ツイートで済むような話なのですが。
去年の今頃、雨の日に走るかどうかを悩むのを止めました。
正確には、「雨だからと言って走るのを迷うのを止めた」です。
天候は自分の力ではどうにもできない。
だからこそそれまでは空模様見たり雨雲レーダー見たりしていましたが、ロング走やトレイル練習に出ると2,3時間は走りっぱなしになるわけです。
そうなるともう全然当てにならないんですよね、天気予報なんて。
特に私が住んでいる山間部だと、雨雲レーダーで雨雲が来ていても山で通せんぼされたり、逆に山すそにだけ豪雨が降ったりします。
そんなことがあるし、考えれば考えるほど弱い自分にまけて、「まあ今日は知らなくてもいいか」なんて気持ちになってくるんです。
しかし、思ったんです。我々山を走る人間は持ってるじゃん、そう、雨具を!!しかも町にはオーバースペックな超高性能なヤツ!
「雨の日に走るかどうかを悩む」んじゃなく、「雨が降っても走れる装備を用意」しておけばいいだけなんやないのかい、と考え。
それから約1年、雨が降ろうと何だろうと問答無用で走る事にしました。
春、夏、秋はボーダーショーツに上裸、着替え入りザックの上にレインシェルを着て走ってました。
靴はアディダスのウォーターシューズかナイキのウォーターサンダル。
主にアディダスのウォーターシューズ、KUROBEを履いていましたね。
良く言えばベアフット、ゼロドロップで底が薄く、まったく衝撃吸収してくれないので、かなりフォームが整います。
しかし最初の数回は靴ズレになりましたが、慣れると裸足でも全然走れるので、夏の暴風雨の中とか、最高に楽しくなります。
じゃぶじゃぶ水の中を走れる喜びは他にありません!
とはいえ、皮膚がふやけるので、ロング走は不可能ですが・・。
冬は寒いな、と感じたらメリノウールの靴下を履きます。一度ホントに試して欲しいのですが、メリノウールの靴下さえ履いていれば、濡れても本当に温かいです。
そう、1年間、それ以前も含めて累計100回ほど雨の中を走ってみて、濡れたウールの温かさ以外にも気づいたことが沢山あります。
一番思うのは、レインウェアのピットジップの重要さ、でしょうか。
ピットジップとは、脇下に設けられた体温調節、湿度調節の為のベンチレーションの事です。冬山用のハードシェルには必ずと言っていい程有りますし、本格登山用のレインシェルの多くにもついています。
こいつがあると雨の中走っていても濡れずに体温調節出来ますし、開けておけば結露で内面が濡れる、という事も有りません。
熱い時はここを開け、なおかつ袖口を開くようにしながら走れば、換気量が多くなるので、かなり涼しいです。
雨の日の濡れは、隙間からの雨の侵入よりも結露が殆どだと思います。
例えば夏なんて密閉されたレインウェアの中なんて走っていれば湿度100%、温度35℃とかすぐに到達します。
外気温が例え30℃であっても、これだとレインウェアの内側に結露が始まるんです。
冬でも、密閉されていて内側が20℃、湿度60%だとすると、外気温が10℃なら結露が始まっちゃうんですよね。
だからこそ、大きく換気できるピットジップはペースを上げるようなランニングには必須だと思います。
あと、マイクロファイバータオル、超良い。
以前記事を書いた気もしますが、マイクロファイバータオル一つあれば、帰って玄関に入る前にポーチで全身を拭けば、家族に怒られる事もありません!
だけでなく、不測の事態でお店に入る時など、色々と重宝します。
100均に有るような安い物でも全然良いです。
大きければ小さく切ってしまえばいいし(ただし切りっぱなしだと小さな切りカスが出続けます)。
あとザックですが、レインウェアの下に付けた方が捗ります。
だからレインシェルの下に背負える様な薄い物が良いです。
もしくはレインウェアをゆとりを持ったサイズにするか、ですね。
日常的に雨の中を走ると、ザックをいちいち帰って来てから拭くのは面倒臭いし、中身抜いて洗濯機まで持っていって・・・なんてやっていると家の中が濡れてやはり怒られます。
それにお店に入りたい時、トイレを借りたい時など、ザックは拭いても吹いても水が滴って来たりして、結構煩わしいです。
それにそれに、トレランや登山をやっている人なら、雨の中の行動に慣れておく、というのはかなりメリットがあると思います。
まずどこから冷たくなっていくのか。
古傷のある末端から。小指から。踵。膝。なのに上半身や頭は熱い。鼻の先痛い・・。
足の裏。ケアしないとプクプクに・・・とかです。
体験しておくことで、山での行動の準備になると思いませんか?
ただ、デメリットもある。
それは、近所の人にちょっとおかしい人扱いされる、という事でしょうか・・・。
私の様な田舎住みだと、間違いなくそうなります!そこは諦めて下さいね!