OMM奥美濃に参加してきました
OMM奥美濃のスコアミディアムに参加してきました。
OMMとはオリジナルマウンテンマラソンの略で、
「自分自身の山岳スキルをテストする場」として1968年のイギリスで、山を愛する有志たちによって創られました。以来50年以上の間、毎年開催されているもっとも歴史ある山岳レースです。
とのこと。
私はナビゲーションスポーツは初めての参加。
つい4,5年前まではスマホを使わず、地図とコンパスで登山をしていましたが、今ではすっかりジオグラフィカとスントに頼り切りです。
昔は「地図読み、天気読みは登山者の嗜み」みたいに言われていまして、地図読み講習とか地図読み特集は人気でしたし、ヤマケイなんかでも天気図の読み方みたいな特集もよくやっていましたね。
天気図読みはホント苦手でしたが(ラジオ聞きながら天気図用紙に自分で書いてる人も2010年頃には普通にいたんです)、地形図読みは子供の頃から得意でした。
・・・が!
それは昔の話。不安で仕方なかったので中部地方の常設OLコースを回りたかったのですが、何週も用事が続き、結局やれたのは裏山に国土地理院地図とコンパスを持っていく事だけ。
それでも現在地の特定と目的地への直進、整地くらいは(多分こういうのもOLに別の専門用語ありそうですが)なんとか忘れてなかったので、それでよしとして不安でしたが当日を迎える事となりました。
因みに私は技術が無いので、昔から持ってるごく一般的なベースプレートコンパスを使用。
走りながら整地なんてとても出来ませんから、サムコンパス(こういうの)
とかは用意しませんでした。
結局、地図からの現在地特定とかしやすいベースプレートコンパスで良かった。
スコアミディアム1日目
会場入りしてすぐに色々なツイッター界隈の有名人の方や、有名なアドベンチャーレーサーの方に遭遇。凄い。
私は今回は(も)門外漢なのでなるべく大人しくいそいそと準備。
そしてスタート。最初の2つのCPは順調だったんですが、開始から3つ目のCP(チェックポイント)が全然見つからず。
こういうヤツ
地図から「ここらに有るはず」というのは分かっていても、斜面の深い藪の中に有って、全然見つからない。
長時間探し続けて諦めかけたところ、偶然見つけたんですが、私たちが想定していた何倍も見つけるのに時間がかかり、わかりにくく・・・。
「こんなんオレらには無理やぞ?!」となり、「少ないポイントのCPなら簡単だろう」と考え、低い点数ばかりを狙いに行くことに。
結果、一日目は散々。
それでも途中で「3つ目のCPほどは全部難しくないな」と気付き、高得点のCPも少し取って、なんとか半分よりは良い順位に。
到着後、テント場がわりと溢れ返っていて、周りの方に声を掛けて、急いで二人分のスペースを確保。
夜。
凄く良い。
レース中に出会った方々と話したり、バディとのんびりと酒を酌み交わしたり。
トレラン界隈の有名な方々の飲み会に少し顔を出したり。
のんびりと過ごすテント泊は久しぶり。
星空の下、白い息を吐きながらその日のレースを振り返る時間はとてもよかった。
そして9時に就寝。朝4時まで熟睡出来ました。
あと、この為に買ったモバイルバッテリー兼用ランタン、めちゃくちゃ雰囲気アリアリで良かったです。
ホントオススメです!
スコアミディアム2日目
二日目。
前日の経験で分かったのは、
- 高得点でもそんなに難易度変わらない
- 到達→離脱のルートはわりと地図読み込むと浮き上がってくる
という事で、あらかじめ高得点のCPは最低限取っていく計画を最初に立てました。
また、我々のチームの弱点に気付いたんですが、「ずーーーーっと喋ってるから歩測出来ない」という事です。
黙っていられないんですよ我々。
オリエンテーリングで歩測をするのかどうかは知りませんが、コンパス直進→歩測だけなら自信があったのに喋ってる間に歩数数えられなくなるという低脳度。
同時に何かを出来ないシングルコアの脳味噌。
で、まあそこそこ狙ったところをとったり熊の糞と爪痕に遭遇したり鹿に遭遇したりしながら進み、なんとかレースを終えました。
かなり時間が余りましたけど・・・仕方ない。
まあでもとにかく楽しかった!何から何まで最高の時間でした。
こんなに楽しかった山は無かったかも知れません。
で、雨が降る前に帰投。
帰って娘の誕生日パーティーも出来て、最高の2日間でした。
OMM振り返り
運営素晴らしすぎる
まずトイレの数が充分、そして清潔。水洗トイレまである!
