突然ですが、私は昔、ナイトハイク中に熊とばったり出くわしたことがあります。
私が出くわした熊さんは、立ち上がって身長150cmほどでしょうか?女性よりもちょっと小さいくらいのツキノワグマでした。
それまで、「本気で戦えばツキノワくらい余裕っしょ!」なんて思っていましたが、無理ですよ、アレ。
実際に出会うと、威圧感ハンパない。そして逃げない。大声で怒鳴っても。
投げた拳大の石がたまたま当たったから逃げてくれたものの、あのまま逃げてくれなかったら、果たしてどうなっていたものやら。
それから私は、クマが超怖いです。
ツキノワグマの大きいものは体長で150cmほどになるそうですから、立ち上がったら180cmくらいにはなるのではないでしょうか。
体長って、頭からしっぽの付け根までですからね。
180cmのクマと戦って勝てる人なんて・・・。いませんよね。
そこで得た教訓は、「クマにはタイマンでは勝てないよ」ということです。
ちなみにその時、熊鈴は持っていたのですが。おそらく強風だったため、音がかき消されたんだと思います。人間のにおいもね。
それ以来、「熊鈴意味ねーじゃん!」っと思って、持っていませんでした。
しかし、春先は人気の全くない低山に行くことが多く、静謐かつ無風の場所が多いので、熊鈴が有効なんじゃないか、と考えるようになりました。
熊鈴・・・。ベアベル?トレイルベルとか色々な呼び方があります。
とにかく、熊を避ける(避けてもらう)為の物ですが。
熊鈴が嫌いな人って多いですよね?かくいう私も、熊鈴、嫌いでした。
ガラガラチンチンと、あの音色はちょっと山には合わないだろう、と。
普通の登山者がつけているのは風情があっていいんですが、トレランで熊鈴すると煩いやろ、と。
だから今までトレランでは私は、獣の気配がしたら「コラー!」って叫んでました。
物凄い熊がいそうな雰囲気(見てなくても)を感じたら、「やっほーーーー!」なんかも。
声の大きさだけは自信があるので、これで逃げなかった獣はいません。前述の熊たんを除いて。
しかし、いくら人気のない山での事とはいえ、もし誰かがいたら驚かせてしまいますし、何より恥ずかしいです。
そこで、「音色のキレイな熊鈴ならつけてもいいかな」なんて偉そうに考えて、モンベルでトレランを想定して音色を検討してきました。
モンベル取り扱いの熊鈴一覧
トレッキングベル ラウンド
価格¥572【重量】38g
小さくて軽いし、走っても安定して音が出ます。音は小さめです。ただ、ガラガラとなって、いかにも「どけどけ!」という音色です。
トレッキングベル スクエア
価格¥762【重量】39g
同上。歩いていればなんてことはないのですが。
キーカラビナ ベルナスカン 5S
価格¥972【重量】21g
小さいですが音色は透き通っていてきれいです。少し甲高いし、着ける場所を間違えるとあまりならなかったり、振られてじゃまになります。
キーカラビナ ベルナスカン 5M
価格¥1,086【重量】37g
上の物の一回り大きいもの・・・なんですが、音色が非常に美しいです。ただ、やはり安定して鳴りません。また、音も大きいです。
トレッキングベル サイレント
価格¥1,834【重量】65g
音色は抜群に美しいです。風鈴を更に済ませたような。そして音も大きいのですが、振られやすいです。どこかのOEM?ワンタッチ消音機能付きで便利。
検討した結果、キーカラビナ ベルナスカン 5Sにしました。
理由はやはり音色。小さい音ながらも音色が澄んでいて耳障りじゃないです。また、重量も軽く、音を消したい時もどこかのポッケに入れるだけなので、さほど手間でもないと考えたからです。
これで一人大声をあげながら走る必要が無いと思うと、嬉しいです。