山を走っている&歩いていると、やたらと玄人風の人に合う事があります。
私が今までで最高にオーラを感じたのは二人。
一人は南アルプス北部の北沢峠でバスの運転手に親しげに?声を掛けていたおじいさん。
白髪の長髪。長いヒゲ。手には木製の杖。どう見てもコットンが99%くらいは入っていそうな綿パンと若干破れたTシャツ。
恐らく仙人です。
「これからどこに行くの?」と運転手さんに聞かれて答えが「南へいく」。
まさかの方角アンサー。
多分仙人ですね、あの人は。
滝で若者を鍛えたりする人です。
もう一人は以前にもこのブログで触れましたが、登山を始めたばかりの10年ほど前に、中央アルプスで出会った、どうしても追い付けないおばあさん。
当時コースタイム7割くらいで歩いていましたが、そのお婆さんにいっこうに追い付けない。
だからペースを上げて限界まで飛ばしてみたんですが、それでも距離が縮まない。
この方は当時、いつ行っても見かけていた気がします。
3,4年前くらいからパタリと見なくなりましたが・・・。
私もいつか、ああいうよく分からない強者感を醸し出す、山の玄人になりたい!という事で色々とあみ出しました。
皆さんもそういう山の玄人に見せたいだろう、と思い、その裏技をシェアしたいと思います。
落石発生時の掛け声
予め言っておきますが、全く落石を起こさずに歩ける人なんていません。
カモシカやクマでさえ落石を起こします。
ただ、落石を起こした場合、必ず「ラーック!(落石の意)」と叫びます。
英語のROCKとダブルミーニングになっているのですが、ラーック!とローック!の間くらいで叫ぶと熟練者感が出ます。
本当の発音とか知りません。より本物っぽくなるというだけです。
とにかく大声の方がプロっぽい。
某森〇さんはザックを落としてもザックと言わず「ラーック!」でいい、といますが、私は反対です。
やはりハンバーガーを下に落としたときは「マーック!!」(関西ならマクド)って叫ぶこと。
孤独なガンマンに行かないで欲しいときは「シェーン、カームバァァァック!!」と叫ぶべき。
バリエーションルートから登ってくる人を見たら
山には一般登山道の他にバリエーションルートと言って、セルフレスキュー技術の有るものだけが歩く道があります。
有名なところで槍ヶ岳に続く北鎌尾根や、剱岳の源次郎尾根などです。
こういうルートを登っている人を見かけたら、近くの登山者が聞こえるくらいの大きな声で「おお、なかなかいい山やってるな・・・」とか、「あのルートは・・懐かしい!」などと呟くのです。
これで周囲の人から見たあなたは「ごく普通の登山者」から、「普段はもっと難しい山をやるけどたまたま今日は一般道を歩く玄人」になります。お得ですね!
専門用語を多用しよう
バックパックなんて言葉、使っちゃだめです。ザックと呼んで下さい。
ヘッドライトもヘッデン。ザレてる、ガレてるとか、鞍部とか偽ピークとか、意味が分からなくても多様して下さい。
「あー、今日の鞍部は湿ってるなー!(?)」とか、「ここは偽ピークだよ。あっちが本物ピークで、疲れちゃったからもう俺ピクピーク!なんつって!」などとのたまえば、山のプロ感がにじみ出ます。
意味なんか良いんです、どうせ誰も聞いてないですから。
装備を再考する
玄人に見えるなら3つの方向性があります。
1つは山岳ガイド風の服装にする。
60L以上のザックを背負って無駄にロープ(これもザイルと呼んで下さい)を持ち、山を見守りながら歩きます。
やはり山岳ガイドはクライミングの知識も必要ですので「残置がキンクしちゃって本当にハーケンwww」くらいに専門用語を多用するのが良いでしょう。意味は合ってなくても最悪良いです。プロなりのクライミングジョークと思ってもらえます。
次は山小屋オーナー風。これは簡単です。
空身でジーパンTシャツで歩くだけです。標高3000Mでこのような人が歩いて登山道のチェックなんてしていたら、まず素人には見えません。
最も気軽に挑戦できるのでオススメです。
最後に、山の仙人風。
ボロボロの穴の開いた服に、スーパーで買ったリュックを背負えばよいだけです。
出来れば完全に白髪か、禿げあがっていると尚よいでしょう。
素人に見える振舞いを避ける
山小屋で登山系の漫画を読んではいけません!興味がなくとも古い小説なんかを分かったような顔で読んでください。
また、山頂で食事をとる際も、パンやカップ麺なんて以ての外。絶対におにぎりかペミカンです。ペミカンを火を入れずに齧っていれば、相当な玄人に思ってもらえます。
なのにコーヒーだけはちゃんと豆を煎るところから始めたりすればもう完璧。
スマホも不可です。大型トランシーバー推奨。
皆さんもこういったチップスを活用して、一日でも早く山の玄人に見える様に努力してください。