カモシカロングトレイル

トレイルランニング・登山・ULハイク・マラソン。書き捨て御免。※本ブログはプロモーションが含まれています。

ワークマン装備で登山に行くと叩かれるなんて狂ってる

昨日のホッテントリ。

キャンプ始めようと思って5chの登山キャンプ板を覗いて衝撃を受けた

 

「ワークマンを来てキャンプしているヤツを見ると許せない」

 

という一文で思い出した。

 

最近、登山界隈でも・・・特にフェイスブックに巣食う老人たちの間で、似たような意見を多く目にする様になってきた。

 

A「ワークマンの雨具、なかなか良いです(^^)」(70歳)

B「ワークマンは所詮ワークマン。山で使うべきではありません」(70歳)

C「今回は何事もなかっただけ。山を舐めている。」(70歳)

 

みたいな地獄がよく繰り広げられている・・・。

ところがこれ、なんか似たような意見が、時々ツイッター界隈でも流れてくるようにもなってきた。

 

ワークマンで登山行っちゃダメ?

「ワークマンで登山はダメだよ派」には、最強装備原理主義みたいな人たちと、初心者はやめとけよ派の人たちがいる。

最強装備原理主義みたいな人達は、「耐水圧20,000mm以上は無いとダメ」とか、「山用に作られたフリースじゃないと」とか言いだす。

多分自分を何かの基準で縛るのが好きで、他人も縛りたいのか・・・。

耐水圧なんて1000mmでも水道に付けたホースの水圧で水を通すのは難しいし、水たまりに座ったとしても耐水圧3,000mmのバイク用の防水パンツで全然いけます。

何も試した事無く、自分で試行錯誤する事もしない人が、最強装備原理主義者になってしまうのかなあ。

 

私は思えば、RPGゲームでも装備を揃える事無く進めるのが好きだった。

ドラクエ3なんて宝箱で手に入れた以外で武器防具なんて買わずにクリアしたし。

レベル上げもほとんどしなかった(バラモスの城に向かうダンジョンで詰んで、一度レベル上げはした)。

 

他人の決めた、「登山では耐水圧は20,000mmは必須」とか、「必ずゴアテックスのシューズを」とか、「インナーは綿の入っていないもの」とかを何も試さず、信じ込んでしまうというのは私には理解が出来ないんですが、別にそこにとやかくは言わないのでそっちもとやかく言ってこないでください。

むしろ私はだったら身体も鍛えろよ、と思う・・。

 

装備だけ豪華でレベル上げしていなかったらダメだろ。

 

「初心者はやめとけよ派」の人たちも、なぜそうも上から目線なのかがわからない。

「俺たち達人とはお前は違うだろ?」みたいなことなんでしょうけど。

 

初心者はむしろ安い適当な服でええやろ。と思う。

その代わり、エスケープルートの多い山。容易に、地図すら必要ないくらい簡単な山。そういう山に行けば良い。

防水でグリップの良い靴で最初から歩いていたら、浸水した時の危険は分からないし、グリップが無くなった瞬間の技術だってなかなか身に付かない。

雨天でのシェル内側の結露の危険性とか、なかなか乾かないインナーとの戦いとか、先人たちが経験してきた事を経ず、私たちはいきなり3000Mの高山に向かう様になっている。

 

そういう事を経験しながら、登る山をのんびりステップアップしていった方が、経験値を得やすい、とは思いませんか?

 

まあ、ぶっちゃけそういうのすっ飛ばして優秀な先生に付いて師事した方が、成功はしますよ、たぶんこれは全ての物事において、ですけど。

 

しかし、これは趣味なんですよ。レジャーです。

その一つ一つの気付きを楽しむのもあって良いし、誰も彼もがアルパインスタイルを目指すわけじゃない。

 

私たちや私たちの先輩方は、綿のパンツ、綿のシャツの上にジャージを来て学校で登山させられた世代じゃないですか。

何をいまさら初心者に厳しい事言っているのか。

「安全の為」というなら、その登る山にこそ意見すべきで。

 

わたし、剱岳点の記かなにかで、ガイド役の男性に、測量員の主人公の男性が感謝を込めて、毛糸のセーターを贈る描写がなんか好きで、印象に残っています。

つまり、ガイド役の男性は、綿(麻かもしれない)の服で北アルプスをガイドしているんですね。

服装の機能の低さは、体力と工夫で乗り切っているんでしょう。

 

江戸時代の一般庶民男性は番傘は禁じられていますし、いちいち笠をかぶって歩いたりもしませんでしたから、雨に降られると、油紙買い、服を全部脱いで、その油紙に包んで抱きかかえて走って帰ったそうです。

雨が降ると、江戸の男たちがふんどしひとつで走っていたと思うと面白いですね。

 

というか・・・。

全然いけるよ、ワークマン装備で。

私は仕事中、ワークマンの雨具をよく使いますけど、10年前の非ゴアテックスの山用のレインウェアと遜色ないです。透湿性も。

薬品落とす為にそのまますごいシャワー浴びたりしますけど、全然大丈夫。

ミドリ安全の長靴もつかいますけど、これも普通に外でもグリップ良いし。

 

私の知り合いの山奥のダム巡視員も、鉄道の巡視員も、山奥で防砂堤作ってる人も、みんな普通にワークマンですよ???

 

進化していますからね、ワークウェアも。

ウェアに不足があれば、自分の工夫でどうにかすれば良いだけであって。

少なくとも、日本近代登山の父、ウェストンさんが日本の山々登ってたウェアよりも格段にええやろ。

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こんなんやで。

 

むしろ、装備を整えたから安全、という考えの方が危険。

初心者の頃にこそ、安全のマージンを自分で考えて取れるクセこそ、付けるべきではないでしょーか。

 

なんちゃって(テヘ)

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