色々とまだ整理がついていませんが、道志村トレイルレースのレビューを書きたいと思います。
このブログを始めてから3か月、そして今年初めてのレースとなりますので、かなり長い投稿になります。
暇な時にご覧ください。
また、来年参加される人の為、そして来年参加する自分の為に、いちいち説明がかった文章の箇所も出てきますが、ご容赦下さい。
前日
自宅を午前9時に立つ。
下道をのんびり、途中、私の大好きな武田勝頼も城主をしていた高遠城の見学なんかをしながら、トコトコと走っていきました。
中央アルプス、南アルプス、八ツヶ岳連峰。そして遠くには浅間山、富士山を眺めながらの行程。
とても楽しい物でした。
しかし、腰が痛い。別にレースに影響はしないので問題ないんですが、わがエブリイ、シートが超安っぽい物なので、長距離の運転は結構くたびれます。
そして3時半頃に道志村に到着。
ひとまず前日受け付けの為、中学校へ。
前日は中学校に直接行って駐車出来ます。
出店は2店舗のみ。ちょっと寂しいかもしれません。
受付を済ませ、参加証のTシャツと道志の湯の無料入浴券を頂きました。
そしてその後、4時からブリーフィングがある、という事で、参加してきました。
六花先生以外にも、有名なトレイルランナーの方々が沢山説明して下さいました。
ブリーフィング終了まで聞いて、すぐに道の駅道志へ。
何故かと言い、ますと、道の駅道志のレストランはラストオーダーが5:30です。
急がねば夕食を食いそびれる。
道の駅道志に到着。
物凄い数のバイク!
恐らくツーリングの待ち合わせ地点や品評会などに使われるのでしょう。
ちょっと車中泊に使うには、土日は難しいかもしれません。
また、六時になると一番手前の駐車場以外は閉鎖されます。
トイレはずっと使える様ですから、手前の30台分程度の駐車場なら車中泊にも使えそうです。
ただ、バイクの兄ちゃんによると、天気の良い週末は、朝方4時くらいからバイクが集まりだすとのこと。
今回は別の場所を車中泊場に決めました。
道の駅道志のレストランでは、山菜そばの大盛りを頼みました。
これが美味しい!
写真をご紹介したいのですが、わたくし食べ物を写真にとる、という事が恥ずかしくて出来ないのです・・。なんだか。
人が撮ってwebに載せてくれるのはとっても嬉しいのですが、なぜか恥ずかしくて出来ません。なんででしょうか?
という事で写真はなし。
ただ、お蕎麦も山菜もとっても美味しかったです。
時間がないので、今日はそのままお風呂へ。
道志の湯
道志の湯で、参加証の入力無料券で入りました。
洗い場のシャワーは5つくらい。水圧も強いし、文句なし。
お風呂は内湯、露天と一つずつ。六時前に行きましたが、比較的すいていました。
洗い場も待ち無し。
ゲストランナーの皆様がいて、Nさんの恋愛相談を・・・。
しかしやはり凄い下半身。
一部分だけは負けてませんが、もっと鍛えねば、と再度実感。
一部分だけは負けていませんが(大事な事なので2回言いました)。
お湯も素晴らしく(←実はお風呂嫌いなので分かってない)素敵な温泉でした。
そして道志の湯を出て、臨時駐車場での車中泊を決めた私は、さっそく車中泊の場所選びに。
臨時駐車場
まず道志村トレイルレースの臨時駐車場は、近い順からグリーンパーク入口に20台ほど、室久保グリーンパーク第二サイトに30台くらい。
ちょっと遠くなって、道志の湯の更に奥に、森のコテージと臨海広場の駐車場があります。
私はまず、近いところから回りましたが、グリーンパーク入口はトイレが近くにないので不可。
室久保グリーンパーク第二サイトは男子トイレ、女子トイレがそろっていて、水道もあります。
ここでの車中泊を決定。
私の他には3台だけ?静かな夜でした。
そしてバナナを食べ、歯を磨き(勿論歯磨き粉なしの最後水ゴックン)、すぐに就寝。
快適に寝られました。
起床~スタートまで
朝3時、ひっきりなしに係の人や、参加者の車が入ってきます。
流石に寝られず、起きる。しかし7時間くらい寝ているのでまったく問題なし。
ここで今日のトイレ戦略を立てる。
どうやら毎年、会場のトイレは凄い行列らしい。そこには絶対並びたくないので、朝から水分は控え、開始から飲み始めようと考え、その通りに。
大の方は、駐車場のトイレで済ませる事によって、まったくトイレ渋滞にはまりませんでした。
朝食は菓子パンとトレイルミックスなどなど。水は朝から開始まで100ccほどに抑えました。
(これらのアホな行動が命取りになります!絶対に真似しないで下さい!)
