子どもって死にに行くよね
3月、4月と、子供の悲しい事故がたくさん発生しました。
特に水の事故はこれからの季節多発するので気を付けたいところです。
子どもって本当に素早く、一瞬目を離した途端にいなくなるので困りますね。
結構前から言われ始めた言葉で、「ネイティブアメリカンが伝える子育て四訓」というものをご存じでしょうか?
乳児の時は、肌身離さず
幼児の時は、肌を離して手を離さず
少年の時は、手を離して目を離さず
青年の時は、目を離して心を離さず
みたいなものです。
細部は色々とパターンがありますが、だいたいこんな感じです。
私は多分、「誰かが自分の考えた事に箔を付ける為にインディアンに伝わる~とか言っちゃったんじゃないか」とみてるんですが。
そもそもネイティブアメリカンってめちゃくちゃ多種多様で文化的にも宗教てきにも北アメリカだけで全東・東南アジア足したくらいの多様性ありますしそれをひとくくりにして語るのはどうかと思いますそれにネイティブアメリカンに限らず人類は子育てというような概念がうまれたのもごくさいきんの話で・・・え?あ、すみませんめっちゃ早口になってましたね。
しかしこの言い伝え自体は、割と的を射た事を言っていると思います。
特に手を離すな、というのは本当に思う。
昔、長女がまだ3歳児の頃、ディズニーランドに行ったついでに船橋のららぽに行って、H&Mか何かを見ていたんです、妻含め三人で。
で、私がいつも通り娘をずっとみていたんですが、ちょっとメンズも見たいな、という事で妻に娘を渡したんです。
「絶対に手を離すなよ」と伝えて。
というのも、長女はめちゃくちゃお利口さんだったんですが、かくれんぼがとにかく大好きなんですよ。
それは中学生になった今もなんですが。
で、いつもいつもどこでもかくれんぼを始めるので、「絶対に手を離すな」と妻に伝えたんです。
ただ、買い物の時は常に私が見ているから、妻はお店でかくれんぼを始めるなんて知らなかったので手を放しちゃったんです、一瞬。
はい行方不明。
という件は昔書いていましたね。
で、「こりゃいかん」となり、すぐにキッズハーネスを購入したんです。
しかし、それ以来まったく必要なくて使っていませんでした。
2人目の娘もまったくお利口さんで、二人とも自分から手を繋ぎたがる子供だったのでハーネスなんてまったく必要性を感じていませんでした。
「ハーネスが必要なんてよっぽどアレだろ」くらいに思っていました。
息子が生まれるまでは。
もうね。ヤバいです(語彙力)。
姉2人に比べると、もう動物です。
危険への感性、犬以下です。
タコは3歳児並みに頭が良いそうですが、2歳だったうちの子、タコ以下だったと思う。
夫婦でその話題を話していたら息子は「タコ以下」というフレーズを気に入ったのか、「タコイカ!!タコイカ!!」って何度も言ってたので可愛すぎてチュッチュしちゃいましたね。
とにかく、ウチの2歳男児(3歳になっても)は死にに行きます。
車がビュンビュン通っている片側2車線の国道に向かって全力疾走しに行きます。
川を覗き込んで落ちそうになるし、窓から外を覗こうと椅子に椅子を積み上げようとするし。
悲しい事故があると「ちゃんと見ていなかったのか!?」とか「安全管理が出来ていない!」とか言いますが、もう昨日と今日で出来ることがまるで違う上に死にに行く動物を完全に先読みして安全対策するなんて無理ですよ。
徹底的に努力しても事故は起こります、なぜなら死にに行くから!!
という事で息子、外出時はほとんどハーネス着用しています。
使って分かったキッズハーネスの本当のメリット
飛び出し防止などの安全の為にハーネスを使い始めましたが、使い始めて本当に良かったと思います。
それは、子供の両手が開くこと。
手を繋がなくてよいので、息子が両手で色々なものに触り、全力疾走して、自由におさんぽできます。
そしてその全力疾走や危険な所を歩くときにも、キッズハーネスが有れば転んだり落ちたりする前に引き上げる事が出来るので、ケガせずに済むんです!!
