世界のアウトドア・アパレルを牽引するメーカー、パタゴニアとノースフェイス。
実はこの二つの会社の創業者、兄弟だって知ってましたか?
意外ですよね。
まぁそれは嘘なんですけど、二人は友人だったそうです。
そしてその二社(とマムート)が現代を代表する山岳用アパレルブランドとなっていると思います。
しかし、最近パタゴニアとノースフェイス、おかしい。
パタゴニアはもともと自然保護をブランドイメージの核としていて、昔、一時期にかの悪名高い環境テロで小銭を稼いでいたシーシェパードに寄付をしたことも有るほど(単発ですが)。
以前からオーガニックコットンやフェアトレードにこだわった商品を出すなど、かなり先鋭的な価値観を持った会社でした。
しかし最近は、パタゴニアはミッション・ステートメントを
「私たちは、故郷である地球を救うためにビジネスを営む。」
とし、商品でなくその価値観のみを扱った広告を出すなど、唯一無二の不思議な企業へと変貌を遂げています。
私も大筋では自然に対して、パタゴニアの価値観に近い物を持っているつもりですが、例えば気候変動や、生物多様性の回復の為にどれだけ森に人間の手を入れるか・・。
等々、議論の余地がまだあることでも、決めつけて押し付けて来る主張が最近、かなり多くなってきた気がします。
白人の無意識な人種的優越感さえ感じる。
そしてそれと反比例するかの様に、新しい商品は魅力的な物が開発されなくなってきた気さえするのです。
もちろん、今でもパタゴニアがリーディングカンパニーで有ることには違いはないのですが、R2やキャプリーンの様な革新的な製品の出るのが少なくなってきた様な・・。
対するノースフェイス。
もっと大変?かも知れません。
バルトロなどのお陰で25年ぶりくらいに大流行しているせいもあり、なりふり構わずトレンドを取り入れたカジュアルファッションアイテムの方ばかり投入。
ノースフェイスのバルトロジャケット。カッコいいけど着るとダサい
本格登山ウェアはここのところずっと目新しいものもなく。
テント等もMSRなどにそのお株を奪われているような。
日本の総代理店の意向もあるのでしょうし、アジアのノースフェイスは日本企画の為、どうもミーハーな方向に行ってる気がします。
このままだと、25年前の大流行後みたいにブランドが陳腐化して、「ノースフェイス=ダサい」みたいなイメージにまたなるんじゃないかと心配です。
どんなブランドも流行も、田舎の中学生が着始めたら終わりなんですよね・・。
まぁ私なんぞが心配する事では無いですが、二つとも好きなメーカーなので、着ていると後ろ指指されるようなダサいイメージだけはついて欲しくないです。
それでもいい物は着るけどね!