その代わり、持っていくエネルギージェルは、水分の多いINゼリーに。
因みに、ジェルで胃が気持ち悪くなる人は、INゼリーとかの嵩張って水分が多いやつにすると、マシになるかも。
もっと言えば、固形物の方が良い感じです。
胃酸を吸うんですかね?理屈は分かりませんが。
会場入り後、早めに並びます。コーンから考えてだいたい200人目くらいになるはずの場所に陣取ります。
ハーフも同時にスタートなので、フル全体の100位くらいの場所になるんでしょうか。
そして開会式の後、ついにスタート!
ここまでワクワクです。
1.スタートから登山道入口まで
スタートからは1キロほどロード、それから林道が1キロほど。
林道は10%くらいの勾配でしょうか。
ロードの区間も少しアップダウンがあります。
ロード区間、好調に飛ばします。周囲との差もほぼなく、少々順位を上げながら林道へ。
林道区間・・・。
最初は好調だったのですが、すぐに両足の裏とふくらはぎを攣りそうに?!
そんな事初めてです。
仕方なく、収まるまで歩きを入れ、収まったら毎日た走る。
しかしすぐまた攣る。
そんなことを4,5回繰り返しました。
練習の時でも、轍のある道を歩くことなんてまずないのに・・・!と軽くショック。
この時に既に水分不足だと気付くべきでした、反省。
その後、登山道の分岐に。私は左の既存の本道に。
この時点で、前から250位まで順位を落としています。
1.スタートから登山道入口までの対策・・・
ここはやはり、自分の走力なりの場所から少し後ろにつけるべき。
「渋滞にはまったから完走できなかった」というレビューもありますが、渋滞にはまるほどの走力だと、どちらにしろ完走は無理だと感じました。
2.登山道入口からブドウ岩の頭まで
登山道入口からは二つに分岐します。
半分より前方ならほとんど渋滞は気にならないペースでしょう。
登山でいう「急登」というレベルではないですが、九十九折りの、なかなか手ごわい登りが400Mほど続きます。
それなりの位置につけた。
何度も歩いたけど、渋滞せず、ペースも頃合いの位置に付けた。
そう思っていました。
しかしこのあたりで猛烈に喉が渇き、かつ足も何度も攣る。
しかしアホな事に、「準備運動不足で体が勘違いしてるのかな」なんて思っていました。
邪魔にならない様に脇によけながら、10人くらいずつ通して、水を飲みつつ回復しようと努めましたが、途中、20分ほどしたところで、汗を全くかいていない事に気づき。「やばい、脱水症状か!」と、やっと理解・・。
それから水を飲むペースをガンと上げて、ブドウ岩の頭に上がるまでに胸のボトル700lを飲み尽くしました。
ハイドレも200ccくらいは飲んだと思います。
ブドウ岩に上がり切るまでに5回は脇によけて休憩したので、50人以上には抜かれたと思います。
そして何とか登りましたが、まず自分の走力が目標の7時間切りなんて到底及んでなかった事、コースをかなり甘く見ていた事、そして自分の水分不足からの回復時間を考えたら、恐らくタイムなんて気にしていたら完走すら危ういな、と思い、完全に完走だけを目標に切り替えました。
しかし、ペースが遅かったお陰で、足をほとんど使わずに登れたのは良かった。
2.登山道入口からブドウ岩の頭までの対策・・・
ここは、2手に分かれますが、う回路の方が少々緩やかだが、距離が200Mほど長い。
空いていれば左の本道の方が早いですが、正直、体力を残すなら200m長くても、う回路の緩やかな道を行くべきだと思います。来年はこっち。
また、渋滞といっても、たかが知れていますので、やはり自分の走力なりの位置で入って、そのまま出る。そして、足は絶対に残した方がいい。
3.ブドウ岩の頭から今倉山まで
ブドウ岩の頭から今倉山までは稜線をたどり、標高差こそ250Mですが、実際の累積標高は600Mくらいあります。なんども小さく下げながら、大きく登っていく行程です。
ここで完全に前半は足を使わないと決めてかかりました。
が、それにしても、この区間を一番舐めていました。
まだまだ混んでいるので、下りは飛ばせないのでブレーキで足の筋肉は使ってしまうし、ハーフの人は踏ん張りどころなので、ロングの人からすると割とオーバーペースで登っていきます。
ここでも何度も道を譲りました。50人は抜かれたか。
しかし、「絶対に最後の鳥の胸山でごぼう抜きしてやる」と言い聞かせて(実際にはそんなの無理なんですがね)我慢、我慢。ここも足を使わずにやり過ごします。
それでもキツい。ただ、このあたりで汗も出てきて、足も攣ることが無くなりました。
その結果、背中のハイドレの中身も半分くらいまで減ったか・・・。
中身を見れないので不安です。
3.ブドウ岩の頭から今倉山までの対策
来年は、最初から、「道志村トレイルは最初に1000M上がる」と言い聞かせて臨みたいと思います。
プレビューで言ってた、「500Mを3回上がる」なんて甘いもんじゃないです。
感覚的には、「前半だけで1000M上がった後700M登る」レースです。
下りは飛ばせないので疲労し、その分登っていく、というのを繰り返す箇所なので、もう、一番キツい箇所。
4.今倉山から道坂峠まで
ほぼ、下りです。
勾配はそれなりに急、ザレている箇所、木の根の張り出し、滑りやすい場所とテクニカルなので、慣れていない方は時間を食います。
そしてなかなか、飛ばせません。まだ、人がバラけてきていませんでした。
物凄い勿体ない箇所でしたが、順位を落としたのは自分。仕方ない。
しかし、道坂峠、ホントただの山道です。
こんなところにエイドを置くとは・・。
道志の水を一杯頂いて、生き返りました。
しかしハイドレの中身が不安。最初の2.7lがもう500mlしかない。
御正体山を越えられるのか?!
