先週に行われたトレランのレースでは、二件の遭難事故が発生しました。
分水嶺トレイルと野沢4100dです。
分水嶺トレイルの方は、そもそも山岳レース寄りで、相当の猛者、かつセルフレスキュー能力の高い方しか参加しておらず、皆さんあまり心配していませんでしたが、やはり無事救助されました。
おそらく大会関係者のみの捜索・救助でもまったく問題なく済んだと思います。
しかしながら野沢4100Dの方は、今現在まで、救助の報は入っていません。
野沢4100dは以前、私が参加予定だったことも有り、とても心配です。
しかしさきほど、公式HPに以下の詳報が載せられました。
要約すると、これまで60人態勢で探していたが、家族の了承のもと、捜索を打ち切る、とのことです。
この「家族の了承のもと、捜索を打ち切る」というのは、山岳遭難時、通常「生きているという確信を得られなかった場合」捜索は各警察署で4日~7日ほどで通常を打ち切られ、その後は自費で捜索隊を組織しての捜索になるからです。
続ける場合は、大体が警察が斡旋した遭対協や山岳会などを中心とした捜索隊が組まれるわけですが、人件費・滞在費など、費用は莫大です。
そこで登山保険の出番となるのですが、保険から出るのは300万円~500万円ほど、人員によりますが1週間~2週間ほどは延長して捜索出来る様です。
今回、その継続捜索をしないとの事なので、登山保険には未加入だったのではないか、と思います。
だとするとツエルトなどを持っている可能性も低く、更に心配されます。
樹林帯なので、葉っぱや木でいくらでもシェルターは作れるとは思いますが、捜索が無い、というのは絶望的・・。
発表されていないだけで、大会関係者が捜索を続けていると思いたいです。
私、完全にこの規模のレース主催者は捜索保険に入っているか、継続捜索の手段・人員を持っていると思っていました。
流石に大会を主催する組織として、このまま見殺すワケはないと思います。
ボランティアを募ってでも、主体的に継続捜索を行っていただきたいです。
多分やっていると思いますが。
グダグダ言うならお前が行けよ、と自分でも思いますが、今週は日曜しか休みもなく、トンボ帰りになるだけ。
会社でも相当上司から目を付けられているので、急な休みは取れないし。
まあ偽善者だな。
とにかく、ご家族の為にも、なんとか捜索してあげて欲しいです。
また、レース参加者は、やはり登山保険は必須!!!
力強く生き延びても、警察の捜索は「生きているという確信」情報がなければ、1週間で打ち切られます。
またGPS機器は滑落しても落とさないような収納を考える必要も感じました。
それからやっぱり、私はレースでもツエルトを持っていく事にします。
皆さまも、是非。