最近、近所の古の登山者と知り合いになりました。
その方、その昔はヒマラヤまで遠征までしたことのある生粋の山屋らしいのですが、喜寿を越えた今では近くの山を楽しんでいるそうです。
「〇〇の記録はアレ嘘だな」とか、「〇〇小屋では女の人がよく行方不明になってた〇〇小屋のOL殺人事件ももっと被害者いるらしいぞ」みたいな凄い話を沢山してもらったのですが、それより驚いたのが登山スタイルが全くアップデートされていなくて面白くて。
登山には手ぬぐいだろタオルなんて役に立たない、とか。
昔はそうだったんた。
だから山小屋には手ぬぐいが売られているのか。初めて知った。
アップデートするのが必ずしもいいとは限らないですけどね。
思えば私が登山を始めてからでもかなり常識が変わってきました。
書くことないのでそんな常識を思い出しながら書きたいと思います。
ちなみに私の中での常識なので世間一般とはズレているかもしれませんから悪しからず!
- 登山には夏でもゴアテックスのハイカット
- 残雪期には軽アイゼン
- インナーやソックス・中間着はメリノウールが一番
- ハイドレーション最高
- ザックカバーを忘れずに
- 山小屋やテント場は予約できない
- 山小屋の飲み物・食べ物は高い
- 登山者なら天気図や地形図は読めて当たり前
- トレッキングポールは2本は危険だから使うなら1本
- 日が暮れたらビバーク
- 国土地理院で25000分の1地図を印刷か購入しよう
登山には夏でもゴアテックスのハイカット
これは本当によく言われていたし雑誌なんかにも書かれていましたね。
今は水はけを優先してトレランシューズや軽量ハイキングシューズを履く人も増えています。
捻挫のしやすさもソールの薄さやドロップ差・シューズの軽さの影響もあるのでミドルカット・ハイカットが良いとは言えなくなっています。
重い荷物を背負ったときに剛性の高い登山靴が楽なのは本当。
つい昨日インスタで知ったけどULハイカーの人にはローンピークがめちゃくちゃ人気らしい。なぜ。
残雪期には軽アイゼン
チェーンスパイクの進化と低価格化でほとんど目にすることが無くなった4本爪軽アイゼン。
歩きにくいのにパンツやゲイターを割きやすい上に使えるシーンが限られ過ぎていた。
お守りならチェンスパの方がいいかな、という人が多いと思う。
インナーやソックス・中間着はメリノウールが一番
以前は肌着やロングスリーブはメリノウールが高いが一番、みたいに言われることが多かったと思います。
私もつい去年までメリノウール信者でしたが、最近出てきた化繊が優秀なものが多く、鞍替えしました。
ソックスならインナーファクトのスキンソックスが最高(夏は)。
中間着兼・替えの肌着兼寝間着にオクタウェアが最高だと気付きました。
ハイドレーション最高
ハイドレーションは一気に廃れましたね・・。
給水に関しては、一般的な登山者もULハイカーもトレイルランナーもショルダーハーネスにボトルを取り付けるのが今現在も流行中。
後付けボトルホルダーなら私のベストバイはマムートのアドオンボトルホルダーです。
ザックカバーを忘れずに
これも昔は必ずといっていいほど初心者に勧められていましたが、防水素材のものや止水ジッパーのザックが増えたことや、防水スタッフサックがかなり安くなった事でわざわざバックパック自体を防水する人が激減している気がします。
そもそもあれも完全には雨の侵入防げませんしね。
山小屋やテント場は予約できない
皆さんご存じのやつ。
予約しないとダメ(緊急時は絶対に泊まれないわけではない)な期間が続き、今後も続く場所も多そう。
到着の早い人には関係ないけど、お年寄りには予約制の方が良いのかも・・?
山小屋の飲み物・食べ物は高い
相対的に高くなくなりましたね・・。
下界でもコーラ1杯500円とか普通になってきましたし。
イチゴミルク500円とか下界より安いんじゃないかレベル。
個人的には350mlビールとか1缶1000円〜2000円とって良いと思う、その分美味しいし。
どうせ酔っぱらって2本目いくでしょ?
登山者なら天気図や地形図は読めて当たり前
地形図はともかく、天気図を読めて当たり前だろ、という言説は聞かなくなって久しい。
最近だと山の天気予報サイトに文句言う人まで出てくる始末だし。
登山雑誌も天気図を読む系の付録とか特集は無くなりました。
トレッキングポールは2本は危険だから使うなら1本
これも今はまったく聞かなくなった。
片手が開いていないと危険、という理由だったと記憶。
そもそもポール反対派もめちゃくちゃいました。
今はダブルポールが主流か。
私はホームトレイルでアホみたいにポールの先っちょを拾うので、正直ゴムの先っぽは禁止にしてほしい。
登山道守って環境破壊する、という最悪な登山者仕草だと思う。
ゴム付けるのは夜だけで良いわ。
日が暮れたらビバーク
「日が暮れる前にビバーク判断を!」というのが常識だったような。
今ではヘッデンの性能が上がり過ぎてビバークせず下山を目指した方が安全と判断する人がほとんどではないか。
国土地理院で25000分の1地図を印刷か購入しよう
「あの書店は国土地理院地形図購入できるよ!」みたいな情報が出回ったいた。
私はダウンロードして耐水紙に印刷とかしてました。
大きい声では言えないが紙地図持っていかない事がほとんどに・・・。
だって地図は腕時計で見るしバックアップにジオグラフィカ(地形図アプリ)動かしてるし。
その上モバイルバッテリーあったらこれ道迷いする方が難しいと思うんですよね。
このブログでも何度も書いていますが、ジオグラフィカは読める・使えるようにしておくと本当に良いです。
地形を見て「あ、次まで〇〇分くらいかな」とかはヤマップとかでは身につかないし、ジオグラフィカを使ってプランを作る事でプランニングの力も付きます。
とまあ色々とあげてきましたがあくまで個人の感想です。
いや、ホントにコミュニティごとに常識ってかわったりするし。