4.今倉山から道坂峠までの対策
やっぱり、この下りをロスしないためには、下りが早い順位に食い込むことが重要だと思います。
スピードを出さないと、本当に筋力を使います。
それでもあえて対策をするなら、どうせ走ってもすぐ追い付いてしまうんだから、歩く⇔走るを交互にすることでしょうか。これ、今回見つけた方法ですが、結構具合が良かったです。
また、道坂峠のエイドでは給水は期待しないほうがいいです。
ただ、お腹が気持ち悪い時は、道志名物塩バナナをしっかり補給すべき!
お腹に固形物を入れて、胃酸過多を解消しましょう。
5.道坂峠から御正体山まで
なーーーーーっがいです。
とにかく小さな下りをはさみながら、登りが続きます。
ここでも足を残しながら、休みながら登っていきますが、周囲のペースも落ちてきて、抜かれるよりも抜く方がずっと多くなってきました。
「御正体っつーわりにはぜんぜん正体掴めねーな!」
とかブツブツ言いながら登ります。
ここで大失敗。ショッツのゴミを拾ったら、全面ベッタベタ!
手がベッタベタに・・・。ズボンに擦り付けましたが・・。
というかゴミ多すぎ。
ブドウ岩の頭から御正体山の頂上までで20個近く拾いました。
うーん・・・。
これは今までのレースでは無かったくらいの多さ・・。キツいからか。
などと少しブルーになる。
そして頂上に到着。足は、完全に残してある!!!
しかし関門の時間だけは気になりました。
5.道坂峠から御正体山までの対策
今年と一緒で、来年も足を残す。長くて長くて仕方が無いものと最初から頭に叩き込んでいく。
微妙にキツい、という坂が多いので、目の前に自分よりちょっと遅く登る人がいると、甘えてペースを落としてしまうので、注意して登ろう。
6.御正体山から山伏峠まで
御正体山山頂からは、小さな登り返しこそちょいちょいあるものの、気持ちよく走れる箇所が多いです。
ここはもう、飛ばしました。
「右から通ります!」などと抜けるところで抜きながら、もしくはあちらから気づいて譲って頂いて。
下りはいつも通りの調子が出ましたし、最高に楽しかった。
しかし関門まで割と制限時間ギリギリ。かなり焦りました。
あと、差し込みがキツかった。
しかし逆に言えば、差し込むほど飛ばせているんだ、と思うと、かなり精神が楽になりました。
そして、関門。制限時間まで多少の余裕を持って到着。
水は何杯でもOK。ボトルにも500cc分、入れて貰えます。
5杯お代わりしました。つまり1L位をガブ飲みした事に・・・。これはよほどのことだな、と自分でもビックリ。
念のためトイレに言ったら、真っ黄色のがちょろっとだけ出ました・・・。
そしてこのエイドで六花さんがバナナを切ってくれていました。
しかしお姉さま方がキレイだったので六花さんはどうでもよくなりました。
このエイド、リタイアすると、すぐにバスに乗れるんですよ・・・。
あれは怖い誘惑です。
「いいなあ・・。」
なんて思っていたら、どなたかのお子さんが
「お父さん、ゆうしょうめざしてがんばってー!」と応援。
私も自分のチビスケたちを思い出して奮起。
しかし、よく考えたら次の関門は2時間ちょっとか・・・。
6.御正体山から山伏峠までの対策
ここは今年で満点。
とにかく出せるだけスピードを出して。風になれるのはここしかない!
