9月22日には、軽量で反発性に優れた「NOVABLAST 3」が発売され、これが大人気となり、ファンラン走に爆発的に売れました。
今回私が購入したのは27.0cmでジャストフィット。
ちなみにいつもはアシックスやアディダス、ミズノのランニングシューズなら26.5cmのワイドか27.0cmを履いています。
見た目
うむむ・・・。微妙にアシックスのロゴラインのオールブラックじゃないところが気になる。
この靴単体だともちろんカッコいい。
靴単体のカッコよさだとノヴァブラスト3のころからめちゃくちゃカッコいいんです。
問題は普段着っぽいウェアとコーディネートした時にどれだけランシュー感を消せるか、なんですが・・。
まあ周囲の評価的には全然気にならないよ、という事だったのでOKとします。
しかし厚底効果とソールボリュームが大きいので脚長に見えますし悪くはない。
ノヴァブラスト4の重量
27.0cmで実測259グラムです。
私だとEペース走(キロ440あたりまで)なら気にならない重量です。
実際はもう少し軽く感じます。
ソール
アウトソールはAHARなので、めちゃくちゃ耐久性は高いはずです。
私の愛用していて、1200kmは走った後に今は普段履きとなっているエボライド2もAHARですが、ほとんど削れず、削れるよりも取れる方が先になってしまうくらいの高耐久です。
AHARも高強度のプラスと低硬度のLOとあって、ノヴァブラスト4はクッション性を優先してLOらしいのですが、そのせいかノヴァブラスト3で言われるような濡れた路面の滑る感じは感じませんでした。
トランポリン構造
そしてノヴァブラストのアイデンティティであるトランポリン構造。
見れば見るほど面白いですが多分小石詰まりますよね・・・(詰まります)。
アッパー
アッパー素材は「ウーブンアッパー」という素材らしいんですが良く分かりません。
エボライドなんかのエンジニアードメッシュよりも少し薄い?メッシュが少ない??
ですが、使い勝手的には、防水性もフィット感も涼しさもほとんどエンジニアードメッシュと変わりは有りません。
見た目は多少スニーカーっぽく、というか微かにコットンっぽくなったので普段履きはしやすいのか。
世界的にも普段履き用途でのランニングシューズというのは売れに売れているので、そういう事を意識したのかも知れません。
ヒールカップ
ヒールカップはかなりしっかりしていて、ジョグシューズライクです。
つまり、靴紐を緩めずに履けちゃいます。
怒られちゃいますけど。
私はジョグシューズは靴紐いちいち緩めないんですよね・・・。
だから超嬉しいです。
そうそう、ノヴァブラスト3には無かった、このループもそういう、ものぐささんには有り難いディテール。
強いヒールカップと、この指掛けループが有れば、靴を変形させずに、簡単に脱いだり履いたりできます。
こういうのも世界的なワンマイルウェアブーム(私にとっての10マイルウェアブーム)を受けて開発されているような気がします。
シュータン
シュータンは最近おなじみの薄い奴です。
可もなく不可もなく。
実走行レビュー
実際に累計50kmほど走ってみました。
とはいえ、レースを挟んでいたのでスピードを上げてはほとんど走っていません。
まず、中足部で走るような早目のジョグからトランポリン構造が効いてきて、楽しく前に足を出していけます。
感覚的にはメタスピードみたいなスーパーシューズの走り方と同じ様なフォームで最高に弾むようにしてあるのかな?と思いました。
ただ、キロ4分の様なスピードから更にスピードが出てくるスーパーシューズの様な感覚は無く、そこからはクッション性を強く感じるかな、という程度の感触。
逆にキロ7分の様なLSDや低速ジョグだと、踵のクッション性がとてもやさしく感じます。
全般的に、エボライドやハイパースピードの様な転がる系のシューズに慣れている身体には新鮮でしたけど、スーパーシューズの走り方はこちらの方が近い様な気がします。
この靴のトランポリン構造の反発タイミング・位置と、メタスピードスカイのカーボンの反発タイミング・位置が似ているからでしょうか。
まとめ
良い点
- 普段履きとして(ギリ)使える
- 脱ぎ履きが一瞬、そしてフィットする
- 耐久性高そう
- クッション性高くてアクティブレストによい
- ジョグシューズとしては完成度高い
悪い点
- 少し重い
- ジョグシューズとしては高い
- 小石が詰まる
ランニングシューズとしてはどっち付かず、というかまあまあ初心者向きに仕上がっている感じだと思います。
つまり足の保護と、走る楽しさを感じられる良いシューズ。
逆に、速いランナーには物足りないかも??
しかし「いつでも家まで走って帰られるシューズ」としてはかなり良い気がします。
見た目と走行性能なら素直にナイキのインフィニティランとか買えば良いんですけど私はアシックス党なもので・・・。
ということでサブフォーチャレンジャーの方のメインシューズや、それ以上の方の通勤ランなんかには最適だと思いました。
良かったら買って下さい。