昨日、アンドラウルトラトレイルが、今後当面、大会を継続しない旨を発表しました。
手に入る情報が殆どスペイン語なので、イマイチ詳細な事がわかりませんが、どうやらコロナ禍の中で2020年大会を中止した際、主催者はスポンサー費用が入ってこない中でも、参加予定者に一定の返金をするつもりだったが、突然、観光省から補助金の撤回をされたので返金できなかった。
それによってランナーたちから誹謗中傷されるばかりか、政府や納税者、住民から批判されて「やってらんねーよ!!」となった・・・。
といったところでしょうか?
私はダリー語とアリャワラ語しか話せないので、ちょっと分かりません。
アンドラ公国、というと、ちん・・・じゃない、真保祐一さんの人気シリーズ、「外交官黒田シリーズ」の「アンダルシア」で私は知りました。
タックスヘイブンとしてヨーロッパ中のお金持ちに人気だった国、地域で、フランスとスペインの両国の保護領に近い国です。
現在は観光を中心とした産業で成り立っていて、アンドラウルトラトレイルにもお金を惜しまず出していたみたいです。
アンドラウルトラトレイルは、獲得標高13000メートルの100マイルレースをはじめとしたトレランのイベントで、超絶景が広がるコースが人気となっていました。
中止、どころか、消滅、となるようで、残念でなりません。
しかし、これは他人ごとではない・・・と思うのです。
日本のトレラン関連の産業規模なんて、ホント屁みたいなもんだと思います。
主催者も、トップアスリートも、ギアやアパレルも、どこもかしこもそんなに大きくなくて、濡れ手に粟、なんて人は一人もいないのではないでしょうか。
濡れ手に粟・・・そういえば一時期いた「マラソン大会を企画して参加者を沢山集めて開催しなかったり開催する場所に許可を得ていなかった主催者」ってどこに行ったのかな・・・?
逮捕されました?情報求ム。
とにかくそんな、まだまだ生まれたての小鹿みたいなトレラン産業と文化。
今後もコロナの影響が続くと、耐えられずに消えてしまう大会やショップ、グループやトレーナー・・・いるんじゃないでしょうか。
大会なんて、本当にトレランが好きじゃなきゃ主催出来ないだろうな・・・。
そもそもトレランは、ランナー側からは「陸上から逃げたんでしょ?」みたいにバカにされたり、山屋からは「山の未熟者が・・・」みたいに批判されやすい立場にいたわけで。
吹けば飛ぶような文化でもあるんじゃないでしょうか。
トレラン大会を残すために
じゃあその吹けば飛ぶ規模のトレラン大会をどうやって残すのか。
というか、主催する人とその家族がちゃんとご飯を来年まで食べて行けるようにするにはどうすればいいのか?
私が思うに、主催者さんには、「やるつもりマンマンで大会を主催し、参加者を募集してくれ」という事です。
私たちはガンガン申し込む。そして中止になったら返金も求めない。
トレイルの整備と、トレイルランナーが走れる社会的環境整備に対する、「参加権付寄付」だと思えば、多少のお金など。
わりとそういう意味で、一心同体だと思うんです、トレイルランナーは。みんな。
私、別に大会が無いなら無いで、困らないんです、あんまり。
本心を言うと、別に何位とか、タイムがいくつとか、何マイル走った、とか言われてもそんなに興味も無いし、早くても別にそれだけで尊敬もしないし。
自分自身、別に楽しく走れる、歩ける時間と空間があればそれでよい。
しかし、ですよ?
大会があるお陰で走りやすいトレイルが出来りして。
大会があるお陰で走っていても変人扱いされずに。
大会があるお陰でトレラン人口も多くなってきたわけで。(私も新参ですし)
トレラン人口が多くないとギアの種類も減るし、他人のファッションも楽しめないし。
やっぱり、大会があってこそのトレラン、だと思うんです。大会に出ても、出なくても。
トレランという文化の中の中心に、レースという祭りがある、という感じか。
どんなスポーツだってそうですけどね。
だからまあ、大会主催者やショップや自治体は、「まぢwww助けてwwww」って言っていいと思うし、言って欲しいと思う。
突然潰れます、蒸発しました、なんてのは嫌だな、というのが勝手な思いです。
というか、トレランおじさんなんて金持っている人ばっかなんだから、巻き上げてやったらいいんですよ。
取り合えず金に困ったら、「御嶽山のおいしい水」とか「丹沢の採れたて青汁」とか「富士山の風」みたいな健康食品の案内をDMで送り付けてやればいいのさ。
そういえばオールスポーツのカメラマンの人とかも生きてるかな・・・?