7.山伏峠から菰釣山
小さく上げてたり下げたりしながら、ほぼ水平に進んでいきます。
これぞ稜線!というコース。
ただ、南から吹きあがってくる風が強かった。そのお陰と、さっきガブ飲みした水とで、完全に本調子に戻りました。足もほとんど残っていて、スピードもガンガン出せます。
鳥の胸山の事を考えて抑えつつ進みましたが、恐らく菰釣山までで30人近く抜かしたでしょうか。
もう、ギラギラです。
しかし、まだ山一つ登らなければいけないので、あくまで抑え目で。
まさかこれが裏目に出るとは。
7.山伏峠から菰釣山の対策
ここは上昇と下降を繰り返すので、どうせ疲れてもすぐ休めます。
ガンガンに飛ばす!下った勢いで登る!を繰り返す。
前の人が遅れれば遠慮なく声を掛けて先を行く。
抜かし辛いので、詰まると自分を甘やかしてスローペースになります。
ただ、危険個所が多いので、そこで飛ばすのは絶対にやめましょう。
生きてこそ、です。
ホント死にます。
8.菰釣山から体験農園まで
この区間は、最初のなんとか走れる急な下りの後、ガレた下り、その後長い林道です。
ここを完全に読み違えてました。
なんでだろう?
多分アホだったんだと思います。
菰釣山山頂ですでにギリギリだったのに、なんでか足に負担をかけまい、とのんびり下っていました。
最後の林道が終わって完全にロードになった時点で時計を見たら残り10分・・・。
いやいやいやいやいや、マジかよ!!!
そこから飛ばしました。
ホント飛ばしました。
でも無理でした。
数分、オーバーしました。
8.菰釣山から体験農園までの対策
ここからは下り。ぶっ飛ばしましょう。
もう、このあたりで減速している人は、前半飛ばして体力が残っていないケースが多いと思います。もし自分がそうでないなら、遠慮なく抜かしていくべきです。
ここさえ抜ければ、あとは気力じゃないですか?!
第二関門で引っかかり、DNF
引っかかりました。人生で初めてのDNF。
夜のDNFはあってもランでは初めてです。
登山でも、普段は相当の装備をしていくので、敗退はほとんどありません。
スポーツで悔しくて泣いたのも、人生初。
応援してくださった皆様、ありがとうございました。しかしふがいない結果でお恥ずかしい。
第二関門にも、美人のお姉さん。道志村は美男美女が多い。声を掛けようとしましたが、よく考えたら結婚指輪したままだ、オレ。
そんな間抜けさにも泣けてしまいました。しっかりしろ、自分。
それから落ち込んでいると、川を越えて、道の駅道志の隣にある土場にバスが迎えに来て、ピックアップされました。
そして本会場。こんなアホで根性なしでスケベのオッサンに中学生たちが丁寧で親切で素敵な対応。
男の子も女の子もよく動く。将来ウチの娘の婿にどうですか。
クレソンうどんも頂きました。
クレソン、どれだ。このしろいうどんみたいのがクレソンか?
クレソン、うどんみたいで美味しかったです。
(本当に美味しかったです、ありがとうございました。)
そして、道志の湯まで行くバスを途中下車させてもらって、駐車場まで帰る。
少々着替えて、体を吹いて、道の駅道志に。
お土産を沢山買う。
でもクレソンが無い。
お店の方にクレソンはないのか聞いてみると、
「クレソンは人気なので、11時くらいにはなくなっちゃいます」
ええええええええ!ないの!?
クレソンの為に大会に参加したのに?買えないの?どこにもないの?ってかクレソンって何?(しつこい)
クレソン、買えませんでした。ってかそんな人気ならPRする必要ないじゃん、クレソン。
という事で、道志ポーク中心にお土産を買いました。
締めて約8000円。ベーコン、ソーセージ、マジうまいです。
まとめ
今回の反省点として、
- 前日から水分をほとんど取っていなかった
- コースを甘く見過ぎていた
- 自分の走力を過信しまくっていた
- 時間配分、体力配分を間違えた
- クレソンの人気を侮っていた
言い訳みたいに見える部分も有ります。
ただ、「全体に山を走る力が足りていなかった」。
これに尽きます。
道志村は素晴らしいです。夜は涼しく、虫の声、川のせせらぎ、美しい女性、気の良い男衆。大好きになりました。
みんながホント、応援してくださいます。
もっともっと、アウトドアのメッカの様に栄えてほしいな、と思います。
道志の皆様に、心から感謝します。
最後に、道志村トレイルレースを検討していて、このページにたどり着いた方へ、箇条書きのアドバイスを。
- 「道志村トレイルはキツイ」というが、ウソ。「道志村はクソきつい」
- 車中泊は臨時駐車場でも出来る。その場合、3時には起こされる。
- 登りは、数字以上に多い。普通の40kmのトレイル2本走るつもりで。
- 給水が前半ほぼない。水だけはしっかりと。
- お土産は道志ポークがオススメ。クレソンは朝しか買えない。