買いました、ターサーエッジ!届きました、ターサーエッジ!!
買うに至った顛末は過去記事をご覧ください。
「ターサーエッジってなんやコラ?」って方に簡単にご説明しますと、アシックスが誇るターサージールをリニューアルした靴で、サブスリー~サブ3.5くらいの方向けのシューズ・・なんですが、長年、市民ランナー向けランニングシューズの頂点と言われていたシューズで、ナイキもアディダスもこのターサージールをベンチマークとしてランニングシューズを作ってきたそうです。
で、開封!
カッコいい。カッコいいわ。
アシックス派、いやアシックサー、アシクシストの私からすると、もう見ているだけでおっ勃ってく・・失礼。
とにかく、これはアシックスの中でもダントツでカッコいいです。
特にこれ。
踵の「虎」と「走」が、光に照らされると浮かび上がる。
こんな発想、アディダスやナイキに出来ますか?普通会議で即却下ですよ。
んでもアシックサーとしてはこのダサカッコいいのが良いのです。
アッパーはスケスケ。ターサージール6ではもうちょっと厚かったと思うんですが、ターサージール5ライクな感じです。
しかし、アシックスのAマークが大きくて、剛性はターサージール5や6より高いです。
そしてアウトソール。
アウトエッジの踵側までデュオソールが貼られ、5や6ではN字だったシャンクがV字型に。
ああ・・・ソールが美しすぎる。
このソールで走っていると思うだけでキロ5秒は早く走れるわ。
踵・・・これは大きな変化はないです。
よく似ていると言われる、ターサーエッジ5との比較。
若干ソールの厚みが増しています。
あと、つま先の返しが若干強くなったかな・・。
で!ここからが本題。
早速走ってきました!
もう先に素晴らしい点を書いちゃいます。
ターサーエッジの素晴らしい点
クッション性が超向上している
以前からターサージールには「Flyte Form」が使われていました。軽くてクッション性が有って反発力がある素晴らしい素材だったのですが、正直、他社先進素材と比べると・・・。
しかし今回は[Flyte Form Propel」という新しい素材になっています・・・が!
これが凄い。
イメージとしては、アディダスのブーストをもう少し固目にして、反発性を高めた感じです。
ブーストの様なブレる感じもありません。
それでいて、以前のFlyte Formとは段違いにクッション性も高い。
これまで足のダメージが怖くてターサージールを履けなかった方。
安心してください。
これは履けます。足へのダメージは以前とは別物です。
そりゃあ、ターサージールからターサーエッジって名前変えるわ。
それくらい違う。
そのわりにはFlyte FormからFlyte Form Propelって誰も気づかない程度の名前の変更とか、インパクトなさすぎだろう。
こんだけ変えて、もっとアピールしてくれなきゃ、技術者さん泣くわ・・。
この反発性、クッション性の両立した感じ、これぞまさに「私の為の靴」と思いました。
履き心地・足の固定感がかなり高い
まあこれは以前からの踏襲なんですが。相変わらず、包んでくる感じが凄いです。
まるでオーダーメイド、みたいにフィットする。
これだけ固いアッパーでこれだけフィットする、というのは凄いと思う。
今日(これを書いているのは1月4日)は靴が届いたので10キロくらい慣らそうかなー、なんて思って走り出したら30キロ走っちゃいましたよ。
それくらいフィットする。
汗抜け・換気性能が高い
これも抜群です。5や6よりも風通しは良いと思う。この辺は別に特別な技術でなく、メッシュにすれば換気性能は高くなるに決まっているからアレなんですが、わたしは汗っかきなので、非常に嬉しい変更点。
ランニングフォームを修正してくれる
踵に貼ってあるプロテクター?が、アンダープロネーション、オーバープロネーションを修正してくれる。これも以前からですが、ターサーエッジはこの塩梅が凄い良いです。ターサージールは5も6もこの「修正感」が強すぎて、なんか違和感が出る事があった。それが丁度良く調節されている。
だから左右にブレなく、クッション性が高まった事も有り、スムーズに直線的に力を伝えてくれる感じがします。
総評
様々なペースで30km走ってみました。
登り、下り、キロ6分、キロ4分、ミッドフット、ヒールストライク。
どれも不安なくこなせます。
これまでも素晴らしい靴でしたが、
- クッション性が低くヒールストライクではつらい、ジョグでもつらい
- 下りがスピードに乗っていないと走りにくい
- 足にダメージが残りやすい
といったデメリットがありましたが、これらがすべて改善されています。
とくに素晴らしいな、と思ったのは、デュオソールをアウトエッジの踵側まで貼った事です。
これにより、アウトエッジで着地後の体重移動は凄いスムーズに行く感じがして、安定して走行できるな、と思いました。
もし今が旧式の薄底シューズから新時代厚底シューズへの岐路であるとするなら、このシューズは旧式ランニングシューズの時代の最後に生まれた最高傑作と言われる可能性もある靴だ、と思います。
サブフォーくらいの方でも履ける、サブスリー、もしくはもっと早い方でも良い靴だと思えるのでは?
ただ、本当に微かにですが、スピードは出しにくくなった気はします。
でもこれは初めて履いて慣れていないだけかもしれません。
言葉を尽くしても伝わらないと思いますが、この靴は最高です。最高の靴です。
この靴に出会えて良かった、そう思いました。