何故なのか。
マロニーはしつこい記者に「どうしてエベレストに登るのか?」と聞かれて、「そこにあるからだよ(うっせえな)」くらいに適当に答えたら、
「なぜ山に登るのか?そこに山があるからさ」
などという登山界に燦然と輝く名言にされてしまった。
自分自身、なぜ山に登りたくなるのか、と色々と理由を考える。
景色が見たい?いや、ガッスガスの山でも登っていくからそれは違う。
一人になりたい?いや、山に入ったら30分で子供たちに会いたくなるからそれも違う。
自然に癒されたい?自然に癒し効果なんてねーよ、あるのはアレルギー反応くらいだからそれも違う。
色々と考えるんですけど、よくわからないんです。
しかし、息子(生後10か月)を見ていたら、山に登りたいと思う事、これは根本的なものだと気づいた。
まず、階段を上って行って、降りられないから人を呼ぶ。お姉ちゃんに抱っこされて降りてきて、またすぐ階段を上っていく。
階段を上る事自体が楽しいのでしょう、何度もやります。
そして、子供用の椅子とか、とにかく登れそうなものは何でも登る。
そして何度も落ちる。普通に。落ちて泣くのにまたすぐ攀じ登る。
※危険なので皆さんは絶対にそんなことさせちゃダメ。最悪死にます。
辛くて痛くて登ったら降りられないのに登っていく。
これを見ていて「高いところに登りたい」というのは、何か根本的なものなんだろうな、と思った。
我々人類が歩行を始めた草原でも、ステップ地帯でも、森でも、原始的な帆船でも、高いところに登る、というのは、生存に利するものだったわけで。
だからこそ「高いところに登りたい病」のヤツの遺伝子が残ってきたのでしょう。
そして、また赤ちゃんの話ですが。
こいつら、すぐ棒を持つ。
より良い棒を探して持ち歩く。で、振り回す。
棒だけじゃなく、私のフラッシュライトとか、何かのプラスチックの部品とか、そういうものを集めて持ち歩くんですよ・・。
装備を整えているようですw
こういうのもきっと、本能的なものなのかもしれません。
だとしたら、「装備を整えて、未知の高い所に登りに行く」というのは仕方がないことかもしれません。
だから山に行くのは許してくださいお願いします。
ただ、ウチは上二人が女の子なんですが、二人ともそんなことはしなかったな・・。
棒なんて集めなかったし、ガジェット的なものとかにも興味がなかった。
色鮮やかで使い道の無さそうなおもちゃとか音の出るおもちゃとか、所謂「女の子っぽい」ものが好きでした。
ボールとかにはほとんど興味も持たず。
あまり性差性差言いたくないタイプですけど、それは明らかに違う。
これもきっと、何千年かの間、木の実を取ったり家でちゃんとした調理をしたりが女の人の役割だった影響かもしれない。
まあでも、ちゃんとしてない調理は昔から男も狩猟の中でしていたから、料理しない言い訳にしてはならないけど。
だから、山に登る女性は、もしかしたらピッケルとかアイゼンを見ただけで幸せな気持ちになったりはしないのかもしれない。
かもしれないばかりだけど、ソースがない自分の想像だから許してください。
あと、女の人って「女の子はこうだから仕方がないのっ!」って言いますよね?それは良い。わかる。
しかし、「男の子はこうなんだよ!」って我々が言うと「うっさい黙れおっさん」っていうのなんでなんでなんで?????
まあ女の人っていうかうちの妻なんですが・・。
おっさんにだって事情があるんだけどな!まあいい。
とにかくいつも山に行かせでいただいてありがとうございます。
あと関係ないけど、「ご主人」と「奥様」の呼称問題ありますよね、最近。
あれ、男女入れ替えたら現代に合ってると思います。
実権を握っているから女の人が「ご主人」。
なかなか自分の部屋から出てこないから男が「奥様」。
これで行こう。
少なくとも、某界隈が推している「夫さん」とか「ハズバンド」とかよりは日本語としてはしっかりしているし、合ってるからいいじゃん!
というどうでもよい記事でした。