フラッグも参加賞もカッコよい。
ボランティアの学生の皆さんの笑顔も素敵、テキパキ動き、本当に頼りになりました。
でもオッサンたちが搾取するカタチになりかねないので、無報酬なら報酬を上げてほしいし、オッサンたちから搾り取って若者に還元してほしいです。
装備についてのアレコレ
トレランレースほど補給食は要らなかった
彷徨っていた時間も多く、トレランレースみたいな1時間200kcalみたいな補給食は必要ありませんでした。
あと、夜に1リットルのシチューを作ってしまい、食べきるのに一苦労・・。
脂っぽい物はほどほどが良かった。
やっぱりダブルウォールが安心
今回は雨も降らず、暖かい夜になりましたが、雨が降ったら・・・とか氷点下になったら・・と考えたら、ダブルウォールが安心だと思いました。
今回はペグとグランドシートも含めたパッキングウェイトで900gくらいのダブルウォールを持っていったので、かなり安心して夜を超えました。
私みたいな一般層はこれくらいで良いと思います。
美味しい夕食は正義!
夜歩いていると漂う肉やイカを焼く匂い。完全に大勝利です。
私も大好物のシチューを下茹でして持ってったので負けてはいないつもりでしたが、ジュージュー焼く匂いには勝てません!
逆に言うとトップ選手たちは削りに削って、更にあの匂いの中を疲れ切って帰ってくると思うと・・・!
本当にすごい。本当にすごい。
暖かいは正義!
OMMの情報を集めているとDCFのタープ泊やアルコールストーブやビビイ泊が紹介されていますが、トップ選手以外は絶対に暖かく寝られる方が幸せになれます(断言)。
400gのダウンシュラフを1000gに帰るだけで熟睡できるならたった600g!!
逆にその重さを担げるように鍛えた方が良い気がします、我々弱い参加者は伸びしろは沢山あるんですから。
といってもこれらは私が思う「いかに楽しく過ごすか」だけです。
レースで上位に行く方法なんてさっぱりわかりません。
とにかくオリエンテーリングの選手は異次元過ぎます。
オリエンテーリングの選手はすっげーのよ
まず。「あれ?今人が横切って行った??」って思う間に、藪から藪に消えていきます。
地図、走りながら見てるんですかね・・・。
もし私がスント9のナビ機能を使いながら走ったとしても、ああは出来ません。
トレイルランナーにジオグラフィカの使用を許可しても多分勝てないんじゃないでしょうか?
そもそもトレイルランニングは登山道や林道を走る事がほとんどなので。
道なき道では機動力がまったく発揮できなかった人が多いように見えました。
自称ハイカーの女性の方が上手に歩いてたりしましたからね。
今回しか知りませんが、低山藪漕ぎ経験の有無は大きかったと思います。
そんなところをナビしながらすり抜けてくオリエンテーリングの選手たちよ・・・。
あと、排他的な空気がまったく無いですよね。
ホント不思議。
私の地元はOLの大会が開催されることも多いので、今後は是非参加・・・するには実力が遠く及びませんが、無理ならボランティアか何かをしていきたいな、と思いました。
とにかく最後まで我々の安全を見守って下さった学生の皆様、本当にありがとうございました。
皆さん輝いて素敵でした!
沢山の楽しい事が有り過ぎて書ききれなかった事ばかりですが、本当に良い2日間を過ごせました。
次回もタイミングが合えば、ぜひ参加したいな、と思います。