突然ですが、私はナイフが好きです。
本格的なナイフに興味を持ったのは、小学生の頃に憧れた、ランボーシリーズで主人公が持っていたナイフを目にしたのが始まりだったと思います。
当然少年だった私には、当時国内メーカーのレプリカでも1万円以上したナイフなど買えるはずもなく、よく似たサバイバルナイフを購入したものです。
当時は規制も緩く、普通に少年でもナイフを通信販売で購入することが出来ました。
以来、今に至るまでナイフを愛して止みません。
といっても、私が持っているナイフなど10本もありません。
本格的にナイフの勉強をしたのも結婚してからですし。
実は私のナイフの師匠は妻の父なのですが、義父はある日、私を自分の小屋に呼びました。
小屋の壁一面にもナイフが飾られています。
渓流釣りの名人なので、竿も多数。
そして、「お前に良い物を見せてやろう」といって、トランク2つ分にぎっしり詰め込まれた古今東西の傑作ナイフの数々を見せてくれました。
一つ一つ手に取りながら、
「これは119スペシャル。ビンテージものだ。」とか、
「これはラブレスデザインのオールドガーバーだ。持ってみるか?」
みたいなハリウッド映画の武器調達シーンみたいなもてなしを受けました。
そして最後に
「オレが死んだらこのナイフは全てオマエの物だ。どうだ?気分は。」と、映画だったら「悪いな、それまで待てないんだ。」と寿命を待たずに私にその場で殺される死亡フラグまで立てていました。
まあそんな感じでいつも自慢されるので、ナイフを見る目だけは素人なりについたと思います。
そして私は思います。
やはり、男は一本、人生を共にするナイフを持った方がいい。(唐突)
しかしながら、良いナイフというものは本当に良いです。何十年、何百年ももつことは歴史が証明していますし、価値が上がる物も多いです。
というか、一定以上のクオリティのナイフであれば、価値が下がることなどありません。
ナイフがあれば登山に(本当は邪魔でしかないけど)使えますし、キャンプに(普通はあまり使わないけど)も使えるし、工作にも(無理して)使えます。
そもそもゾンビが大量発生したらどうするの?
ナイフ無しで勝てるとでも?
そして一番大きなメリットとして、疲れた時に眺めてニヤニヤ出来ます。
刃物というか、道具を見ていると何故か落ち着きますよね。男のサガか?
私が持っているナイフで一番大事にしているのは、以前ツイッターで自慢したこの画像をご覧ください。
上のナイフはガーバーのベストセラーの一つ、EZ-OUTの半波刃ナイフ。一見普通ですが、これは鋼材がATS-34のもので、もう手に入らない。
錆びない、欠けない、切れる、軽い、使いやすい、という事で、最高に使いやすいナイフ。登山には毎回持っていきます。
下の物のは齊藤実作のカスタムナイフ。
カスタムナイフというのは、要は手作りナイフ、作家もののナイフという事です。
対して、ガーバーの様な会社組織が作っている物をファクトリーナイフと呼びます。
この斎藤実のナイフ、柄はスタッグ(鹿の角)で、非常に丁寧に作られていて、一目惚れしました。
こういう、武骨だが丁寧に作られたカスタムナイフが好きです。
しかしながら、ファクトリーナイフでも実用的には十分すぎるナイフが手に入ります。
選び方
ある程度名の通ったファクトリーナイフから選ぶのが良いと思います。
鋼材とか、語るとキリがないですが、ステンレス系の鋼材で、10,000円以上のナイフを選べば外れは無いと思います。
炭素鋼系はたまに使う程度の人だと気が付いたら錆びだらけになっている可能性もあるので、避けた方が良いと思います。
また、ナイフの形ですが、ブレード形状はドロップポイントが使いやすく・・・とか色々ありますが、基本、小さめのブレードのナイフであれば使い勝手が極めて悪い、という事もないです。
大事な事なのですが、普通の人が普通に使う分には、ナイフのブレードは小さければ小さいほど使いやすいです。
カッターナイフを思い出してください。
私がナイフを使う時の99%は下の画像のナイフですし。刃渡り3cm。
しかしながら、登山中、もしクマに襲われたら・・なんてことを考え出すとキリがないので、刃渡り10cm程度のナイフで軽い物を選ぶと失敗しないと思います。
ただ!一生を共にするナイフです。
鋼材とか使い勝手とかそんなのどうでもいい!
見た目で選んで結構です!!
私もナイフを使う回数よりも、ナイフを見てニヤニヤする回数の方が断然多いです!
オススメ
バークリバー ブラボー1
今を時めくナイフファクトリー、バークリバーのナイフです。
正直完璧です。このナイフさえあれば他に物欲はわかない可能性大。
詳しい説明は省きますが、ナイフマニアの皆さんも納得の一本。
どんなオタクに見せても褒められる。そんなナイフです。
コンベックスグラインドのフルタング。
武骨で美麗。
ブッシュクラフトにも、狩りにも料理にも、分厚いので薪に立てて背を叩いたりも出来ちゃいます。
おすすめ・・というか私が欲しいナイフ。誰か買ってくれ。ああ。