私、山行計画を建てるのが大好きなんです。
同じ方、多いと思います。
行きたい山を考えて、プランを練って、何を食べるか考えて・・・。
そんな時が一番楽しいです。
当日の朝とか、本当は止めたい時、沢山あります。
「眠いから止めよ。」
「曇ってるから止めよ。」
「暑いから(寒い日から)止めよ。」
そんな日が沢山有ります。
ソロだと、毎回、そんな弱い自分との戦いです。
目覚ましが鳴った瞬間は。
これで行かなかった事が3度ばかり有るのですが、その後激しい後悔と自己嫌悪に陥ります、間違いなく。
出発した瞬間からはホント、ずっと楽しいのですが。
それでもやっぱ、計画を建てている時間が一番楽しいかも。
そんな話をしていたら、「計画を建てるのが一番苦痛だ」と言われたことが有ります。
まさか!と思いましたが、人それぞれ。
どこをどうやって行って何時に出て、とかを考えるのが苦手だそうです。
初心者の頃は確かに、どこまで計画を建てても、不安でしたし、計画を建てるのに無駄に時間をかけていました。
そこで今回は、初心者の方に向け、簡単な山行計画の建て方をご紹介します。
1.行きたい山をピックアップする
まずは何より、行きたい山を決めましょう!
玄人になると、開いた時間で行ったことのない山を消極的に割り出して目的地にしたりもしますが、はっきり言ってつまらないです。
初めは、行きたい山を決めて、そこから考えた方が楽しくなると思います。
この段階では、標高とか難易度とかは気にする事もありません。
ざっくりyamapなんかの地図やヤマレコとかの山行記録を見ながら、自宅から行けそうで、景色のいい山をいくつか挙げていきます。
単純に、温泉が近い!とか、○○がおいしい!とかでもいいと思います。
だいたい登山する人は、3つ~5つ程度、常に登りたい山を頭の中に挙げています!
2.登山口までの時間とコースタイムを調べる
上で挙げた山々を、実際に自分の休みと照らし合わせて、行けるかどうかを検討していきます。
車でなら、登山口までの時間は、google mapで簡単に測定出来ます。誤差も少ないです。
公共交通機関だと、各路線とバスなどの乗り継ぎ方法を調べる必要が有ります。
各自治体のHPで紹介していたり、「〇〇登山口 バス」とかで検索すると出てきます。
更に、コースタイムを調べる必要が有るのですが、最も安心なのは、その山の登山地図を購入する事ですが、この段階では、ヤマプラを使うと良いでしょう。
登りたい山を選んで、山頂までの工程をクリックしていけばコースタイムを積算していってくれます。
コースタイムの倍率も変えられます。
登山初心者でも20~30代で普段運動される方なら8~9割、運動しない方でもコースタイム通りにけると思います(休憩除く)。
60代の比較的健康な方ならコースタイムの1.2倍くらいで行けるみたいです。
サブフォーランナーで登山初心者なら7割くらいでは行けるかな?
ただ、計画自体は、更に2割くらいは大目に考えます。
私の場合、実際には4~5割くらいで帰ってきますが、必ず6割で作ります。
また、初心者の頃は、絶対にその日の行動終了が午後3時を超えない様に予定を組んでください!
3時を超えるとすぐに気温が下がり、道も暗くなりはじめ、登山道に人も少なくなります。
3時までの予定を組んで、実際には1時半くらいには予定終了、というのが最良です。
登山は早寝早立早着が原則です。
3.難易度を調べる
時間的に行けそうなら、今度は難易度を調べます。
難易度の基準となるのは、
・岩場などが多く、テクニカルな難易度
・藪漕ぎや道の明瞭さなどのルートファインディングの難易度
・雪渓や渡渉、水場の有無、落雷の多寡など、直近の天候の影響の受けやすさ
などです。
テクニカルかどうかは、各県が出している、「山のグレーディング」を参考にしてください。
これがまたお役所仕事で、各県それぞれ別フォーマットのしかもpdf。環境省のHPで一覧くらい置いておいてくれればいいのに、それもないです。
私がブックマークしているのはこちら。
登山ガイドの沖本さんのブログ。
一番わかりやすいし、各県のpdfへのリンク集もあります。
このブログ、相当に読み応えがあるので、オススメです。
登場する被写対象に美人が多いのがむかつきますが、為になります。
しかしむしろ私は、岩場なんかよりも、道の明瞭さが重要だと思っています。
多分登山歴の長い方でも、数メートル、数十メートル程度の道間違いは、頻繁に起こります。
藪でおおわれていたりすると、もう登山道無視したりもします(経験が必要です)。
ミスはする、しかしそこですぐ気づく、修正する、というのには慣れが必要です。
だから、初心者の方は、絶対に道の不明瞭な低山には踏み入らない事!!!!
ぜーーーーーったいにです!!
いわゆる、破線ルートには侵入しない!!
死にます。
ヤマケイから出ている遭難シリーズや、各山岳会が公開している遭難の山行報告書では(生存者の報告ですが)、道迷いからくるタイムロス、そしてその焦りからの滑落、遭難・・・・。というケースがとても多いです。
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彼らはツエルトや非常食、水を準備していたから生き残りましたが、恐らく同様のケースで、ものすごく多くの方が無くなっていますし、今も発見されていない方も多いです。
遭難する確率も多く、その中でも死ぬ確率も多く、そして死んでも発見されない可能性も多いという、最悪の遭難になります。
道が不明瞭な山には、初心者のうちは近づかない。重要です。
また、雪渓が残っているかどうかは、直近の山行記録をYAMAPなんかで調べて下さい。
そして直前に雨が降っていれば渡渉は困難になったりしますし、架け橋が流されていて渡れなくなったりします。
前日に雨が降っていれば枯れ沢を登る登山道はまるで滝になりますし、逆に日照りだと水場をあてに出来ません。
一番いいのは、2日間くらい雨が降っていない時に行く事ですが、なかなかそんな良いタイミングは無いので、結局はしっかり準備していくしかないです(水はとくに)。
4.行きたい山を決めたら、山行計画書と地図の準備
時間的に問題なさそうで、難易度も自分に合っていたら、山行計画書を地図を準備します。
・・・どっちも面倒ですよね?
そこで先ほど紹介した、ヤマプラです!
クリック一つで作ったプランをもとに、フォームに入力していくだけで、登山ルートを作成、コースタイム付きの地図を印刷、登山計画書を作成できます!
そればかりか、その登山計画書を登山届としてコンパスに提出できるので、万が一の際にも安心です。
登山計画書を作成することで気づきも有り、装備などの計画を建てる事にもつながりますので、特に初心者の内はオススメのサービスです。
最後に・・・!
万が一の際、いくら登山計画書をだしていても、ご家族が警察に相談に行かない限りは、あなたが捜索されることはまずありません。
面倒でもご家族にはどの山にどのコースで行くかをメールか何かで残し、登山開始、下山終了など、逐一連絡を入れると、発見が容易になります。
それが生きていても死んでいても、早く発見されるに、こしたことはありませんので。