カモシカロングトレイル

トレイルランニング・登山・ULハイク・マラソン。書き捨て御免。※本ブログはプロモーションが含まれています。

子離れと親離れ


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春になり、進級の季節となりました。

先日も入学式に行った後のご家族が楽しそうにレストランに入っていくのを見て、こちらまで嬉しくなりました。

 

我が家の娘たちも上が6年生、下が2年生となり。

たった1年ですが、このコロナ禍の中でも、しっかりとした足取りで成長しているのが、少し大人びた言動からも伺えます。

 

上の娘は心身ともに、大人への過渡期を迎えた様子で、こちらも戸惑う事が多々あります。

中でも、𠮟り方、注意の仕方、などで今まで通りのやり方だとバチっ、と嵌らない事が多くなり、「大人と子供の関係」が少しずつ崩れていくのを感じるようになりました。

 

具体的に言うと、

  • 服や言葉遣い、趣味など感性への干渉
  • 勉強の進め方や生活習慣への躾け
  • 個々の人間としての付き合い方

こういったものに修正が必要かな、と思うようになりました。

 

感性への干渉

これは恐らく同性同士でやってしまいがちですが、親は自分がダサい、かっこ悪いと思うものはやってほしくないもの。

しかしながら、時代によってその感性は違いますし、当然ながら、古いのは我々親の感性です。

その古い感性を持ち出して、数年後、十数年後に花咲く彼ら彼女らの未来の感性を批判するのは意味がないし、勝ち目がないです。

誰かや本人が傷つかないのならば、どのような感性を持っていても自由。

そういうのは私たち「ナンバーワンよりオンリーワン」みたいな「個性」という言葉で呪われている世代が一番わかっているはず。

という事で、私は彼女の感性を最大限、尊重する様にしようと思います。

謎の英語とか謎のジッパーのついた服、ダサいと思うけど。

まあ一部のファッショニスタの若者には我々は「パタゴニアおじさん(笑)」ってダサいと思われているんですからねw人のことは言えない。

 

勉強や生活習慣への干渉

集団生活を乱すまで逸脱すれば問題ですが、これももうやめます。

というのも、こちらが注意してもしなくても彼女は勝手に宿題もするし、趣味にも没頭する。

そのタイミングが親の気に食わない、というだけで注意するのは意味がないな、と思うわけです。

具体的には週末に9時過ぎても絵を書くことに熱中しているとかですが、もう彼女は自分で少しは生活を整えていく力は持っていますし、これからは自分ですべて管理して行かなければならないので、小さなことで口を出すのは意味がないな、と。

 

人間と人間の関係へ

これまでは完全に教える者、守る者、導く者でいれば良かったのですが、これからは彼女たちを一人の大人として付き合っていかないといけないかな、と思います。

というのも、やはり短い人生経験の中でも彼女たちなりに学び、我々大人の良し悪し、善悪も分かるようになってきたからです。

だから対して見てもいないのに雑に叱ったり、大人同士ならグレーゾーンな事を決め付けて話すと、明らかに不審な顔になります。

もちろん皆さんは私よりはずっと思慮深いと思いますが、私には彼女の絶対的な教育者としてはもう振る舞えない、と思うわけです。

既に私より彼女の方が字も絵も上手、気も効くし優しい。

他にも多々、既に敵わないことがあります。

そういう事で、私はもう大人として彼女を扱っていこうと思いました。

 

同性の親子の葛藤

ただ、こうやってすんなり受け入れられるのは、やはり異性だからでしょう。

同性であったなら、意気地が無ければ腹が立つし、言葉遣いも気に障る。

偉そうに母親に楯突いたら殴ってしまうかもしれません。

そういう意味で、妻は受け入れるのは大変かもしれません、なにせ、性格がそっくりなので。

 

どんな形であれ成長は嬉しい

初めて彼女に本気で楯突かれたとき、私は驚きましたがとても嬉しかった。

あの小さな。父ちゃん、父ちゃん、と言っていた、ちょっと前までオムツをしていたような子が、明確な自分の意志を持って、毅然と反論するなんて。しかも論理立った弁舌で!

感動すらしました。

 

ただ、その口論では屁理屈で畳み掛けてしまったので本当に後悔してますが・・。

その後悔がこの決意に繋がったわけです。

「あ、これは口だけで負かせ続けてたら関係が拗れるな」と。

もう今までの関係は無理なんだと。

そう考えを変えると、毎日また発見もあります。

なにせ、毎日若い感性で仕入れた情報を私に教えてくれるので。

彼女はこれからは私の先生にもなる、と。

 

私の場合、頭が良くないので早めにやってきましたが、皆さんも将来、こういう事に直面した時は、潔く「ちちおや」から降りることをオススメします、そこにまた楽しみがあるから。