今日の記事も、平和なトレラン界隈にズバリと切り込みます。
その昔(今も?)、高校デビュー、という言葉が有りました。
それまで真面目に過ごしていたのに、高校に入学するタイミングで派手になる、今でいえばリア充として振舞うことです。
同様に大学デビューという言葉も。
そのどちらにも言える事ですが、若干の気恥ずかしさと、ダサさが付きまとうのは何故でしょうか。
大昔は不良がカッコイイ、私の頃は男女ともにチャラいのがカッコイイ、という風潮でしたので、必然的にデビューする先はそういった界隈になります。
私自身、高校デビューした人間です。
それまではチビでダサくて貧乏な人間で、小学生高学年から図書館で月間ムーを読み、鬼や河童、更には妖怪全般の事を研究し、中学に入るころには「指輪物語」や「ロードス島戦記」などのファンタジー小説や古典的な純文学を読み漁る真面目な少年でした。
しかしリア充どもがカワイイ彼女を作り、漫画の中の様な青春を送り始めたのを目にして、私は決意しました。
そう、「モテたい!」という煩悩と決意を持って、高校に入学すると同時に周囲の扱いが変化する様に、中三の夏から自然なキャラ変更をし、ストリートファッションに傾倒し、音楽も勉強したのです。
こういった、敢えてリア充を目指すカンジが、ナチュラルボーンリア充と比べ、既に「ダサい」ですね。
しかしながら、周囲は最初こそ嘲笑すれど、実際にオシャレになり、容姿も良くなり、イケてる彼女・彼氏なんて出来る頃には、ちゃんと「リア充」として扱ってくれます。
そうでないのは、中学の頃まで走るのが早くてモテてたけど高校になって全くモテなくなった系の人だけです。
とまあ、そういった次第ですので、今もし陰キャとして過ごしていて、リア充になりたいという思いを抱いている男の子・女の子がいれば、今すぐにでも身だしなみ、ファッション、音楽、話し方などを鍛え、栄冠を手に入れる事をオススメします。
青春と呼べる若い頃の恋愛と友情は特に美しいです。
歳をとって、いくら真似事をしても取り戻せません。
※学力や知力まで失わない様に!これもなかなか取り戻せません
そして更に、社会人デビュー、なんてのもあるのですが、10年ほど前から私が一人で言っているだけですが、おじさんデビューなんてのもあります。
ここからが本題なんです。
このおじさんデビューをした人、非常にやっかいです。
10年くらい前、LEONという雑誌が流行し、このおじさんデビューを大量に生み出しました。
それまではクラブやキャバクラでお金を貢いでいただけのおじさんがクソダサイ不良風中年ファッションを身にまとい、六本木で夜遊びをし始めたのです。
別にそれだけなら良かったのですが、まるで自分たちが、10代の頃に横目で見ながら嫉妬していた暴走族の様な言動を取るおじさんまで、多数現れます。
当時の六本木は、ヤクザなのかただのオッサンなのかわけのわからないおじさんが大量にいました。
そして日本一の不良成人の町、六本木でお金使って酒飲んでねーちゃんと遊んで不良風ファッションを身にまとった俺カッケーと思ったかどうかは定かではないですが、本当に不良行為をする人まで出てくる始末。
本職の方や半グレの方々に目を付けられない程度に肩で風を切って歩くのも気持ち良いでしょうし、みんなが女子〇生と楽しく恋愛していた頃に我慢していた分、六本木のお姉さま方と遊ぶのも、社会的成功の報酬としては良いと思うのです。
ただ。
ダサいよ。
それだけです。
田舎のおっさん
今、田舎に住んでいる底辺生活な私の周囲には、それこそ青春期を不良として過ごしたオッサン、モテまくってたオッサンが沢山いますが、彼らは見た目も大人しく、腰も低く、少しもオラ付いていないのです。
大人になっても不良を卒業出来ない輩もいますが、正直普段、目にすることはありません。
そして都会のマーケターがろくにリサーチする事もなく妄想したパパ、「マイルドヤンキー」なんてのもほぼいません。
アレ、笑っちゃいますね!
一から十まで妄想で作り上げた購買層に、東京本社のエリートの皆様が「あんなダサい購買層にはこんなダサい物売っておけば良いだろw」みたいな感じでクソダサい物を売りつけようとして失敗する、というアホな構図が、日本の古い会社ってとても面白いなあ、と思います。
しかし、「サングラスをしてよく分からないステッカーの貼られた派手な車に載ってチンピラみたいな服装に身を包んだおじさん」はいます。
彼らはいったい???
私の周囲に限った事かもしれませんが、みんな「おじさんデビュー」でした。
デビューといっても、田舎だとデビューする舞台がありません。派手な車に乗って公道を走るくらいしかありません。
喫茶店には元不良の真面目な土建屋さんとかがいますし。
だから公道にデビューするしかないのでは、なんて思います。