ケガしなくて済む、という事はより激しい運動や面白い事にチャレンジさせられますから、こんなに良い事は無いです。
自由に、自分の楽しいと思う事を追及して出来るので、子供は更に外遊びが楽しくなる。
家で遊ばせる、とくにYouTubeばかり見させるような状態よりはずっと良い経験になると思っています。
私が思うキッズハーネスの使い方
ハーネスは上に引っ張ります。
写真の様に、常に上に引っ張ります。
下の画像の様に横に引っ張ると、最悪、後頭部強打します。
出来るだけギリギリ、ピンと張らない、力は掛かっていない状態を維持します。
手を繋いだ状態でハーネスも持って・・・という持ち方を推奨している人もいますが、それだと制動距離が長くなるのと、制動時の衝撃が強くなるのでケガに繋がります。
こどもが全力疾走しても、上に引っ張れるポジションを維持していれば、転んでも安心です。
瞬時に上に引っ張るだけ。
そうすれば転倒しても
せいぜい手をすりむく、膝をすりむく程度で済みます。
飛び出し、転倒だけじゃなく、転落も防げるので、こういう普通なら近寄らせたくない崖なんかにも近寄り、好きなように覗き込ませさせることも可能。
あと、やっぱり上に引っ張っていると安全確保していますよ感が出るので、見た目も犬っぽさから離れて良いと思います。
スマホを見る時は紐を自分の肩に掛けたりして、子供をガッツリ自分に引き寄せれば子供は動けません。
もちろん、接続部や紐なんかの状態は着用前に毎回確認して、汚損が無いかは確認します。
難しいのは、下の子がベビーにいる場合。
これもう本当にお疲れ様ですというか可哀そうというか誰かベビーカー引いていってやれよ案件だと思うんですが、ベビーカーとハーネスを併用して2人の子供を連れて移動する場合は、自分のリュックかなんかに着けて、ハーネスの高さを確保するのが正解だと思います。
キッズハーネスの選び方
私が思うキッズハーネスの選び方を書きたいですが、あくまでこれは私の考えであって、使い方によってはもちろん良い物も悪い物もあるのであしからず。
それでも色々と触って使ってみたうえでの考えなのでご参考にはしていただけると思います。
まず、手と手を結ぶ系のハーネスは危険だと思う。
こういうやつですね。
これはただの迷子防止にしかならず、転倒・飛び出しにはまったく効果が薄いので、私だったら買いません。
また、紐部分がカールコードになっている物も絶対に選びません。
こういうくるくるコードをカールコードっていいます
カールコードは取り回しは良いのですが、いざひっぱる時にタイムラグが発生するし、持つ場所も限定されるのであまりオススメ出来ません。
そしてコードとハーネスの接続部がプラスチックなのも選びません。
プラスチックは劣化の判断が付きづらく、破断が突然発生するので恐ろしい。
とはいえ、金属製の接続部でも、クライミング用品や産業用安全帯みたいに強度が保証されているものではないので、やはり注意は必要。
そしてそして、その接続部が腰の方にある物に至ってはもうアホかと。
売り場で可愛い物が有ったので背負って使ってみましたが(ちゃんと店員さんに許可いただきました)このタイプ、確かに飛び出し防止には良いのですが、引っ張るたびにパカパカなるし、転倒した時に引っ張ると重心の重い頭が下がって、むしろ危険です。
迷子防止だけ、なら良いと思いますが、転倒・転落防止には使えません。
ただ、どのメーカーもそもそも転倒転落防止に使うようなそういう強度は持たせていないよ、と表向きには言っていると思うので(じゃないともっとしっかり作るはず)しかたない、とも言えますが、どうせ買うなら強度が充分で、安全なものが良いに決まってる。
とまあ色々と見た結果、日本製のイマイカンパニーのハーネスにたどり着きました。
ウチはこれの以前のモデルを使っています。
ただ、これも強度が充分か、と言われるとそうでもなく。あと、フィット感・サイズももう少し幅広くコントロールできると良いと思うのですが、そんなハーネスは探しても探してもありませんでした。
安全帯作っている会社にODMすればもっと安全で使いやすい物が作れそう・・・とか思ったので私に誰か出資してください。1おくえんくらい。
ハーネス使ってると絡まれるか
さて、最後に書きたかったんですが、キッズハーネスをテレビで扱うたびに「街頭の人」に批判的な意見を言わせた映像を流します。
実際、犬みたい、って思う人も言う人もいると思います。
冒頭に書きましたが、私も「キッズハーネスなんていらんやろ」と思っていた人ですし。
「ハーネス(迷子紐)つけてたら老人(女)に文句を言われた」系の話が時々プチバズしますが、あれに限らず、私は子供といてなにか言われた事ってただの一度も無いんですよね。
妻もほとんど無いです。
しかし、まわりの家庭だと、そこそこ「子育てに物申す」な老人に出くわした事件は聞きます。
自分の周り限定の話になりますが、やっぱり「小さかったり大人しく見えたりと弱そうな女の人」が被害に遭う事が多いと思いますね。
とにかく誰かにマウンティングしたくて生きている様なチンパン人類はどの世界にもいますからそういうチンパンさんだと思って避けるしかないと思います。
そんな他人の意見よりも子供の安全第一です。
どうせ事故が発生したら世間様は詳細なんてわかりもしないうちから「親は何をしていたんだ」系の批判を始めますしね。
もう暑くなってきて外遊びが楽しくなってくる季節です。水遊びでのライフジャケットなんかもそうですが、装備をちゃんとして、設備や装備からまず対策して子供の安全にはマジ気を付けたいと思います。
なぜならあいつら死にに行くからな!!