カモシカロングトレイル

トレイルランニング・登山・ULハイク・マラソン。書き捨て御免。※本ブログはプロモーションが含まれています。

アトキンソンの「やる気の方程式」とレースを走り切るメンタルの話

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今更かつ、このようなブログまで読んでいる方には釈迦に説法だと思いますが、トレイル・ロードのレースだけでなく、トレーニング、更には普段の生活でもモチーベーションの維持、というのは、非常に重要です。

 

モチベーションに関しての研究で知られている方で、J.W.ニコルアトキンソンという方が、個人が目標を達成する上でのモチベーションを、達成モチベーションが回避モチベーションに勝った時にチャレンジするのではないか、と考えました。

 

 

達成モチベーションf=Ms×Ps×Is

Ms:個人特性としての成功に向かう動機の強さ

Ps:成功の期待(成功する見込み=成功の主観的確率)

Is:成功の誘因(成功することの魅力。常に正の値をとる)

fは変数の相互作用関係(関数関係)を表す

回避モチベーション=f=Mf×Pf×If

Mf:個人特性としての失敗を回避しようとする動機の強さ

Pf:失敗の期待(失敗する見込み=失敗の主観的確率)

If:失敗の誘因(失敗時の不快感。常に負の値をとる)

 

日本教育クリエイト -J. W. アトキンソンの研究-より引用

 

まあこういったファジイ理論を使った方程式は匙加減一つでどうにでもなるので、嫌いな方は多いと思いますが、考え方としては、整理されていて共感できました。

これは例えばレースに参加するかどうか、今日トレーニングをするかどうか、という様な、行動選択時のモチベーションの理論ではありますが、レース中にも、同様の葛藤はあると思います。

 

ただ、今回わざわざ記事にしたかったのは、レース中は達成動機、失敗回避動機の両方が、レースを走り切る動機になるんじゃないのか?と思ったからです。

因みに特別な知見なく自分の考えを述べているので、そもそもの解釈に間違いがあるかもしれませんが、ご容赦を。

 

レースが始まった瞬間から、「良い順位(タイム)を出したい」「完走したい」という達成動機と、「低い順位で終わりたくない」「リタイアしたくない」という失敗回避動機は、どちらも矛盾せず存在し、どちらもゴールまで走り切る為の動機付けとなります。

こいつらの動機に攻撃してくるのが、「疲れた、辛い」だから、リタイアしたい、ペースを下げたい、歩きたい、という甘えのメンタリティ

 

私はこいつらに相当な攻撃を受けます・・。

毎回、開始3キロくらいで「あーなんかいつもより辛い、これはやめた方がいい」とか、「雨が降ってきそうだから止めようかな」とか、「こんなつらい事しても意味ないから止めよう」とか考え始めます。

 

私は非常にメンタルが弱いので、その度に様々な理由を挙げて、何とか自分を奮い立たせる必要があるんです。

 

自分を奮い立たせる言葉は様々。

「娘たちにダサい姿を見せたくない」

「これまでの練習や時間、お金を無駄にしたくない」

「さすがにここでリタイアは恥ずかしいから次のエイドまでは走ろう」

とか。

 

その中で、一番強烈に自分を古い立たたせているのが

「根性なしと思われたくない」

です。

 

これは、昔友人に「根性なしが!」と言われたのが、ずーーーーっと記憶に残っているのでしょう。

言われた当初はとてもショックで、かつ腹が立ちました。

 

しかし、その言葉がこれまで何度、自分を奮い立たせてくれたか。

今では本当に感謝しています。

 

そして、私の場合、自分を奮い立たせるどの言葉も、「失敗回避動機」なんですね。

最近読んだ記事で、「失敗回避動機の方が達成動機よりも行動を支配する力が数倍強い」というものがありました(ソース見つけられませんでした、すみません)。

 

その記事に非常に共感しましたし、実際に自分を今まで支配してきたのも、同級生に負けたくない、ダサイ服を着たくない、家族を飢えさせたくないといった動機です。

 

だからこれからは、レース中、メンタルがボロボロになった時、すーーーっごいダサイ自分を思い浮かべ、「こうなりたくない!」という意識で走り切ろうと思います。

 

関門に引っかかったら、どうしようもないけど(涙

 

最後に、私に「根性なしが!」と言ってくれた友人に一言いいたい。

お前の方がよほど根性なしだったぜ、この「根性なしが!」